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影の守り人 〜影は魑魅魍魎が支配する世界でした。力で全てアメ玉にして斃します〜  作者: 佐野松 友
始まりの影

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26/31

26 アメ玉

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「おかわりはないのかにゃ?」

「玉なら渡しちまったな」

「…兄さんに何味か聞いてみる?」


 確かに大量に納品したから、深山兄なら持っているはずだ。


「…あんこは力を使ってないから腹減ってないだろ」

「アレは美味しいし綺麗だから、有るだけで嬉しいのにゃっ。小娘、一個食べてどれくらい出るか試すのにゃ〜」


 白鳥が空のペットボトルに指先を入れて、目を瞑る。


「集中…指先に集中…」


ーポタ、ポタ。


「白鳥。中指からも出てるぞ」

「まだ、人間蛇口が2つになっただけにゃ」

「い、威力はどうです?!」

「…雀の涙ね…」


 なんだったら、さっきの人差し指だけの方が、勢いがあったと思う。


「消費も2倍になるのか?」

「いえ、最初より負担は少ない様な?」

「アメ玉を大量に食べさせて戦力にするしか無いのかにゃ〜」

「…それって、あの半魚人ですよね?」

「そうだな。更に上のヤツはあんこが食べるから」


 オヤツもチリツモだとは思うが、あんこはシーザーじゃないと満足出来ないらしい。昨日も結構な数を納品した筈なのに、リュックの中のアメ玉をもしゃもしゃ食べてたとか。…だから、テンションが高いのか。明らかにエネルギーが有り余ってる感じだもんな。


「…取ってくるか?」

「今日はもう大丈夫です。あんな数、振り分けるのも大変なのよ?」

「…ああ。西とか東とかか。」

「…そうね。東からは絶対に敵対するなってクギを刺されたわよ?」

「北の奴等は全部玉にしたからな。警戒したんだろ」

「…北の支部の連中の仕業よね…これ」


 リビングのテーブルに粗大ゴミがまだ鎮座している。早く回収して欲しいものだ。


「1番気に入らないのは、床を傷だらけにされた事だ。置いて引きずった跡がこんなにだぞ。誰だって自分の家でこんな事されたらキレるだろ」


 思い出すだけでイライラする。回収させるまで残したらよかった。


「先輩、眼が…」

「…ああ。怒りや苛立ちで出るんだよ。…俺的には銃のトリガーだと思ってる」

「…例えばですけど、今日でたゴミを纏めるとかも?」

「小娘…。お前も王の眼をそんな使い方にさせるのにゃ?」

「ひぃっ。い、一般論ですぅ。主夫の先輩なら節約とかしないのかなって…」

「…確かに。ゴミ袋もタダじゃ無いし、ゴミ出しも無くなると思えば…」


 空のペットボトルやビンや缶も纏めて出した方が楽か?生ゴミがアメ玉になるのは、嫌だが。


「浚。何事も使い様にゃ。その力はリサイクルの為の力では無いのにゃ。向かってくる奴等をゴミにする力であって、ゴミをお宝に変える力では無いのにゃっ」


 …最後ご馳走になるって言ってない?…今日出た鰤のパックだ事の野菜の包装とかのゴミ…。


ーミシミシミシッ、ギリギリ、コロン。


「言ったそばから使うにゃっ。…せっかく気持ちいい満腹感が無くなるにゃ〜…」


 確かにエネルギーは使うが、そこまで燃費が悪い訳では無い。出来たのは無色透明な玉。多分アメ玉なのだろう。


「…それで、この固めたアメ玉は誰が食べるにゃ?」

「…ゴミから出来たアメ玉…。」

「エネルギーはどうなの?」

「普通のアメ玉にゃ。元がゴミの」

「…人柱は必要よね…。私が行きます」


 戦場に行く様な悲壮感を出すが、アメ玉を食べるだけなんだよな。さっと拾って息を吹きかけながら、美冬が食べた。


「あむ…。…もむもむ……。これは、…何味かしら?…」

「香りからして、イチゴです?」

「…っ、ほうほう。こえ、いちごよ♪」

「食べながら喋るにゃ。…浚、そのうちリサイクルキングなんて言われるようになるにゃ」

「それは、ごめん被る」

「あの美味しそうに食べる美冬をみるにゃ。お前はアメ玉製造機として見られる様になるのにゃぁ…」

「悪かったって!必要以外は使わないよ!」


「…分かれば良いのにゃ。その空き瓶もアメ玉にするにゃ」

「いや、どっちだよ…」

「ビンはめんどくさいにゃ。嵩張るし、割れるし、良い所無しにゃ。アメ玉にした方がソイツも嬉しいはずにゃ。特に割れるのが頂けないのにゃ」


 凄い偏見を聞いた気がする。そんなにビンは嫌いか。そういえば、昔、俺が小さい時に花瓶を割っておじいちゃんに叱られてたな…。

我が家のお猫様も何故かテーブルから落とそうとしてましたね。コップとかマグカップとか。(゜∀゜)

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