26 アメ玉
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「おかわりはないのかにゃ?」
「玉なら渡しちまったな」
「…兄さんに何味か聞いてみる?」
確かに大量に納品したから、深山兄なら持っているはずだ。
「…あんこは力を使ってないから腹減ってないだろ」
「アレは美味しいし綺麗だから、有るだけで嬉しいのにゃっ。小娘、一個食べてどれくらい出るか試すのにゃ〜」
白鳥が空のペットボトルに指先を入れて、目を瞑る。
「集中…指先に集中…」
ーポタ、ポタ。
「白鳥。中指からも出てるぞ」
「まだ、人間蛇口が2つになっただけにゃ」
「い、威力はどうです?!」
「…雀の涙ね…」
なんだったら、さっきの人差し指だけの方が、勢いがあったと思う。
「消費も2倍になるのか?」
「いえ、最初より負担は少ない様な?」
「アメ玉を大量に食べさせて戦力にするしか無いのかにゃ〜」
「…それって、あの半魚人ですよね?」
「そうだな。更に上のヤツはあんこが食べるから」
オヤツもチリツモだとは思うが、あんこはシーザーじゃないと満足出来ないらしい。昨日も結構な数を納品した筈なのに、リュックの中のアメ玉をもしゃもしゃ食べてたとか。…だから、テンションが高いのか。明らかにエネルギーが有り余ってる感じだもんな。
「…取ってくるか?」
「今日はもう大丈夫です。あんな数、振り分けるのも大変なのよ?」
「…ああ。西とか東とかか。」
「…そうね。東からは絶対に敵対するなってクギを刺されたわよ?」
「北の奴等は全部玉にしたからな。警戒したんだろ」
「…北の支部の連中の仕業よね…これ」
リビングのテーブルに粗大ゴミがまだ鎮座している。早く回収して欲しいものだ。
「1番気に入らないのは、床を傷だらけにされた事だ。置いて引きずった跡がこんなにだぞ。誰だって自分の家でこんな事されたらキレるだろ」
思い出すだけでイライラする。回収させるまで残したらよかった。
「先輩、眼が…」
「…ああ。怒りや苛立ちで出るんだよ。…俺的には銃のトリガーだと思ってる」
「…例えばですけど、今日でたゴミを纏めるとかも?」
「小娘…。お前も王の眼をそんな使い方にさせるのにゃ?」
「ひぃっ。い、一般論ですぅ。主夫の先輩なら節約とかしないのかなって…」
「…確かに。ゴミ袋もタダじゃ無いし、ゴミ出しも無くなると思えば…」
空のペットボトルやビンや缶も纏めて出した方が楽か?生ゴミがアメ玉になるのは、嫌だが。
「浚。何事も使い様にゃ。その力はリサイクルの為の力では無いのにゃ。向かってくる奴等をゴミにする力であって、ゴミをお宝に変える力では無いのにゃっ」
…最後ご馳走になるって言ってない?…今日出た鰤のパックだ事の野菜の包装とかのゴミ…。
ーミシミシミシッ、ギリギリ、コロン。
「言ったそばから使うにゃっ。…せっかく気持ちいい満腹感が無くなるにゃ〜…」
確かにエネルギーは使うが、そこまで燃費が悪い訳では無い。出来たのは無色透明な玉。多分アメ玉なのだろう。
「…それで、この固めたアメ玉は誰が食べるにゃ?」
「…ゴミから出来たアメ玉…。」
「エネルギーはどうなの?」
「普通のアメ玉にゃ。元がゴミの」
「…人柱は必要よね…。私が行きます」
戦場に行く様な悲壮感を出すが、アメ玉を食べるだけなんだよな。さっと拾って息を吹きかけながら、美冬が食べた。
「あむ…。…もむもむ……。これは、…何味かしら?…」
「香りからして、イチゴです?」
「…っ、ほうほう。こえ、いちごよ♪」
「食べながら喋るにゃ。…浚、そのうちリサイクルキングなんて言われるようになるにゃ」
「それは、ごめん被る」
「あの美味しそうに食べる美冬をみるにゃ。お前はアメ玉製造機として見られる様になるのにゃぁ…」
「悪かったって!必要以外は使わないよ!」
「…分かれば良いのにゃ。その空き瓶もアメ玉にするにゃ」
「いや、どっちだよ…」
「ビンはめんどくさいにゃ。嵩張るし、割れるし、良い所無しにゃ。アメ玉にした方がソイツも嬉しいはずにゃ。特に割れるのが頂けないのにゃ」
凄い偏見を聞いた気がする。そんなにビンは嫌いか。そういえば、昔、俺が小さい時に花瓶を割っておじいちゃんに叱られてたな…。
我が家のお猫様も何故かテーブルから落とそうとしてましたね。コップとかマグカップとか。(゜∀゜)




