25 雫の力
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
サブタイトル変えて見ました。しっくりこない場合変えるかもしれませんが、気にせずお楽しみくださいませ。
早速、力の上限を測るために、空の2リットルペットボトルを渡す。これで三本目だ。
「疲れないか?」
「…地味ですね」
「諺も地味ながらも岩を穿つにゃ。節水に役立てるなら、地味でも有り難いのにゃ」
「…先輩の家って貧乏じゃないですよね?」
「失礼な奴だな。節約する所はするのが生きる知恵だろ。使ってない家電だって、電源は抜くぞ」
準備電力が何気に電気代を食う。普段使わない様なら抜いたほうが、節約にもなるし、漏電による火事の心配も無くなるというものだ。
「先輩っておじいちゃんみたいですね…」
「主夫の当たり前だ。ウチは家計簿を書くのは俺だからな」
「あ、…すみません。不躾でした」
「もう何年も前の話だ。…それに、就職先と言うか、稼ぎ先が出来たからな。安心出来るってのはデカい」
「私も稼ぐにゃ〜」
「そうだな。頑張って行こうな」
アメ玉を納品するだけで稼げるなら、サハギンが全滅してでも稼ぐさ。
「そう言う事だから、そこのクライアント様に媚び諂っとけ」
「白鳥、雫ですっ。宜しくお願いしますっ」
マジで全力で這って媚びに行ったな…。
「え、ええ。深山美冬よ。戦力になるなら、アナタもスカウトさせて貰います。だから、頑張ってね?」
「先輩、戦力外通告されましたっ!」
「水が止まったにゃっ!ビームが出せるほど捻り出すにゃっ」
先輩猫によるスパルタ指導が少し溜まった水のペットボトルに炸裂した。…けりけりだけど。
「…まぁ、救助の時や節水の時には活躍は出来そうかしら」
「確かに人間蛇口にゃ〜」
「そのあだ名は嫌です!?…せめて、威力があればっ」
「そんな後輩にアメ玉なのにゃ。一個あったにゃ」
「先輩の力でしたっけ?」
「…大丈夫なのか?」
「力を使うと腹が減るにゃ。あと2本も貯めたら食べるにゃ〜」
確かに力を使うと腹が減る。だとしても、あの玉を食べるのか…?
「因みに何味かお聞きしても?」
「…どうなんだ?」
「美味しい味にゃ〜」
トリップ顔でうにゃうにゃしてるあんこ。さぞ美味しかったのだろう。
「…先輩は食べた事あるんですよね?」
「…そう言えば、無い、な…」
サハギン丸ごとのアメ玉なんて食べたいと思わない。
「私達もその内食べる事になるから味は知りたいのよね…」
「だ、そうだぞ。白鳥」
「うぐ…」
悩んでいる間もペットボトルの水はどんどん溜まっていく。あんこ曰く、とっても美味しい。…猫は美食が多いと聞くし、問題は無いと思う。元がサハギンで無ければ、だが。
「2本溜まったのにゃ。お腹が減ってフラフラする筈にゃ。早く食べるにゃ。じゃないと、私も食べたくなるのにゃ〜」
「うぐぐぐ…。ええい、ままよっ、あむっ」
散々葛藤していたが、空腹とあんこに負けて食べたな。
「うむ〜…。あれ?美味しいソーダ味のアメ玉じゃないですか…。ドッキリです?」
「…は?お魚味じゃないのか?」
「にゃ?私が食べたのは美味しいお魚味だったにゃ〜」
「…食べる者に左右されるとか?」
そんな事が有り得るのか?…食べたい味や好きな味をイメージするとその味になるとか?…サンプルが少ないな…。
「あ…舐め終わっちゃいました…。とっても美味しかったです」
「そうか。それなら、あの半魚人も役に立って嬉しいだろうな」
「……え?」
「言ってなかったか?…お前を引き摺り込んだアイツらの内の一体が今のアメ玉だよ」
顔から表情が無になったな。完全に固まってる。
酸味が効いたパイン飴が好きです・:*+.\(( °ω° ))/.:+




