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影の守り人 〜影に潜ると異能が目覚めました〜  作者: 佐野松 友


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2/8

2 影の世界

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


ーゴボボッ…


 ーッ息がッ


  まるで水中。咄嗟に息を止めて、目を凝らす。


 引き摺り込んだのは、影だった。


 だが、今、足にしがみつくのは、異形。


 多分、アニメでよく見かけるナニカ。


 ーッコイツ、嗤ってやがるッ


 まるで、溺れさせるのが心底楽しそうに下へ下へと引き摺り込む。


 ーこんな所でッ、死んで堪るかッ


 必死にしがみつく異形に対抗する。偶然に異形の目に指が入った。生物の感触。異形は驚いたのか足を離した。


 ーゴボッ。今だっ!


 全力で引き摺られた場所まで泳ぐ。


 ーちッ、追ってきてやがるッ


 まるで、魚の様に自然なフォームで追ってくる、異形。


 ー…あと少しッ


ガシッ


 足を掴まれた、だけど、


「ぶはッ、…何なんだよ、クソ半魚人ッ!」


頭は引き摺り込まれる前の通路で出せた。


 そこから、息を思いきり吸い込む。


「はぁぁ〜、…すぅぅううッ」


そして、片足掴んで尚引き摺り込もうとする輩に。


「いい加減しつけぇんだよッ!」


ガスッ、ガスッ、ゴスッ。


 蹴りを何度も何度も浴びせた。


 堪らないと思ったのか遂に手が離されて、逃げて行った。


「はぁ、はぁ、はぁ、ざまぁみろ、半魚人…」


 水なのか、汗なのか、全身がグッショリで、倦怠感も凄い。


「塩っぱくなかったな…。と言うかあの水飲んでしまったんだが?」


 

 やっとの思いで、自宅に帰る。築30年の一軒家。と言っても同居人は猫しか居ない。21歳になる、年上のおばあちゃんだ。

そう、猫が唯一の家族。別れが近い…。


「ただいま、、あんこ」

「にゃ」


 名前の由来はおじいちゃん曰く、拾った子猫の時からあんこが好きだったとか。


「聞いてよあんこ。今日、半魚人に襲われたんだ」

「にゃ」


 愚痴も出ると言うモノだ。命が狙われたのだから。


「しかも、その時にそこの水飲んじまってさー」

「にゃふ」

「おっと、ごめんごめん。ご飯ね」


 賢い猫様だよ。ホント。その内尻尾が分かれるのでは?


 最近は歯が弱くなって、カリカリからウェットタイプに変えた。…物足りないって顔してるけど、おばあちゃんなんだ。あんまり暴食させられない。


「デザートのあんこはいかがですか?おばあちゃん」

「にゃッ」


 良きにはからえと。


 お風呂を沸かして、入る。…今日は散々な目に遭った。


「はぁ…。夏は嫌いだよ。何だよ半魚人て。意味が分からない。白昼夢でも見たのかな…」


 そんな筈ない。だって、目玉に指を突き入れた感触が未だに残ってる。


「影に魅入られると取り込まれる。…ねぇ」


 おじいちゃんは知ってたのかな。


「馬鹿馬鹿しい。早く上がって寝よう」


 今日は珍しく、あんこが布団に入って来た。あんな事があったから、頼もしい。出来るお猫様だよ。…一応武器にキッチンから包丁は持って来た。おじいちゃんがよく釣って来た魚を捌くのに使っていた、柳刃包丁だ。


「おやすみ、あんこ」

「にゃふ」


 来るなら来い、あんこは守るし、何なら、3枚におろしてやる。


 

因みに松は魚を捌けます・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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