4 夢の中で
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
ーここは…。
「此処は君の夢の中」
ー夢…。
「そう、君は侵海でサハギンに襲われ、飲んだ」
ー飲む…。
「侵海の水はね、人には猛毒なんだ。」
ー毒…。
「でも、君は生きて帰った。毒を飲んで、だ」
ーそうだ…。
「今、君の身体は猛毒に犯されて尚、生きたいと足掻いている」
ーそうだ。
「天涯孤独になり、家族も余命幾ばくかの老猫だけ」
ーそうだ。
「それでも、君は生きたいか」
「…ああ。生きたい。あんこが待ってるんだ」
「そうか。…おめでとう。君は運命に勝った」
「運命…?」
「…もし、また、引き摺り込まれたら、どうしたい?」
「そんなの、決まってる。…3枚におろしてやるよ。おじいちゃんの包丁で。」
「…そうか、使ってくれるか。……思う存分振るうがいい。君なら、或いは…」
「…?」
「いや、なんでもないさ。…君は力を得るだろう。その力を良き事に使うように祈っているよ」
「待ってくれッ、アンタはいったい…」
「…それも、潜れば分かるさ。……もし、次に会うなら、侵海だな。浚水」
「…ッ、あ、アンタはッ」
「…それと、防犯はしっかりと、だ」
「…は?…ゴボボッ」
ー待ってるぞ、浚水。
「待ってくれッ!」
「きゃッ」
サクッ
「…痛ってぇーーッ!」
「ごめんなさいッごめんなさいッ」
「ご、強盗かよッ、お生憎だが金目のもんなんかねぇぞッ!」
「ま、待ちなさいッ、誤解よッ」
「なら、そのナイフ捨てやがれッ!」
「…あ、そ、そうね」
ポイッ…。
「か、景盛君、落とし物を届けに来たの」
「は?」
「コレ、生徒手帳。住所が載ってたから…」
「た、確かに」
あの時に落としたのだろう。
「…強盗では無い、と?」
「違うわ。…景盛、浚水君、昨日何があったか、覚えていますか?」
「…はぁ。…笑われるかも知れないけど、…半魚人に襲われた」
「侵海に入り込んだ…と。」
「引き摺り込まれた、だよ」
「どちらにせよ、…飲んだのよね?」
「得体の知れない水か?…溺れる程ね」
「…体調はどう?」
「刺した当人が言うのか?」
「あれはっ。…暴走する可能性が有ったから…」
「…アンタ、何もんだ?」
「私は深山。深山美冬。治療も込みで私の組織に案内します」
それが、俺達の始まり。




