30 ビフォーアフター
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「足場があるなんていつぶりだろうね…」
「せ、生活感あって良いんじゃない?」
「せめてゴミは捨てるにゃ…」
それな。一部屋くらいのゴミはあったぞ。シュレッダーの紙ゴミならまだいいが、夏の生ゴミなんて地獄だ。…纏めてアメ玉にしたから、当たりを引くのは兄か妹か…。
「すき焼きも高いお金出していくのと対して変わらないくらいに美味しかったし…」
「肉が良いと脂がうまいからな」
「…毎日美味しいご飯が食べられる…」
「王に魂を捧げるのにゃ〜。さすれば、汝、王の寵愛も得られるであろうにゃ〜。」
ソファーに横になった美冬と上に乗って伸びをしているあんこ。ナニカフィーリングが合うのか、仲がとても良い。
「各部屋はまだ掃除をしていないけど、いるもの、要らない物で分かるようにしておいてくれたらアメ玉に変えておく」
「助かるけど、僕の部屋は重要書類ばかりだから、大丈夫だよ。美冬はお願いしておいたらどうかな?」
「うぇ!?お、女の子の部屋に入るのは流石に駄目…じゃない?」
…横になってあんこを乗せたままコチラを伺われてもな…。
「ゴミだけでも出して貰えると助かる」
「そ、そうねっ不要な物だけ出せば良いわよねっ」
そわそわしながらコチラを、チラチラ見てはあんこに顔を埋める。挙動不審すぎる…。
「リビングで寝起きしてもらうけど大丈夫かい?」
「ウチよりは全然快適だよ。な?」
「エアコンは正義にゃ。床暖房も完備はパラダイスなのにゃ〜」
ずっと前から住んでましたレベルでくつろいでいる。美冬の上でヘソ天だと…?
「最低でも1ヶ月は掛かるから、その間はウチの事を宜しくね」
「最近の技術は凄いにゃ。家がそんなに早く建つんだにゃ〜」
「そうね〜。良い技術も使いようよね〜」
変な機材を置かれてのも最新のナニカだったらしいてど、俺達にとっては粗大ゴミだ。そんな高価な物無雑作に置くのが悪い。
「おかげで北の弱みも色々握れたから、渡りに船だったんだよ」
「…アンタらも強い部類だろ?」
「強いイコール戦いたい、殺したい訳じゃないからねぇ…。まぁ、サハギンとかなら遠慮なくやるんだけどね」
「そうね。浚くんのおかげで私達は強くなれる。水底の主にも勝てるように精進しましょうね」
ヘソ天あんこをウニャウニャしながらコチラをチラチラ。
「だから、海層が低い個人の影の攻略を推薦するよ」
「なんだそれは?」
「気が付かなかったかい?影の世界は独立している世界なんだ。影が重なるほど、質量が大きいほど、深くなるんだよ」
「浚はいつも自分の影に潜るにゃ。そこの主をぶちのめせば、影人は完成するのにゃ」
「…それは初耳だよ、あんこさん…。それは協力が可能なのかい?」
あんこのやつ、まだまだ喋ってない事がありそうだな…。猫は気まぐれ…か。
個人の海。




