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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
忘れられた地下牢の姫君
15/93

ユリティーナ姫は舞い降りた


「ゴーレム(秘書)がやったことで 私は知らない!」

どこかの政治家のような発言をするミレイユ。


「使用者責任は!?」

ゴーレムが調達してきた盗品の茶菓子を食べつつ発言をするサラ。


「いつもは、悪役をやってるサラちゃんが 真っ当な発言をしてる!!」


「悪役なんてしてるつもりはないよ! 楽しいからしてるだけ!」


「うわぁ~  愉快犯的発言ね!!」


ここは艦橋、艦長席の横に、木目調の柱と壁、障子に畳を持ち込み、

ちゃぶ台まで設置したのはサラである。

徐々に艦橋が温泉旅館の和室のような雰囲気になってきた。

ほぼ前世の生活を再現しつつあるサラである。


ちゃぶ台の上にコーヒーと茶菓子を並べて、食べながら相談をするミレイユとサラ。

ちなみに コーヒーと茶菓子もゴーレムによる略奪品である。


「地上では あきらかに ゴーレムは指名手配なわけね!! まさか強盗とかしてるとは思わなかった」


「命令厳守で融通が利かないのがまずかったのかな~」


「何とかならないの!?」


「ゴーレムに魔方陣を書き込んで、命じない限り強奪はしないようにはできると思う」


「サラちゃん、それおねがいね!!」


「ほいほい!」


「でも、もうゴーレムを地上に下ろすのは無理になったね~」


「船内の雑用のみということになるかな! 」

サラは艦橋でオペレーターをしてるゴーレムを見ながら言った。

実に役に立つゴーレムたちである。


「地上に降りた際、護衛にゴーレムがほしい!! 護衛がいないと心細い」


「ミレイユおねーさまの戦闘力なら 護衛なしでもいいと思うのだけど・・・」


「でも、なんか・・・・・」


「はいはい! おねーさまがそう言うなら・・・それなりに方法があるけど・・」


「ん! なにかいい方法あるの?」

期待をするミレイユ。  体を前のめりになってサラに尋ねる。


「アドバンストゴーレムをスリムにしてメイド服を着させちゃいましょ」


「でも・・顔がゴーレムで、体がメイドって・・・!?」


「顔は何とか整形するとか・・・ 墓場から死体の頭だけ取ってきてとりつけ・・・・」


「やめて~~ やっぱしサラちゃんは悪役だ!」

R18になるところでした!!!


「 なんとか化学物質を合成して 人間ぽい皮膚をつくるしかないね!! 」


「うまく人の顔ができたら、安心して町の見物とかできるのにね~!!

期待してるよ サラちゃ~~ん!!」

ミレイユの期待の目がきらりと光る。


「あ~~もっと簡単な方法がある!!

ゴーレムに あの騎士団の鎧をつけちゃったら ごまかせるね! 全身鎧だし。」


「なるほどね! 兜をかぶせたら、中身が分かんないもんね!!」


「でも場所によったら 兜を脱がないといけない場所もありそう

安心して町につれていくわけには いかなそうよ」


「う~~ん  やっぱしメイド計画のほうがいいかな」


「うんうん」


そして サラによるゴーレムのメイド化計画がはじまるのであったwwww




---------------------------------------------------------------





一方、ユリティーナ姫は暗い部屋で さるぐつわをされた上に手足を縛られ、ベットに寝転がらされていた。

となりには、見張りのゴーレムがいる。


トイレがしたいのに、さるぐつわのため ゴーレムに要件も伝えられない。


ユリティーナ姫ともあろうものが、こんなところで・・・・

いや! ぜったいいや!  妾は乙女なのよ!!


でもトイレが・・・・ 

トイレ・・・・

うっうううう

手足をばたつかせる!


悶えて何かを訴えてるユリティーナ姫に対して

隣にいるゴーレムは無関心だった。

生命体じゃないので、命令以外は動きません!!


おねが~い。 ゴーレム!

ユリティーナ姫の目に涙がたまる。

妾は・・・・まけな~~~い!!

あああああ、ああ~

徐々に錯乱しはじめる!!


ぎゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


ユリティーナ姫の心の叫びが黒い瘴気を漂いだした。


黒い瘴気はベットの周りを覆いつくし、

より黒く、より濃く、霧のように、治療室全体を覆いだした。


ユリティーナ姫は、心が壊れ始めたのか、笑いだした。

ひゃひゃひゃ~


姫が影黒面エイコクメンに落ちてしまう!!!


しかし この時! 奇跡が起きた。


この黒い瘴気によって さるぐつわをしている布が腐っていき破れてしまったのだ。

おそるべき腐食性!!!


さるぐつわが口からずれて、声を出せる!

詠唱を唱えることができる!!


「ふっふふふ」


そこで、すかさずユリティーナ姫は 火球弾を詠唱し、

隣にいるゴーレムにぶつけた。


すどーーーーーーーーーーーーーーーーん


治療室は赤く燃え上がり、同時にドアが吹き飛んだ。




--------------------------------------------------------------




ビーーービ―――ビ―――ビ―――


艦橋にいたミレイユは けたたましく鳴る警報音に気が付き、

異常事態の確認をする。

『 ユリティーナ姫が逃亡した模様 』



艦橋の和室でテレビを見ながら横になっていたサラも起き上がる。

同じく、畳の上でダイエット体操してたミレイユも立ち上がった。


ちなみに飛空船内にテレビ放送局があり、ゴーレムたちが番組を作っているのであるwww 


「え~~   これは大変よ! すぐに身柄を確保して 」


「アドバンスゴーレムも出動しなさい! 彼女を抑え込めるのはアドバンスだけです!!!」


ミレイユもサラも、艦橋のパネルをいじり、ディスプレイに船内のカメラを次々と映し出した。

ユリティーナ姫の逃走する姿を探すためである。

しかしながら、なかなか姿を映しだせない。




-------------------------------------------------------------------


飛空船内部では、けたたましい警告音と不気味な赤色灯が通路を照らしている。

『 ユリティーナ姫の身柄を確保せよ 』

艦内放送が鳴り響く。

ゴーレムたちは、艦内を走りまくり、ユリティーナ姫の居場所を探す。



この艦内放送を聞いたユリティーナ姫は、生理現象と身に迫る危機という、

二つの脅威に対処しなければならなかった。


「ト・・トイレ・・・でもゴーレムが」

ユリティーナ姫は足を身震いしながら廊下をふらふらしながら走る。


船内を走るゴーレムを避けながら、なんとかトイレを・・・・


ユリティーナ姫の顔が徐々に青くなり、足の歩みも遅くなる。

まずい ちょっとでも刺激があると 漏れてしまいそう!!


もうろうとしながら、廊下をふらつきつつ歩く。


そして、廊下の十字路で鉢合わせしてしまった。

あの・・・妾を三度も腹パンした怪物に・・・


あああ~~  いややや~  こないで~

あっ  ちょっと漏らした!!


ユリティーナ姫は後ずさりし、足をもつれながら逃げる!!


後ろからは、ゴーレムが追いかけてくる!!


あまりのトイレのしたさに集中力がとぎれ、詠唱もできない! 攻撃魔術が使えない!!


「うっううう たすけて・・・・  あっああ   乙女のはじらいが・・・・」


あの通路の向こうに見えるドアは!!

身震いしながら走る彼女が見たものは・・・・

そこに、まさに天の助けが現れた。


あのドアのマークは、トイレのマークに違いない!

股から何かが落ちる絵柄



あそこがトイレだ!!!   間違いない!!


「ありがとう! 神様!!」


ユリティーナ姫は最後の力を振り絞り走りぬけた!

そして、 そのドアを開けおもっきり飛び込んだ!!!


そこには  ・・・・地面がなかった!!


ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ


そのドアは飛空船から降りるための落下傘ハッチだったのだ!!


雲のはるか上空を浮遊してた飛空船から、まっさかさまに・・・・

・・・・落ちていく


あああっあああ


気が抜けていく・・・

妾は・・・ついに

うっううううう

出ちゃった~~  やっちゃったよ~

でも、気持ちいい~~


地面へと落下していく姫の後ろに 白い蒸気が立ちのぼった。




この日、青空を駆け抜ける一本の白い飛行機雲が見れたという。



トイレを我慢する必要がなくなったユリティーナ姫は魔法詠唱を存分にできるようになった。

-----空中浮遊発動!-----


しかし 空中浮遊魔法は大変難しく、ミレイユのように自由に飛ぶのはむずかしい。

ユリティーナ姫の能力としては、落下傘のようにゆっくりと速度を落とすのが 精一杯なのだ。


彼女はゆっくりと降下していく。

生理現象とゴーレムからの危機が去ってしまった今、

この雄大な自然を堪能できる余裕も生まれた。


遠くには海が見え、風を受け帆を膨らませて進む船が見える。

眼下に森が広がり、青々した木々が山々を覆いつくす。

じつに素晴らしい風景である!!


ユリティーナ姫は、青空の下、大自然に抱かれるように森へと吸い込まれていった。


「・・・・・・・ちょっと、これはまずくない!?」


枝が特に密集している森林地帯へと降りていく。

とくに、あの枝の先端の鋭そうなこと!!

猛スピードで落ちていたら、間違いなくあの枝で 串刺しになるぐらいの怖い枝がいっぱい。


しかし 空中浮遊魔法でゆっくり降りていくので、

そこまで危険ではなく、枝を丁寧に避けていくが・・・


痛い! 痛い!

木の枝やらなにやらに、ひっかかれるように肌が傷ついていく。

枝が多すぎて、さばききれない!



「ちょっと! どこを触ってるのよ! この枝は・・・」


枝に顔をひっぱたかれた。

枝にスカートをめくられた!

もういや!!


太い枝に 腰を強く強打して、ついに体をひっくりかえされてしまった!

天地が上下さかさまだ!


でも、なんとか無事に着地に成功した。

両手が地面にタッチできるのだ。 


しかし!!

ユリティーナ姫の姿は 足が木の蔓に絡まり吊るされた状態になってしまっている!!

タロットカードの吊された男じゃなくて女状態。


手が地面の方に垂れ下がり バンザイ状態で 頭に血液が下がっていく。

ちょっと何とかしないと、気分が悪くなる。


そんなもうろうとした頭の中で、すこし思考がうごく。


「妾の顔に似てるあの二人の顔は・・・もしかして!

・・・・・・妹!?」


たしか お父様から聞いたことがある。

黒髪で魔力がない妹を遠くの家で預かってもらっていると・・・


そして その隣にいた青髪の猫耳!

・・・・・・・お父様と獣人女との間にできた娘を・・・・・

                ・・・・・・もしや捨てたのでは!?



ユリティーナ姫は、恐怖で手や足が震えだした。



あのような強力な兵器を搭載した飛空船を操り・・

我が公爵家に対する、仕返し、いや復讐か!?


あの船で攻撃されたら、守りようがない!!


「お父様! なんてことを!!  このままでは 我が公爵家が破滅してしまうかも!! 」


これは何とかしないと・・・・


というその前に!!

あとバンザイ状態で、吊るされたままの状態も なんとかしないと・・・・家にかえれない!


あと 下半身のほうも、なんとかしないと・・・・服を洗いたい!!!





--------------------------------------------------------




その後、一日中、飛空船内をゴーレムで捜索したがユリティーナ姫は見つからなかった。

船外へのハッチが開いてたことから、外に脱出したかと予想された。




艦橋の和室にて、ちゃぶ台で茶菓子を食べる二人。


「逃げられたわね!」

「うん!」

「普通の人なら落下死だけど、あの姫は魔導師だから、浮遊魔法ぐらい使える可能性があるよね」

「せっかく助けたのだから、死なれるのも目覚めがわるいわ」


「それはね・・・・・・」


「僕たちの顔が、ばれてるだろうなぁ」

「ばれるもなにも、あの姫の顔とそっくりだもんなぁ」


「外に出かけるときには、変装とかしないとね!」

「変装ね!」


「口髭鼻眼鏡とか用意できるよ!」

サラは、面白変装グッズのひとつを付けてみた。

自動的に髭が動く仕様になっていた。


「・・・・・仮想大会でも出るの?」


「でも これをつけたら、まさかユリティーナ姫と瓜二つとは思わないよ」


「思わないけど、怪しい人物として連行されそう」


「・・・・・・・」


「うけがとれるのに・・・」


「がんばって サラちゃん!!!」


「・・・・・・・」


「そのおもちゃのように、雰囲気、印象を変える様なものはないの!?」


「うんうん!! 髪飾りのようなものとかかな!? 普通に髪型をかえるのもいいかも」


サラはさっそく、おもちゃ箱?を持ち出してきて、いろいろなグッズを用意した。


「髪に花飾りをつけてツインテールしましょう! 眼鏡をかけたら、完全に印象が変わり、

見分けが付かなくなるはず 」


「サラちゃん、 頭いい!!  それに、その髪飾りは素敵よ」

ちなみに、このグッズは盗品であるw


「・・・・・盗品!!」


「うちにあるものは ほぼ盗品と見ていいんじゃないの!!」


ちょっと 罪悪感に頭がクラクラするミレイユだった。


「おねーさま、とりあえず変装をしてみましょう!」


「う・・・うん!」


ミレイユは、髪型をツインテールにして花飾りをちょっこと・・つけて、眼鏡をかけるミレイユ。

ちょっと、髪をかき上げ おでこを強調してみる。 かなり印象がかわり、かわいく見えるかも・・・幼くともいう!!



鏡を見ながら、うんうん、

「ミレイユおねーさま! かわいい 」

「サラちゃんも ツインテールにしてみてよ」

「うんうん」


その日、ツインテールにしたメガネっ子ふたりは 鏡の前で衣装の着替えをしつづけるのであった。





『 メイド型アドバンスゴーレムのお披露目はまだですか 』

艦橋室のドアの外で、ミレイユに見せるためサラが改造した新型・メイド型アドバンスゴーレムは、

二人の着せ替えごっこのため、一晩中、艦橋の外で待たされるのであった。





追伸------- メイド型アドバンスゴーレムは開発途上であり、まだまだ完成度が低いため、

サラの改良は しばらく続くことになる。

「可愛く、アニメ顔すぎて違和感が出過ぎたため、もうちょっと人っぽくしないとね!」










--------------------  To Be Continued \(・ω・\)  今日は晴れているのに雨が降る! 狐の姫入りとかいうのかしら!?





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