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影の守り人 〜影に潜ると異能が目覚めました〜  作者: 佐野松 友


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3/9

3 一晩空けて

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


 凄く怠い、結構寝た筈なのに。


 部活は休む事にする。変な所で溺れかけたからか、泳ぎたいとは思わなかったからだ。


「ごめん、あんこ。まだ、寝る…」


――――――――――――――――――――――



「はい、探知に反応が有りました。…はい、恐らく、死んでいる可能性が高いかと。」


 昨日、浚水が襲われた場所で、ビジネススーツを着た女性がスマホで相手に報告をしていた。


「…少し、争ったみたいです。…ええ。あ、落とし物が有ります。…生徒手帳です。…名前は、景盛、浚水。…恐らく被害者です。」


 それは、引き摺り込まれた時に落とした物だった。


「…え?…はい、景盛です。…お知り合いですか?」


「…分かりました。…確認の為、住所に行ってみます」


 ビジネススーツの女性は生徒手帳に記された、住所に向かう。


「…結構好みの顔なのに、残念ね…」


 着いたのは、少し古めの一軒家。生活の気配はある。…親族になんて報告をしたら良いのか。


「ごめんください」


 インターホンを鳴らしてみるが、反応無し。


 もう一度。


「ごめんくださいッ」


 少し大きめの声で尋ねる女性。


 すると、玄関をかりかり引っ掻いた音がして、


ガラ…。


「あ、猫ちゃん」

「にゃふ」


 出るのかと思いきや、また踵を返して家の中へと猫はいく。それも、かなりゆっくりめに。


「入って良いの?」

「にゃ」


 独り言のつもりが、返事が返って来た。しかも、コチラをジッと見ている。


「お、お邪魔しますぅ…」

「にゃふぅ」


 またもや、返事?が帰り、靴を脱いで後を付ける。


 綺麗に掃除が行き届いているので、この家の主人はしっかり者なのだろう。


「猫ちゃんどこに案内してくれるの?」


 聞いているのか、こちらを目配せした後、ずんずん進む。


「にゃ」

「…ここ?」


 玄関から真っ直ぐ進んで右の部屋。襖を少し空けて見てみる。


「…ッ、そんな、生きてる…」


 グッショリと汗をかきながらも、苦しそうに寝ている。


「生きて帰って来れたのは奇跡ね…」

「にゃふ」

「案内ありがとう、猫ちゃん」


 生存を確認した事を連絡しなければ、、


「侵海で生き残ったのなら、今は第二の試練のハズ。…暴走も考えて応援を呼ばないと…」


 スマホから上司に連絡をする。


「深山です。景盛君の生存を確認しました。

…はい。…今は第二の試練だと思います。…はい。…お願いします。……ふぅ。」


 後は、試練を乗り越えるか。深山はバックから、ナイフを取り出し、構える。


「お願いだから、乗り越えてね…」

「にゃふ」


 老猫と見守る中、浚水の試練が始まる。

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