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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
20/93

名産! 兎角は美味しいあの島



マナヰタ飛空船が 風きり音を響かせながら、ものすごい勢いで目的の島へ一直線に加速していく。   

・・・・・加速が止まらない!


速度のコントロール不能状態に!!! 


「あう~  どうして~」

「ちょっと これしゃれにならないよ」

艦橋では 二人の少女の悲鳴がなりひびく。



誰が見ても一目瞭然の墜落という名の着水が行われようとしていた!!



バシャ~~~~~~~~~ン


凄まじい轟音は世界を一変した。

海水は、うねりながら天を駆け登り、一つの巨大な水柱を作り上げた。

そして、天高くそびえ立つ水柱の崩壊とともに、辺り一面に雨が降る。

ついでに吹き上げられた不幸な魚たちも降り注ぐ!! 



海面に激突したマナヰタ飛空船は跡形もなく、消えてしまった!

どこへ行ってしまったのか!?


海面下から多くの気泡が、吹きだしている。

  



しばらくすると、白い波がたち始め、渦を巻きながら海面が盛り上がり、

突如としてマナヰタ飛空船が水面下から出現、かなりの高速で空中に飛び上がり、

速度を加速させたまま、ふらふらと地平線彼方まで飛んでいってしまった。

コントロール不能状態のため、船の自由がきかない。

さまよえるマナヰタ飛空船!!



-------彼女たちはどこから来て、どこへ向かおうとするのか!?--------


再び、海は静けさを取り戻し、何事もなかったように、波の音だけを繰り返す。



ドドドドドッドドド


・・・・・・ 30分後、水面を這うように わずかに なんとか浮上したマナヰタ飛空船は、

通り過ぎた目的の島へとUターンして戻って来たのであった。




ミレイユとサラは艦橋で、顔を真っ青にしていた。


「一時は、海の中へ沈むかと思ったよ」


「完全に沈んでましたよ!! おねーさま!!」


「・・・・潜水!! 怖いよ! 」


「ぼ・・ぼくも怖かった」


「よく あんな物凄い着水で死ななかったもんだ」


「反重力魔道装置がなかったら 着水のショックで、僕ら生身の人間はふきとばされ、

いまごろゴキブリのようにペチャンコになってたと思う・・・」


「・・・・・こわ~~」


二人は反重力魔道装置に感謝するのであった。


ちなみに反重力魔道装置とは、船内において慣性法則を打ち消し、船がどんな急ターンをしても、

船内の人間には 影響をおよぼさない夢の魔道装置である。


目的の島は、300m四方程度の小さい島であり岩のみの岩礁である。

標高も一番高いとこで6m程度か!?

嵐にあうと、島全体を洗い流されるような島である。




サラは念のために、ディスプレイにレーダー表示させた。

「近くに船らしき影は映ってませんね」

「貿易航路から はずれた島かな!?」


「近くに船がとおらないのなら、長期間、この島で修理とかやっていても 問題なさそうだね」

「長期間の南国リゾート気分!! いいよね!!!」


「南国か~ 僕も好きだよ!!」


「あっ!」

ミレイユがレーダーディスプレイに指さした。

5隻ほどの大型帆船らしき影が西に向かってるようだ。


「何だろうね!? ここには近づかないから 別にかまわないけど」

「うんうん」


この時には別に、気を止めるほどではなかった!! (フラグが立ちました!!!)





「さてと、サラちゃん どうします!?」


「うん!? あれか!!

旦那が帰ってきたら、 ごはんにする? 修理にする? それとも た・ん・け・ん

という定番セリフね」


「・・・・・?????   前世ネタ?」

この世界の人間には、理解できないセリフを喋ってしまったサラであった。


「・・・・・ 忘れて!!!」


「でも!! ちょっと 島を見てみたいよね」

「あっ! 鉱物資源も探さないといけなかった!!」




ミレイユとサラの二人は、ドレス風のひらひらがついてる少女趣味ぽい鎧に着替えた。

小さい島とはいえ、魔物がいる可能性がありますからね!

それなりの武装は必要!!


二人は深呼吸をして下部ハッチから、この島に小さい、一歩を刻むのであった。


人類初の この島へ第一歩!?

「これは僕にとっては小さな一歩だが・・・・資源調達にとっては重要な一歩である」


「サラちゃん  また前世のネタてすか?」


「うん なにか言わなきゃいけない気がした」


月面着陸と錯覚してしまったサラである。



二人は、岩が盛り上がっている島中央に向かうことにした。

「メアちゃん 8体ほどで、私たちの護衛をおねがいね」

『はい お嬢様』

露天風呂事件!?のあと、メイド服の完成とともにメア型+5体増えたのである



AGM-メア001型 メイド型ゴーレムは、私たちの後ろからついてきた。

人に会ったときに ゴーレムだと警戒されることを考えての人選?である。


しかし!!! メア型は 確かに、かわいい水色服を着たメイドであるが、手にもった武器が、

凶悪にて巨大なるハルバートである以上、 ゴーレムでなくても警戒されるはず。

ミレイユの護衛である以上、凶悪な武器の保持は当然の選択であるので サラ的には問題がないのである。


でも!! たぶん この島は無人島だろうけど。



「あと キシさんたちは マナヰタ飛空船の防衛を おねがいね」

『姫様 了解です』


GM-キシ001型 騎士の姿をしたゴーレムは、マナヰタ飛空船の周囲をまもることになった。




僅か二分で到着!

島の中央、標高6mの山の山頂に立つ二人・・・・

「 僕は この島の最高峰を征服!   山というより台地だけどね」

「 うちらの飛空船よりも 低い山・・・」


山といってるが、ただのテーブル上の岩である。

半径10M程度の円の形に近い山頂という名の台地の真ん中あたりに、

ミレイユは黒い穴!?クレーターぽいものを見つけた


「なにか穴かな!?」

ミレイユは くぼみの中を覗くと、地面の奥につづく、洞穴のような穴である。


「あっ ダンジョンかな!?」

サラは 明かりの魔法を詠唱し、中を明かりで照らしてみる。


「何かを感じる!! なるほどね!」


「何かある?  サラちゃん」


「体内に眠るドラゴンの魔法石が語りかけてくる! このダンジョンに様々な資源が埋まってると・・・」


「ということは・・・資源の宝庫ってわけね!!」

このダンジョンが 飛空船の魔道鉱物探知レーダーに引っかかったのである。


「おねーさま、はいってみる?」


「・・・・・怖いけど  サラちゃんとなら、一緒にいける!! 」


ダンジョンに入る前の準備体操!!

強化装甲魔法で ミレイユ、サラの装備している鎧の強化。

当社比(当サラ比)1000%アップ


そして、ミレイユの保有している大艦巨砲46cm小刀に魔力を込め、

いつでも広範囲破壊活動ができるようにした。 


ミレイユとサラは目配せをして 準備完了の合図とともに、

さっそうとしてミレイユはダンジョンへと・・・



・・・・・・はいらなかった!


AGM-メア001型5体を 二人の前に進んでもらい、後方の防衛を3体にしてもらうという、

過保護陣営にて、ダンジョンに入るのである。


ミレイユはサラの手を強く握り 明かりの魔法をたよりに入っていく。

「おねーさま! 怖いのなら外で待っててくれてもいいのですよ」


「え・・・ いいえ いきます!」

と言いつつ、よりサラの手を強く握って、はいっていくのである。




-----------------------------------------------------




「うわぁぁぁぁぁ」

ミレイユの悲痛の叫びがダンジョン内で響く。



メイド服を着たメア型ゴーレムの持つ鋭いハルバートの刃が、

身長60cmほどの 可愛い兎を真っ二つにしたのであった。


そして・・・飛び散る肉片!!!

ダンジョン内通路は赤く染まる。


ミレイユはサラの背中にかくれ、ちらちらと通路の様子を見る。

ちらちら・・・

・・・・・・怖いもの見たさである。



「おいしそうな兎ね! 今晩は兎料理にしましょう!!」


うれしそうに 兎の死体を持ち上げ、内臓を取り出し 血抜きをするサラ。

そして、悲鳴をあげるミレイユ・・・


「 あんな、かわいい動物を真っ二つにするなんて・・・ 」


「こんな兎でも 魔物ですよ!  おねーさま」

サラは、下半身を失ったウサギの耳をもちあげ、ミレイユに見せる。


「ひぇぇぇぇぇぇ~」


「今晩は、兎料理に決定ね!」


「ふぇぇぇぇぇ」


「かわいいといっても この兎は狂暴ですよ。 ほら! この兎についてる二本の角から、

動物をマヒさせる毒が、噴き出すのですよ。

このかわいい動物でだまされて、初心者の冒険者が何人も命をおとしているのです」

 

と・・・・サラは書物を読みながら説明していた。


「私も・・・その本を読んだから知ってるけど・・でも・・かわいいし・・・」


この全長60cmの かわいいモフモフ姿の二本角をもつ兎は 通称、兎角(とにかく)

呼ばれていて、初心者殺しで有名である。  しかし、美味としても知られている。


そしてサラは 後衛のメアに兎を渡すと・・・・

・・・・・なにか嫌そうな顔して、荷物袋に兎をいれるのであった・・・

なぜ AI頭脳のメアが嫌うのだ!?  

ミレイユが岩から作り出したゴーレムが元になってるせいで、

ミレイユの性質が影響してるのか!?



「ほらほら メアちゃんも嫌がってるじゃないの!! 」

ミレイユは、かわいい動物の食用化反対の味方ができたので、強気に出た。





「ほ ぼくが 血も涙もないってことなの・・・・」

ガーーーーーン

ショックをうけるサラ!!!



しかし、その日の夕食には おいしく香ばしい匂いを振りまく兎肉を、

食べまくるミレイユの姿があったのである。


夕日が沈む海を見ながら、マナヰタ飛空船の横で、

パラソルつきテーブルに兎肉の各種料理が、おいしそうな臭いを ただよわせている。


その横で、寝椅子に半分寝ながら、最高のリラックスした姿勢で食事をする少女が二人。

たいへん行儀が悪いです!!  他人には見せられない姿です。



口の周りにタレをつけて、兎肉を美味しそうに食べるミレイユ。


かわいい動物の食用化反対とは いったい誰が言ってたのやら!?


「おねーさま おいしいでしょ!」


「おいしい!!」


もはや モフモフ兎が かわいそうとかいう資格ないほどのモフモフ兎を食してるのである。



牢屋時代のゴーレム料理人もいまや、改造されて、可愛いメイドになり、

その上、愛想機能も追加されたため、

どこに出しても恥ずかしくない スーパー料理人に生まれ変わっていたww



『お嬢様!! この料理は兎の蒸し焼き赤ワイン煮込みでございます 』


『この料理はセルジュ風 兎肉のフル―セルンシチューでございます』


『この料理はクリーム風兎肉のミルフィーユでございます 』


つぎつぎと出される兎料理の数々


ミレイユもサラも お腹いっぱいに食べたのであった。


太陽は水平線の彼方に消え、夜の闇が海岸線をおおう。

しかし 飛空船の柔らかげなライトの光が、パラソルつきテーブルを照らし、

浜辺に打ち寄せる優しい波の音が、寝椅子に寝転がるミレイユとサラを眠りに誘う。




「しまった・・・・ こんなことをしてると確実に太る!!!」



ミレイユとサラは 心の中で叫ぶのであった!!!

あと・・・ 飛行船の修理のことを完全に忘れているサラでもあった。








--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  お腹がふくれ上がったため ボタンが弾け飛んだのは内緒です!





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