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影の守り人 〜影は魑魅魍魎が支配する世界でした。力で全てアメ玉にして斃します〜  作者: 佐野松 友
始まりの影

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28/31

28 責任

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


 その日朝から侵海対策本部は荒れていた。たにしろ、北の支部の大多数が即死。それも、まるで齧りつかれたような死体ばかり。そんな事が出来るのは、底にいるナニカか、ステージ3になった人間だけだ。


「浚水君は違う。あんこさんも似ているが、彼女は裂爪だ。新たに生まれたのはまだまだ。…主を起こした…か?」


 考えられるのは、集団失踪も関連してるのでは?と言う事。生き残りに聞いたのは、件の青年の拉致の続行。それも4小隊もだ。


「可能性がある。それも、1番危険な可能性が」 


「まさか、水底の主を起こした…?…そんなの襲って下さいと言うようなものだぞっ」


 大量に影の世界を移動。確かに上手く使えば簡単に長距離移動が可能になる。先住民が居なければ、だが。


 北の将校が面会の要請ねぇ。まずは先手に下っ端からかな?


「それで、どのくらい居なくなった?」

「北はこの件を隠蔽するつもりです」

「…無理があるだろう。1人2人では無いはずだ」

「お得意の情報統制です」

「はぁ…。つくづく思うよ。哀れな国だなってね。どれだけ喰われても住民は泣き寝入りか…」


 太った男が肩を怒らせてコチラに来るが、怖くもなんとも無い。あの眼を見た後なら尚更。後ろの腰巾着共も哀れだな。


「どうなるか分かっているのか?!」


 お得意のチラつかせは、今の時代において、通じるかと言えば微妙な所だ。…それも、コチラには王が目覚めた。一瞬に化学兵器はアメ玉に変わり、更には眷属は空間を軽く切り裂く。


 今、彼らが行うのは、膝を折って詫びを入れる事であって、攫う算段を考える事では無い筈だ。


「王に主を退治する様に要請する」

「無理だね。特に君達への感情は最悪だ。近づくだけで四肢を軽く切断されるだろう。言っていたよ?粗大ゴミなんか置きやがって、と。…彼の留守中に家を荒らしたのは不味かったね。話題にしただけで殺気が漏れて目付きが変わるから」


 そう。詰んでいるんだ。許して貰うには傷付けた家屋を直して、粗大ゴミと言っていた、研究機材の撤収とお気持ちの慰謝料は絶対。…それでも許してくれるかどうか。 


「大人しく、上の人に責任を取らせて、首を括るんだね。誰が命令したかは知らないけど。」

「私に命令するな!…調べて仲良くしている人間を捕らえて首輪でも付けろっ!」

「…それが君達北の総意かい?」

「当たり前だッ!誰が首など垂れるか!」

「…だ、そうだ」

「な、なんぎゅる……。」


ーコロン


「ヒィッ」

「…そいつらもか?」

「う、撃てッ、撃ち殺せ!」

「う、うわぁああー!」


 銃声が鳴り響く中、1人、2人と静かになって行く。ステージ3はバケモノ。銃弾よりも動体視力が速い浚水はただ避けて、睨み、アメ玉に変える。


 残っているのは、避難した深山兄だけ。後は空の薬莢と銃、アメ玉、浚水のみ。


「あ〜あ。高級な応接室が傷だらけだよ…」

「俺のせいでは無いと思うぞ」

「もちろん。請求はそのアメ玉と一緒に送り届けるよ」

「…アメ玉が証拠足り得るのか?」

「録画しているからね。将軍閣下のアメ玉なんて、世界で一個の超激レアだね〜」


 よほど嫌っていたのか、ポンポン投げてはしげしげと見る。

 

「まぁ、脅す材料になって手出しして来ないなら良いさ」

「暫くは向こうもてんやわんやしてるだろうからね。援助を頼む姿勢で来ればああはならない筈だったんだけど…」


 援助を頼む側の態度だったか?とてもそうには見えなかったが。銃も持ち込んでたし。ヤル気満々の間違いだろ。


某国も、援助する側に注文するという愚行を犯して、総スカンを受けたとかなんとか。

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