エピローグ 『世良幸希』
人は時に、悩んだり、傷ついたり、
もう嫌だ、何もしたくないと、投げ出したくなる時もあるだろう。
いつしか、後から考えればどうでもいいと思えることが、君を惑わす時がある。
人のことを想いすぎて、空回ってしまうときもある。
それが、絶望だ。
でも、君の中に前向きにいこうとか、頑張ろうとか
希望ってものが少しでも残っているなら、
世界はきっと明るくて、素敵なものになる。
世界は自由だ。ここに自分がいるなら、それがわかるなら
本当はそれだけで、幸せなんだよ。
でも、それに気づけなくなってしまう。
今、君の世界が暗く閉ざされていたとしても、
誰かが、君を照らしてくれるなら
いや、誰かが君を照らす。そうしたら君も、幸せになろう。
そして笑おう。彼の愛したこの最高な世界で――。
*****
廊下を歩く。すると、靴が地面を蹴り上げる音が廊下に鳴り響く。
廊下には誰もいない。当たり前だ。この時間は、普通誰もない。ただ、自分が特別なだけで……。
ある一つの教室の前に着く。扉の前で一つ深呼吸。
やはり緊張はする。でも、最初は肝心だ。元気よくするべきだよな……。
待っていると、中からは教師の声が聞こえる。その言葉に反応してか、中からは生徒のざわめき声も聞こえた。
しばらくすると、教師はこっちに声をかけてきた。『ボク』は声に従い教室に入った。
「今日からこの学校に転校してきました。ボク……世良幸希っていいます。よろしくお願いします!」
完結です。ここまで読んでくださった人、ありがとうございました。感想いただけると嬉しいです。




