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影の守り人 〜影に潜ると異能が目覚めました〜  作者: 佐野松 友


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14/23

14 圧縮実験

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「それでは、今日出た、鮮魚部の廃棄バケツ、300キロを圧縮してみて欲しい」


「中だけですよね?」

「そうだね。バケツは返して欲しいと言われているよ」

「バケツの味なんて知りたくないにゃ」

「それは、確かに…」


 蓋を開けて中を見てみる。切ったアラや前日の魚や海老やカニなど色々入っている。


「うッ…」

「いい匂いにゃ〜」

「そ、そうかい…?」


 決して人間にはいい匂いには感じないと思う。物凄く魚臭い。美冬なんて鼻を摘んでいるくらいだ。


「た、頼めるかい?」

「…やってみます」


 バケツだけ除外。バケツだけ除外…。


メキメキメキッ…。ギチギチッ。ギリリッ…コロン…


「うわ〜…。真っ赤な玉だね…」

「浚。もうちょっと小さくするにゃ」


 更に砲丸サイズを小さく…。


ギリギリ…。コロン…。


「綺麗なビー玉…」

「尚、原材料は、だね」

「言わないでよ…」

「しかも、質量の法則をガン無視している。普通なら圧力が無くなったら元に戻るんだけどね…」


「早くッ、浚ッ、それを寄越すにゃ〜ッ」

「…研究とかします?」

「事前にサハギンを3体貰っているからね。いいよ」

「それじゃ、あんこ、食べていいぞ〜」

「にゃッ!」


 咥えたまま、横になって蹴り蹴りしてる。暫くは遊ぶのだろう。


「次は少ないけど肉部門の廃棄バケツだ。今までは海の生き物だったけど、肉でも可能なのかをテストしてもらいたい」

「…了解っす」


 バケツの蓋を開けると、、

「うッ…」

「まぁ、真っ赤だよね…」

「くしゃい…」


 鼻を摘んでも来るものがある、肉の廃棄。


「早速お願いするよ…」

「う…」


 あまり、長く見たいものではない。素早くやらねば。


メキメキ…。ギリギリギリギリ…。コロン…。


「出来てしまうか…」

「薄ピンク色のビー玉…」

「オヤツにゃ?」


「あんこさんにAとBがハマチを捌いてるから、コレは研究で貰えないかな?」

「お肉はそんなにだから構わないにゃ〜」

「あら、お肉より、お魚派なのね?」

「私は魚派にゃ。他は知らないにゃ」


「もし、この玉を食べたらステージは上がるかい?」

「にゃ?普通のお肉を食べて上がるわけ無いにゃ。ステージ1ならサハギンまでにゃ。7日絶食にゃ。ステージ2なら、3日から、4日での絶食にゃ。もし、シーザーを確保してるなら、コレも7日は必要だと、思うにゃ」


「…貴重な情報、本当にありがとうございます…」


 深々と頭を下げる深山兄妹。


「動物は本能的に感じ取れるにゃ。エネルギー効率ってヤツにゃ〜」

「枯渇してたら摂取も可能と?」

「例えば、病気で余命が少ない患者とかに渡すのは?」

「余りオススメしないのにゃ…」

「それは、何故だい?」

「ステージが上がると良いこともあるけど悪い事もあるにゃ。珍獣扱いされても良いならってヤツにゃ」


「…そうだね。僕達も普通の人生では無い」

「それでも、死ぬよりは…」

「侵海が付き纏うにゃ。必ず引き摺り込みに来るにゃ。弱者は喰われるのにゃ」

「…ッ」

「そうか、そういう事か…」

「戦う覚悟が無いと損なのにゃ〜」  


 戦う覚悟か。



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