19 遅れた西
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「業者が回収しに来るまで、邪魔だよな…」
「貴重なデータとかあるかも知れないから壊さないでって言ってたにゃ〜」
「そうなんだけど。こう、堂々と人の家のキッチンテーブルを占拠されるとさ…」
「近日中に来るから、それまではリビングの空いてる所でご飯にゃ」
キッチンからリビングまで、太いコードと機材。流石に電源は引っこ抜いた。コレで電気代とかエグかったら、追加請求してやる…。
ピンポーンッ
「お客様にゃ〜」
ダッシュで玄関まであんこが行った。珍しい事は2回も起きるものなのか。…何か、バタバタしている?
「ええーいっ、離すにゃ〜っ」
「…ッ、あんこッ!」
猛ダッシュで玄関まで走る。家族を人質にするなら全員殺すッ!
「可愛い上に喋れる猫なんてニッポンはスゴイネッ。くんかくんか…ぷはぁ〜キマルネ!」
「ぐりぐりするにゃ〜。私はお前より年上のおばあちゃんにゃ〜」
……。攫われるのかと、自分の中の限界レベルで猛ダッシュしたのに。…変態がネコ吸いしてるだけかよ…。
「浚っ、助けるにゃーッ」
「分からないでも無いから、吸われておけば良い。」
「分かってるネ。はぁーーっくんか、くんか」
ネコ吸い。猫を飼っている人間で、やった事ないヤツだけが俺たちに石を投げられると思う。アレは魔性だ。小学3年の時は良く吸わせてくれてたな…。……。
「あんこ。」
「浚は卒業したからダメにゃッ」
「…っ、そうか…」
「中学の2年の冬に卒業宣言してたにゃ〜」
くそっ。あの時は反抗期だったんだ…。
「それで、この変態は誰かにゃ?」
「…知らん」
「猫友ネ」
「だ、そうだ。猫友らしい」
「北が先走ったせいで、出遅れたネ」
「…敵か?」
「違うヨ。猫友ネ」
見た感じ、切れ長の目が胡散臭い。全身紺色ジャージの小柄の女の子。黒髪のツインテール。
「王が目覚めたって聞いたネ。確認の為にキタダケヨー?」
「合ってるにゃ〜。だから、放せにゃ〜っ」
あんこにケリケリされても嬉しそうだ。猫好きのご褒美以下略。
「自己紹介するネ。イー、シエンヨ。宜しくネ」
「ああ、景盛、浚水だ。」
「あんこにゃ。お茶いるにゃ?」
「お茶は大好きネッ!」
「淹れてくるからまってろにゃ」
本日のお客様その3。何だ。多国籍のオンパレードかよ…。
最初は防弾チョッキを付けたヤツ。次はマッシュ、次はアメリア、そして、コイツ。
「今日は千客万来にゃ〜。」
「先に誰か来たノ?」
「マッシュとアメリアって2人。あんたらの同胞だろ」
「う〜ん。同胞?。東の奴等の事はそんなに詳しくないネ」
「それじゃ、北の連中の仲間にゃ?」
「それこそ、まさかネ。あんな奴等。拉致監禁を人の国のせいにする連中ネ」
「ああ。そんな事言ってたな。東の支部?の2人に全部上げちまったよ」
「残念ネ。予約とか出来るカ?」
「サハギンかシーザーの玉なら、明日には増えてると思うぞ」
「そうカ!支払いは現金で良いカ?」
ジャージのポケットから札束を差し出してくる。
「俺が使える現金でお願いします」
見た感じ、見た事ある様な国の札束。日本円でお願いしたい。
イー、シエン。大国のエージェント。長い物に巻かれろがモットー。目を見てヤバいと感じ、舵を180度変えた。
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