23 眷属
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「いや〜。美味しかった。特にシメの雑炊が良かったね」
「本当に。お店で食べた物と遜色無いほど、美味しかったわ」
「先輩がお嫁さんになって下さい」
「アホか。自炊のレベルだぞ、…白鳥、身体に違和感や不調はあるか?」
「…?お腹いっぱいです」
「あれだけ食べたらそうなるのにゃ…。あまり時間がないから、浚。直接吸い出すにゃ〜」
「吸う!?せ、先輩、私達まだそこまで進んでませんよ!?」
「そこもなにも、ゼロだろうが…。あんこ、どうやる?」
「先ずは、横になって、お腹を出すにゃ〜」
「…流石に乙女の肌を見るのは不味いから、終わったら呼んでくれないかい?」
「了解よ、兄さん」
「え、食べたばかりでお腹を出すのはちょっと…」
「早くしろにゃ」
「はいっ。先輩、この猫ちゃん、私に厳しくないですかっ!?」
「……気のせいだろ」
横になった白鳥の服をお腹まで捲り上げるあんこ。
…確かに、食べ過ぎだな。ぽっこりしてる。
「お嫁に行けなくなります…」
「安心するにゃ。眷属になれば万事オッケーにゃ」
「…おい」
「浚はお腹に手を当てて、小娘の中の過剰な侵海を纏めるのにゃ」
はぐらかされた気がするが、今はいいだろう。…白鳥のお腹に手を乗せる。…あんこが言うには、過剰な侵海が有ると。
……確かに、反発する過剰なエネルギーが分かる。…コレを白鳥が扱えるまでの量まで吸い固める
ッ。少しずつ、負担のないように、ゆっくりと…。
「あ〜。何だかスッキリした様な?」
「…お前どれだけ飲んだんだよ…」
手に収まるのは砲丸並みの大きさの玉。コレが白鳥の余剰分の侵海。それだけ引き摺り込まれて飲んだと言う事だ。
「終わったかい?」
「もう、呼ぶから待っててよ…」
「ごめんごめん、待ちきれなくてね」
「コレは使うか?」
「そうだね。研究サンプルとして買い取るよ。それで、彼女はステージ2になったのかい?」
「にゃ?…浚、全部吸ったのにゃ?」
「…いや、白鳥が扱える量は残した」
「それなら、ステージ3になるのも時間の問題にゃ〜」
「ちょっと、さっきからステージとか何なんです?私、もしかしたらあの半魚人になっちゃうとか!?」
「…半魚人にはならないぞ」
「あ、それなら、まぁ。…いやいや、本当ですよね?」
「どちらかと言うと異能が生えるにゃ〜」
「え、時間を止めたり、誘惑できたりとかです!?」
「…お前、結構なスケベにゃ」
「ひどいっ。健全な考えかたですよっ」
「……」
「同じ女性として、ノーコメントよ」
「何も聞いてないぞ」
「あはは…。取り敢えず、コレはサンプルで貰って行くよ。美冬は彼女の様子を見ながら戻って来てくれ」
「了解よ。どうなんです?彼女」
「ちゃんと眷属になってるにゃ。先輩は私なのにゃ〜」
「先輩猫ちゃんです?」
「あんこ大先輩と呼ぶにゃ〜」
「あんこ大先輩…」
「眷属になったって話だけど、双方に特とかあるの?」
「モチロンにゃ。と、言いたい所なんだけどにゃ〜」
「制約があると」
「浚の位が上がれば上がるほど、寿命が伸びるにゃ」
「…私まだ10代なんですけど…」
「若さもにゃ」
「…っ」
「何ですと?!」
「…ねぇ、浚君。」
「美冬はもうステージ2まで上げてるから駄目にゃ。侵海に染まり過ぎてるにゃ」
「がーん…」
「普通に位を上げれば良い話なのにゃ〜」
「そ、そうね…。が、頑張るっ」
「大先輩も眷属?なんですか?」
「そうとも言えるし、違うとも言うのにゃ。浚と長く生活して、浚の波動を毎日浴びてたにゃ。そして、寿命が付き掛けの時にサハギンの飴玉を食べたのにゃ。コレも浚の能力で。なのにゃ」
「…つまり?」
無言のあんこが白鳥を蹴り倒し上に乗った。
「言わば、相棒枠なのにゃッ!眷属なんて下っ端にゃ〜ッ」
渾身のドヤ顔。…お猫様に乗られて良いな、白鳥。
20年以上生きた先輩猫の意地!・:*+.\(( °ω° ))/.:+




