13 限界
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「次は浚水君の性能の限界を測ります」
「お願いします」
「無駄な事するにゃ〜」
「無駄?どうして?」
「そんなの、ホームが水になる王が限界を感じる筈がないのにゃ」
「先ずは50メートルのプールでどれだけ泳げるか、テストしてみよう」
言われた通りに先ずは50メートル。まるで水が自分を運ぶ様に感じる。
「凄い…」
「凄まじい記録だね。ギネスを易々と越えている」
50…100…200…400…800…。
ピーッ
「浚水君、もう良いよ。…あんこさんの言う通り、タイムも殆ど変わらない。見事だ…」
「もう良いんですか?」
「…次は潜水時間をと思ったのだが、あんこさん。浚水君はどれくらい潜れると思う?」
「にゃ?…ぺろぺろ…そんなの、ぺろぺろ…無限にゃ〜」
毛繕いしながら答えたのは、無限。
「ステージ3はもう、水の生き物にゃ。浚も私も水の支配者なのにゃ〜」
「それでは、侵海もどんどん下に潜れると?」
「それは、違う話なのにゃ。下に行きたいなら人間辞めるにゃ」
「ステージ3でも、ダメだと?」
「サハギンなんて雑魚にゃ。シーザーも然りにゃ。水の加護が無いからアイツら泳ぐのにゃ〜」
「そんな……」
「つまり、未知なる侵海の下はステージ3以上の支配地だと…」
「…にゃ?…支配者になりたくて、侵海に手を出してるんじゃ無いのにゃ?」
「…兄さん」
「…僕達は幼少期に侵海に触れてね…。引き摺り込まれたのが、父だった」
「そこからだよ。普通の人より身体能力が向上して、色々活躍したら、遂に見つかってしまってね。君達はステージ2だ。普通じゃないってね」
「引き取ってくれたのが、今の所長よ」
「…恩返しっすか?」
「どちらかと言うと、謎を解明したい、かな」
「後は、引き摺り込まれた人達が何処かで生きていないかを確認したいの」
「浚…」
「もう、何年も前だろ。それに、あんこがいる。おじいちゃんも墓の下で眠ってる。俺はそれで、十分さ」
「湿っぽくなってしまったね。次で最後だよ。浚水君の異能、水圧縮でどんなモノでも玉になるのか、調べさせてくれ」
「それは私も気になるのにゃ〜」
「あら、あんこちゃんでも分からない事があるのね?」
「モチロン、知ってる事と知らない事はあるのにゃ」
「では、この500ミリペットボトルから行こうか」
ペットボトルを見つめて、潰すッ。
ベキ、メキメキッ、ギリギリ…。コロン…。
「リサイクル業者も真っ青になるね…」
「わぁ…。綺麗で透明な玉ね」
「…因みに食べられたりは?」
「人間はプラスチックを食うにゃ?」
「はぁ…。残念だ。ゴミのロスに繋がるかと思ったのに」
「新エネルギーになるかも?」
「私のオススメは生き物、食べ物にゃ〜」
「例えば、大量の廃棄物を纏めるとかは?」
「…ゴミの処理を王にさせるのかにゃ…?」
「…ッ、す、すまない」
「まぁ、試すのはアリだと思うよ、あんこもカニの殻とかの圧縮興味あるだろ?」
「カニの味のビー玉にゃ〜…」
味の予想をしているのか、トリップ顔で舌を出して固まるあんこ。
これぞ、蟹玉。(о´∀`о)




