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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
35/93

ブルジュは燃えているか!?


こんなこともあろうかと予備の輸送機を・・・・・用意してません!!!


40台のバイクとキシたちを乗せた大型輸送機・零式フガクは 

飛空円盤下部ハッチから放出され 大空へと旅発つのである。


目的地は、かつての王都ブルジュ。

独力で王都奪還を狙うエルノスティ王子の救援!!

緊急を要するのだが・・・


・・・・・が すぐに4発エンジンのうち一基が火に包まれた。




「いきなり エンジン部分から火を噴いた!!」

「やっぱし  こうなると思った!」

飛行円盤・艦橋で、ディスプレイに映った大型輸送機の最悪の末路を みなが予感したのである。


「こんなことがあろうかと」

サラは 負けず嫌いなのか力説した瞬間、 ディスプレイの映像に異変があった。


大型輸送機の主翼とエンジンをつなぐ支柱の一つが ガチャリという音とともに外れた。

そして、主翼から切り放された火だるまのエンジンが 

ゆっくりと輸送機後方の海へと落ちていく。


「こうなると予想して、エンジンを脱着可能型にしてたのだ!」

とサラが強弁した!!


もちろん ドヤ顔である。

いかなる事態にでも対処できるように設計をしてるのだ!!




しかし・・・・・ また! 悲劇が・・・



大型輸送機にのこる3基のエンジンのうち1基が、またまた火を噴き出した。

ズドドトーーーーーーーン



「こんなことがあろうかと・・・・・

・・・・やめて~  おねがい! 飛んで~」

サラの悲痛な叫びが 艦橋に鳴り響いた。

もう、ドヤ顔をしてる余裕はない。


「本当に・・・もうやめて」

サラの本音が艦橋に響き渡る。



結局、火を噴いた もう一つのエンジンを輸送機から切り離し、

残った二つのエンジンで、何とか 高度を下降しつつも、

急ぎブルジュへと向かうのであった。







--------------------------------------------------



ブルジュ元王宮は、いまや、ヴィジャナル王国総督府となり果てていた。

幸い、戦火により王宮が破壊されるということはなく ほぼ無傷で残っていたのであるが・・

今! 戦火に包まれようとしていた。



ブルジュ城壁門前を叩き潰し、王宮へと続く道を、女性を片手に抱きながら、

銀色の髪をたなびかせ真っ赤に染まった流血パンダ着ぐるみを着た男の娘が

ヴィジャナル王国兵士を魔道チェーンソーで 肉片に変えながら歩む。


「天が知る,地を知る,人を知る,天網恢恢、正義の風が吹く 

真の平和を愛する貴公子・紅い流血のパンダ、このブルジュをいただき参上」


その 流血パンダを守るように 周りを固める奪回戦隊メイド☆スター5人衆!

赤い仮面に赤いメイド服、羽衣をたなびかせ、流血パンダとともに進んでいく。

赤いハルバートを振り回しながら・・・・



この異様な6+1人の恐怖に兵士たちは逃げ出していった。

すでに城門から、王宮へとつづく道のいたるところで無残な死骸が、ころがっていたのである。

百体に及ぶ遺体から鉄分と死臭の匂いがただよう。


現在、王宮への道を邪魔するような強者はいない。

雑魚と弱兵ばかり、まるで無人の野を歩くがごとく。

そして、この町には まともな住民はいない。

いるのは、この町を奴隷集積場として活用している奴隷商人ぐらいだ。


一般住民がいないがゆえに 住民に気にすることなく暴れ放題を約束された地。

流血パンダにとっては天国のようなとこだ。

思う存分あばれまくれる! 実に楽しみだ!!


「エルノスティ王子様の活躍を見れて わたくしはうれしいです」

顔を血で赤く染めたルナーリアは、白い歯をだして笑う。

「ルナーリアよ  もっとたくさん見せてやるよ!  ヴィジャナル王国人の肉片踊りを・・・ 」




ブルジュ王宮前では、ヴィジャナル王国軍団、3000名が待ち構えていた。

ここを突破されるわけにはいかない。


巨体で地面を揺るがす大男、軍団長ドイルスが、兵士たちに叱咤する。

「敵が少数だからといって 決してあなどるな!

ふざけた格好をしてるからといって、油断をするな!


これまで 多くの味方が奴らに倒されてきた!

仇をとれ!

ヴィジャナル王国軍の名誉を守れ!

奴らを地獄に たたきおとしてやれ!」


軍団兵3000名は精鋭ぞろいである。 

軍団兵は きびきびとした動きで準備にはいる。

全面には 銃士隊500名が並び、 流血パンダに向けて、一斉に銃を構えた。

軍団兵たちの周りの空気は静寂かつ緊張!




流血パンダ、および メイド五人衆が200mほどまで接近した時、軍団兵たちはざわつき始めた。

敵は女!?  それもたった7人で・・・・ 

  

「何をざわついている!! 戦争は始まっているのだ!! 」

軍団長ドイルスの怒号がとび 兵士たちは再び緊張感を取り戻す。



そして 奴らがやってきた!


銃弾の有効射程100m内に パンダ・メイド衆が入ってきたのだ。

銃士隊はゆっくりと銃の引き金に指をかける。


「放て!」

軍団長ドイルスの号令!!


500発の弾丸が飛ぶ! 流血パンダ、および メイド五人衆にむかって・・・

そして 軽く振り回した魔道チェーンソーとハルバードによって 500発の弾丸は弾き飛ばされた。

弾丸がまったく役にたっていなかったのである。



「流血フェスティバル!」

6+1人のハモった声が響き渡り、一瞬にして 6+1の黒い影が青い空の上空を駆け上がる。



軍団兵たちは 正面にいるはずのパンダやメイドたちがいきなり消えたように見え、動揺した。

「ばかもの! 敵は 上だ! 」

ドイルスの叫び声で 頭上を見る兵たち。

だが、そこには何もなかった。

すでに 軍団兵のど真ん中に着地し・・・・

肉と血の噴水を作り上げた。

吹き上げた血の雨が大量に降りそそぎ、視界が全くきかない。


軍団兵からは、流血パンダもメイドも見えないが 不気味な声だけは聞こえてきた。


「あっははははは 見てみろ! まるで噴水のようだ!」

「美しい深紅の色!  私たちの愛の結晶ですわぁ」




さすがに軍団兵である。

たとえ血の雨によって視界が効かず、鉄分の匂いが漂っていても、

まったくひるまず、血の雨に突入していくのである。


そして・・・・彼らの勇気は通用せず、血と肉へと変わってしまったのであった。


血の雨が止んだ後、500人もの死体が横たわり その中心地には、

ニヤリと笑うルナーリアを抱きかかえた流血パンダが、

魔道チェーンソーにこびりついた血肉を吹き払っていた。

おなじく メイド五人衆もハルバートを一振りし 血肉を吹き飛ばす。



そして 遠巻きにする軍団兵。

その軍団兵士の顔に恐怖が刻み込まれていた。

実戦と訓練を積んだ彼らでも、さすがに恐怖したのである。



「俺はこのセル―カ王国国王はエルノスティ王である。 この王宮をもらい受けに来た!」

この発言とともに、流血パンダはルナーリアを抱えながら、王宮内へと走りだした。

もちろん、メイド五人衆もエルノスティ王子を守るべく走る。


立ちふさがる者は、魔道チェーンソーまたは ハルバートによって肉片にかわっていく。

「あっはははは~ 邪魔する奴は肉まんじゅう」


王宮内では、兵士や警備兵が狭い通路を 机や椅子で簡易のバリケートを作ったが、

進撃する流血パンダにとっては障害にすらならない。

魔道チェンソーの一振りでバリケートはつぶされ、それどころか壁さえも破壊し進んでいく。


非戦闘員の文官、女官は悲鳴と叫び、そして廊下に点々と横たわるモザイクが必要な遺体。



王宮内通路を血しぶきをあげて走る流血パンダ!! その後ろを追うメイド五人衆。

「あっはははは 俺にかなうやつはいないのか!!!」

「素敵です! エルノスティ王子」


『 エルノスティ王子!  気おつけてください。 姉のエレオノーラ様が心配なされてます 』


「心配はない! 姉への手土産には敵の大将首がいいだろう! 」


ブルジュ王宮内は突入してきた6+1人のセル―カ王国軍によって大混乱し組織体制が崩壊していた。

敵が少数であるはずなのに、一方的にヴィジャナル兵士の死体だけが、増え続けている。


 

----------------------------------------------------



20代半ばの貴族服を着た青年が走り、ブルジュ王宮内執務室へと踊り込んだ。

「ぜいぜいぜい」

息が上がって喋れない。


そこには 同じく20台半ばの肩まで伸びた黒髪が印象的な青年が 

執務机で食事をしていたのである。


「ホールン伯よ! あわててどうした!?」


息をなんとか 整えなんとか声にする。

「ラファーエル王子! お逃げください。セル―カ王国軍が この王宮に突入されてしまいました!」


「え! なに! どういうことだ」


食事をとっていたラファーエル王子の手からフォークが落ちた。

ホールン伯がつづけて、言い放つ。

「すぐに 逃げてください! 敵を抑えきれません!」


「王子たる私が逃げるわけ・・・」


その時! 執務室の外側で叫び声があがると同時に、執務ドアが吹き飛び、

衝撃波が、執務室全体をおそった。


その衝撃波をもろに食らったラファーエル王子と側近のホールン伯が吹っ飛び、

窓のガラスを叩き割って、二階から落下してしまった。


その後、ハルバートを振り回しながらメイド姿の一人が執務室に突入してきたが、

執務室に誰もいないことを確認し、すぐさま次の部屋へ突入していった。 


「ぐぅあああああ」

そして、隣の部屋から悲鳴があがる。





衝撃波で吹き飛ばされ窓から真下に落ちていく二人の男。

地面に叩きつけられた二人は気を失ったが、息はあるようだ。


付近の兵士は すぐさま駆け付け

倒れている王子と側近を抱え王宮の外へと避難した。



「ラファーエル王子が負傷なされた」

軍団長ドイルスは その知らせを聞いて驚愕した。

「王子を市内の・・・どこか 市内の空き家にかくまうのだ。

決して敵にとらわれてはならない!」


流血パンダと メイド五人衆によって、王宮を荒らされ大混乱する中、

軍団長ドイルスの指示に従い、数人の軍団兵は、負傷したラファーエル王子と側近のホールン伯を抱え、

人がいなくなった市内の狭い路地に入り込み、見た目も悪くない程度の空き家を見つけ、

とりあえずの避難先にするのであった。






一方、大型輸送機 零式フガクは・・・・

ついに全てのエンジンが火に包まれ、全てのエンジン部分を放棄、そのままグライダーとして

滑空したまま なんとかブルジュに到達しつつあった。


だが、エンジンだけではなく、輸送機のコントロールすらままならぬ状態におちいり、

そのまま、目的地でもあるブルジュ王宮に突入するのである。

 

・・・・・ブルジュ王宮の屋根をめがけて!

ヒュルルルルルルル~~

風きり音が鳴り響く!!!!


ドカー――――――――――――ン

王宮の屋根は見事に吹き飛んだ!!







--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  大型輸送機と王宮の運命の出会い! ボーイ・ミーツ・ガール




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