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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
21/93

はかったなぁ!  体重を

挿絵(By みてみん)



次の日、晴れ渡る青い空、青い海。

海坊主凧と呼ばれる空飛ぶ巨大タコ?の魔物が海に着水し その頭の上で、何匹かの鳥が羽を休ませている。

・・・・そんな のどかな朝。



昨日の食い散らかした兎角料理トニカクリョウリの皿が積み重なっているパラソルテーブル。

それらの片付けと清掃をするメイドのメアたち。


そんなメアたちを横目に、グータラと横たわる二つの物体である二人の少女。

よだれと兎肉のタレでべとべとになった顔で、気持ちよく寝椅子で転がっていた。



「ここは・・誰なんだろ!?」

「僕は・・・どこ?」

半分、寝ぼけている二人!!



「・・・・・」

髪が寝ぐせで爆発している二人は・・・・互いを見る。



「爆発してるよ!」

仲がいいぐらいハモる二人。 再び互いに顔を見る。



「太ってるわよ!!!」

再びハモり無言になる二人。

「・・・・・・」


そして、下をうつむき、お腹当たりを触る。

なにか、ふっくらとした感触!



「うにゃぁぁぁぁ」

朝から叫ぶ二人の少女だった。



そして 朝食の用意をはじめたメアに注文する。

「メアちゃん。  ダイエット向きの朝食をおねがい」

『はい、お嬢様! 』



寝椅子で、なにも考えず ボ~~とするミレイユ。


「おねーさま。  ダイエット運動に水泳が いいらしいですよ。

目の前に海があるのだから ひと泳ぎしたら!?」


「・・・・・泳ぐ!? わたし、泳いだことないというか泳げない!

海は、ほら! あれがいるし、入りたくないよ!!」

ミレイユは、島の沖合でプカプカ浮いてる海坊主凧を指さした。

見た目は巨大なタコで魔物に分類されるが、比較的おとなしく無害であるとされる。



「・・・・・う~ん、 海坊主凧ね! 魔物だけど、温和な生物だよ!! 」

無害そうな顔をしている海坊主凧の頭の上で、気楽そうに鳥が羽を休ませていた。

・・・と思ったら、タコの手が伸びてきて、鳥をあっという間に捕え、そのまま口の中へパクリ!

そして 海坊主凧は無害そうな顔して、なにごともなかったようにプカプカ浮いている。


「・・・・・・やっぱし 海坊主凧といえども 危険です!!   魔物は魔物!」


「ところで、 サラちゃんは 泳げるの!?」


「どうかな!? 前世では泳いでいた気もするけど・・」


「そうなんだ、 サラちゃんに泳ぎ方を教えてほしいなぁぁ」


「あ~~  今世でも泳げるのか、不安だなぁ。 ちょっとは練習が必要かもね」


無害そうな海坊主凧が こちらをむいて、手招きしてる気がした。

ここで 泳ぎの練習がいいよと言ってる気がする!!

それを見た ミレイユとサラは なにか悪寒が走った。


「・・・・・絶体に、この海以外のとこで  練習したいなぁぁぁ ここでは無理!!

あの海坊主凧の温和そうな目は 絶体に捕食者の目だよね!!」



「タコの分際で‥人間を捕食なんて・・・・  タコ焼きにしちゃいましょう!」


「タコ焼き?」


「前世でよく食べた食べ物だよ。  タコと小麦粉で作るんだ」


「もう・・・・これ以上、太りたくないです」



空を飛べてしまう海坊主凧が、はたしてタコなのか、別物なのかは謎である。





その後  メアはダイエット朝食を持ってきて、テーブルに並べだした。


小さい皿に野菜と果物。  横には果物ジュース。

『 栄養とカロリーのバランスのとれた食事でございます 』

「あ・・ありがとう」


量が少ない・・・・・


ミレイユとサラは・・・・仕方がないよね!

味が薄い。  なにか・・ものたりない。  

一分ほどで朝食は 終わりました。



・・・・これだけ!?

もうちょっと・・なにかほしい。


結局、メアに何か もう一品の料理を注文しましたとさ・・・



そして、お腹当たりを触り、再び太る恐怖が襲う。

「うにゃぁぁぁぁ」





---------------------------------------------




 AGM-メア001型 通称メアを8体をつれての 再びダンジョン探検を始めるミレイユとサラ。

昨日、兎肉を食べ過ぎたため、ダイエット運動代わりにダンジョンに入ろうというのである。


不純な気持ちと軽いノリでダンジョン探検をしようとする正真正銘の痛い目にあうパターンの人たちであった。



そして、 ダンジョン出入口付近に生息する魔物・兎角トニカクを倒し食材を手に入れつつ内部へと入っていく。


ちなみに、戦闘はメアちゃんたちのお仕事です!!

私たちは見てるだけ・・・・・    ダイエット運動になっていません!


まったく運動をする気のない二人である。

しかし、今日のミレイユは 昨日のミレイユとは違う!!!


兎角肉のあまりのおいしさのため 

可愛いモフモフの兎角の首を平気でへし折り

血抜きをしても、残酷だと思わなくなったミレイユ。


モフモフ可愛さより肉の味が勝ったのである。


ミレイユは 野生児に少しレベルアップした瞬間であった!!!


美味しさは正義!!!

「冷凍庫に入れて、長期保存をしましょう!」



ミレイユとサラは上機嫌となり、ダンジョンの奥へと進む。

メア5体を先頭に 後衛に3体に守られながら・・・



--------------------------------------------


幅5m程のダンジョン通路の奥の方に何かがいる。

奥深い暗闇の中、かすかに炎がゆらいでいるのだ。


誰かが松明を持っているようにみえる?

私たち以外に人間!?   冒険者!?


ミレイユは目を凝らしてみる。

「なんだろ!?」

一旦、行軍をストップして、メアたちは 私たちの周りを囲み防衛体制にはいった。

ミレイユとサラは、腰に差している武器に手をかける。


暗闇の中、松明が徐々に近づいてきた。 一人だけのようだ!


身長2m  豚顔の上半身裸の・・・・・・

「あれはオークだ!」

サラは叫ぶ!!


一匹の豚顔オークの顔がニヤリと笑った。

かなりいやな笑い顔だ。  なにかを企んでるような・・・


「あれは魔物!? 倒すべき敵ですよね!!」

ミレイユが発言するやいなや、 


ズドドドドドドドドドドド


ダンジョン全体を揺るがす地震!

ミレイユもサラも 立ってられず、互いに抱き合うと同時に、地面が割れた!


「ああああああ~~」

「きゃぁぁぁぁぁ」


ダンジョン通路の地面が崩壊し、岩や砂とともに、私たちも一緒になって真っ逆さまに落下していく。


そうです! ミレイユとサラのあまりの体重の重さで、床が崩壊したのである。

「 そんなことあるかぁぁぁぁぁぁ 」

二人の少女の 心からの本当の叫びが、墓穴にこだまする!!!



・・・・・・叫び過ぎたせいで、魔法詠唱をする間もなく、穴底に叩きつけられてしまった。


墓穴! 違う、落とし穴だ!

しまった! あのオークの罠だったのか!!



10mは落下してしまったのか、サラは強く地面に叩きつけられ、動かない。

「サラちゃん!!」


ミレイユは、地面に叩きつけられる前に

メアの華麗な立体機動運動によって、うまく抱きかかえられたため助かったようだ。

「メアちゃん  ありがとう。  助かったよ!」


しかし、サラは抱き損ねてしまったようでメアの腕からずり落ち、地面にキスをしてしまった。


メアちゃんたち8体は無事のようで、すかさず私たちの周囲に展開して防御態勢にはいった。

ミレイユは、あわててサラを抱き寄せ、詠唱しヒール魔法をかける。

サラの身体の傷は、またたくまに治り、内臓のほうも問題なさそうだ。

でも、すぐにサラは動きそうにない。

眠ったままだ。


しかし、胸にサラの顔を押し当てると、気持ちよさそうな顔をするのは、気の迷いか!?

そろそろ、男の子だったころの感覚がなくなってほしいと思うミレイユだった。



落下してしまい、現在いる地点は・・・たいへん広いドームのような部屋となっており・・・・

広いどころではない!!

東京ドームが一つか二つ入れるほどの巨大なホールのようなところだ。

天井には 私たちが落ちてきたと思われる穴がぽっかり開いている。


そして 周辺には黒い何かがうごめいていた!!

ミレイユは明かりの魔法を詠唱し、周辺を明るく照らす!!!



「なんてことなの!!!!   ま・まさか・・・」

ミレイユは現実を直視できない。


何十 いや 何百 もしかしたら 千匹のオークに囲まれていたのである。

360度の完全包囲のど真ん中に!!



「!!! まずい」

ミレイユの背中に冷たい汗が流れる!

オークの生態って・・・もしかして・・・

見た目は女性のメアちゃんたちと 私とサラ・・・ 






「げほほほっほほほ」

「げっげげげ」

オークのたちの下卑た笑いが ホール全体を揺らしてるように響く。


ミレイユは恐怖に顔がゆがむ。 サラは気持ちよさそうに寝ている!

メアたちは・・・・平然としていた。 AIだからね!

いや、血に飢えた狼のような目をしてるような気もする!!



そんな中、 なにか転がる音がした。

コロコロコロコロ

車輪の音である。


すると、オークたちの下卑た笑いがピタリと止まり、一瞬にして静まり返る。

なにか異様な雰囲気である。


オークたちの群れが二つに割れ、そこに・・・・

車輪付き椅子に乗った一回り大きいオークが

片手で羽毛扇を優雅に風を仰ぎながらオークたちの先頭に進み出た。

上半身が裸なのに,頭に乗ってる綸巾カンキンが目立つオークである。

(三国志の某軍師が かぶっている帽子ですね)


そして、スポットライトを当てたように光の束のようなものが そのオークを照らし出す。

「人間どもよ! 我の言葉がわかるか!?  我は小梅コウメー。 この世界のリーダーであり軍師だ 」




ミレイユは おそるべき敵と対峙した瞬間であった。

サラは・・・・あいかわらず寝て・・・いや! 寝言を言っている。

「おちつけ! これは 小梅コウメーの罠だ 」



--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) サラの自称、前世のひとりに司馬さんも追加されるかも!!




三国志ネタですよ  地下ホールの名前は五丈原!  \(・ω・\) 

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