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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
忘れられた地下牢の姫君
19/93

湯舟でドキドキ


月が輝く真夜中、はるか上空の雲上を長方形の形をしたマナヰタが浮かんでいる。


マナヰタの上層部にあるハッチがゆっくり開き、 うっすらとした月光が 飛空船内部へと降り注ぐ。


これは、露天風呂の天井ハッチ。

普段は閉じているが、 湯舟に浸かりながら夜空を眺めるという風情を味わいたい時には、ハッチが開くのである。



満点の星空、そして月!

露天風呂日和の季節である。

薄暗い湯舟には月が顔を出し、湯気を振りまいている。



この静寂の世界に、湯音だけがこだまする。


月光が降り注ぐ中、足からゆっくりはいる二人の人影。 


湯舟に浸かり二人は夜空を眺め、雄大な星空を眺めるのであった。


「サラちゃん! 流れ星」

「あらっ   一瞬だったわね」

「うっふふ」


それから、二人の少女は楽し気に今後の方針を、話はじめた。





「町に観光に行きたい」

ミレイユの希望である。


「この地から離れた場所でないと、面が割れてるため・・・逮捕されるよ!!

というか・・・ 抹殺される可能性があるよ」


「う・・うん」

「ミレイユおねーさんが 町に行きたがると思って、すでに海の向こうへと進路を進ませてるんだけど」


「さすがね! サラちゃん」

「お見通しよ!!」



カポ~~ン

露天風呂特有の桶の音!

そして、石造製のゴーレムの口から湯気を伴うお湯が湯舟に流れる。

ゴボボボボッボボ



「 新型メイド型アドバンスゴーレム AGM-メア001型 略してメアが完成してるので、町に出かける時には、一緒に連れていくといいよ」

なにやら どこかのアニメ風の名前をつけてあるゴーレムである。


サラは、手を叩くと三体のメアが、露天風呂のドアを開き、湯舟の前に勢ぞろいした。

髪は薄い金髪で肩ほどの長さ、できるだけ目立たないおとなしい顔形にしている。

白と水色を基調としたメイド服は・・・・ 派手なんですけど!!!

サラのピンク色のメイド服に比べたら、おとなしいけどね。


『 お嬢様。 お初にお目にかかります。私たちAGM-メア001型。 メアとお呼びください 』

「 あ・・ありがとう  メアちゃんたち 」


ミレイユは、ほぼ人と変わらない表情と完成度に驚いた。 まるで人間である。

「サラちゃん  すごいよ! まるで人のようね 」


「うん 僕の自慢のメアちゃんたちだよ。  でも・・今のところ メイド服がないから3体しか作れなかったんだ。

ただいま、メイド服の生産中です・・・」

サラはお針子ゴーレムにメイド服の制作を命じている。



「サラちゃん! 今度、町の見物に行ったら メアちゃんたちのために、いろんな種類のメイド服を買いましょう! 」


「 メイド服限定なの?」


「あ~そうか!! メイド服以外の服も着れるのだよね!! だよね! えっへへへ」


「体の体系を僕たちと同じにしたので、僕たちの着てる服も着れるよ!」


「それは重要だね! じゃ~ 今度、町に行ったら 私たちが着れそうな服を買いましょう~」


「うんうん ゴーレムが略奪してきたお金があるから、お金には心配いらないよ」


「略奪だったんだ・・・・」

ちょっとショック気味のミレイユ



でも・・・・略奪したお金を返そうとか思わないミレイユ!

欲しいものは欲しい。

確保したいものは確保したい気持ちがある。


あまり善人すぎると、サラとしては息苦しいのである。



「もう、略奪とかすることは ないのよね!!」

「ゴーレムのAIに犯罪否定回路がなかったからね。 僕が魔方陣プログラムに組み込んだから、命じないかぎり略奪はしないよ」



「それは 助かるわぁ」

「行く先々で、略奪されると、いずれ、どこにもいけなくなるからね!!」



湯舟で、月を見ながら、ゆっくりと浸かる二人。

「いい月ね~」

ミレイユが 幸せそうに湯舟に浸かっていると・・・・


カポ~~ン

露天風呂特有の桶の音がする。


石像のゴーレムの口からお湯が湯舟に流れ込み、湯気の霧が漂う。

ジャポポポポ~


そんな霧におおわれた露天風呂に、

何者かが入ってきた。

なにやら整列してるようだ!!


湯煙でよく見えないが・・・ ミレイユは、なんだろうと目をこらす・・・・


「あれは、僕が作った量産型騎士ゴーレム。 普通のゴーレムに騎士風の兜と鎧を装着させただけなんですけどね」

「洞窟に侵入してきた騎士そっくりじゃないの!!」

ミレイユが愕然!


「あの騎士さんたちを真似たからね!!」

サラは自慢げに語る。


「以前のゴーレムに比べて強くなったの!?」


「それは、もちろんパワーアップしたよ。  鎧によって、少々の魔法攻撃も跳ねかえせますよ」


当社比(当サラ比)では 以前のゴーレムの300%アップの装甲が得られました。

重さも増したけどね!!!



「正式名称 GM-キシ001型 略してキシ」

「そのまんまの名前だね」


「少数のメア型を補完するためのキシ型をつくったんです。 

ゴーレム生産室で続々と ゴーレムがキシ型へと生まれ変わっていってますよ」



「これで、町の観光も安全というか、過剰戦力!?」

「ぼくらは、 場所によっては指名手配されてますからね」



サラの新型秘密兵器!?の紹介を一通り見せて、ふたたび湯舟で ぷかぷか浮かぶ二人。

月の光が湯舟を照らす。


メイド姿のゴーレム・AGM-メア001型。通称メアが、お盆にお酒の入ったグラスを、ときおり持ってくる。


そのお盆を湯舟に浮かばせつつ、サラは月を見ながら酒を ちびちび飲むのであった。



たしか・・・サラちゃんは生後半年ほどのはずだが・・・ 

・・・・・・・・・・・ お酒は20歳になってから!!!!!

ちょっと、というか20年、早過ぎるよ!!


肉体的には17歳かな・・・     ドラゴンの魔石が混ざってるけど!!

中身は・・・・・・   おと・・・




・・・・・・ミレイユは思考することをやめた!





-------------------------------------------------------






ドカ――――――――――――――――ン


ものすごい炸裂音が聞こえたと思ったら、

激しい揺れが襲った!


そして・・・・飛空船が急に傾きだした。



「ぎゃゃぁぁぁーーー」

ミレイユは叫ぶ。

再び、思考が動き出した!!!


艦内に警報音が鳴り響き、

露店風呂の天井ハッチがゆっくりと閉まりだす。

何かあったのね!






「まずい  やばい」

サラは慌てて、湯舟から飛び出し、ガウンを引っかけ艦橋に向けて走っていった。


「私も、湯舟からでないと・・・・」

だが、すごい揺れで、立ち上がることも・・・・

ぎゃゃぁぁぁーーー


飛空船の揺れのため お湯がものすごい波となってミレイユを襲ってくる。

完全に溺れている! 方向感覚を失った!!


両足だけが湯舟に出てしまい、頭が湯の中だ。

殺人事件になってしまう!!!



新型ゴーレム・メアが、人間のような華麗な動きで、

湯舟の中でひっくりかえっている私を抱きかかえたまま、

脱衣所へと連れていかれ、

あれよ、あれよ、という間にタオルで体をふかれ、

いつものウェディングドレスに着替えさせられた。


そして、メアちゃんにお姫様抱っこされたまま、艦橋へとつれていかれました。

念のため、メアちゃんの身長や体系は、私と同じぐらいです。


「なんという スーパーメイド!! すごすぎる!!」


艦橋では、いつのまにか、いつものピンク色のメイド服姿になったサラが、

パネルを操作して、飛空船をどうにかコントロールしていた。


ちなみに、サラがガウン一つで 通路を走ってる途中、

メアが すごい速さで走り込んできて、しかも、走りながら、サラにピンク色のメイド服を

着替えさせるという早業を見せたのである。   



「ちょっと 無理かもしれない。 どこかで不時着して修理しないと・」


「指名手配されてるかもしれないので、人里離れたところがいいよね」


「うん。   でも、少しづつ下降してるから、早めに探さないとね」


ミレイユは艦長席に座り、ディスプレイに映る地上の様子を眺めた。


眼下は・・・・そこは海だった。

「ちょっと~ サラちゃん  ここは海のうえだよ」


「・・・・ちょっと ううう 西の大陸まで渡り切れずに落ちてしまうのは・・・

どこか 島はないかな~」



サラはパネルをいじり、魔道レーダーで海の様子をディスプレイに表示。

「いくつか、島影が映ってますね」


「どの島に着陸したらいいとおもう?」



サラは 魔道鉱物探知レーダーを作動させ、地下に眠る鉱物資源分布図をディスプレイ表示させた。

「着陸するなら、鉱物がとれるとこがいいよね。  修理がしやすくなる」


ミレイユはディスプレイに指さした。

「あの 小さい島の反応がものすごいよ。 反応識別の色が重なり合って、

色合いがすごいことになってる」


ついに、色がいろいろなあれあれになって ディスプレイにエラーと表示しだした。


「あれは 多種多様な鉱物反応が多すぎて、魔道コンピューターが処理しきれずにエラー表示を出したに違いない!

あの島へいこう」


「サラちゃん  なんかわくわくする」


マナヰタ飛空船は 鉱物が豊富と思われる、その島に向かって徐々に降下するのであった。









--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) 今回はお風呂回でした



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