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影の守り人 〜影に潜ると異能が目覚めました〜  作者: 佐野松 友


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13/19

13 限界

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「次は浚水君の性能の限界を測ります」


「お願いします」


「無駄な事するにゃ〜」

「無駄?どうして?」

「そんなの、ホームが水になる王が限界を感じる筈がないのにゃ」


「先ずは50メートルのプールでどれだけ泳げるか、テストしてみよう」


 言われた通りに先ずは50メートル。まるで水が自分を運ぶ様に感じる。


「凄い…」

「凄まじい記録だね。ギネスを易々と越えている」



50…100…200…400…800…。


ピーッ


「浚水君、もう良いよ。…あんこさんの言う通り、タイムも殆ど変わらない。見事だ…」


「もう良いんですか?」


「…次は潜水時間をと思ったのだが、あんこさん。浚水君はどれくらい潜れると思う?」

「にゃ?…ぺろぺろ…そんなの、ぺろぺろ…無限にゃ〜」


 毛繕いしながら答えたのは、無限。


「ステージ3はもう、水の生き物にゃ。浚も私も水の支配者なのにゃ〜」


「それでは、侵海もどんどん下に潜れると?」

「それは、違う話なのにゃ。下に行きたいなら人間辞めるにゃ」


「ステージ3でも、ダメだと?」

「サハギンなんて雑魚にゃ。シーザーも然りにゃ。水の加護が無いからアイツら泳ぐのにゃ〜」

「そんな……」

「つまり、未知なる侵海の下はステージ3以上の支配地だと…」

「…にゃ?…支配者になりたくて、侵海に手を出してるんじゃ無いのにゃ?」


「…兄さん」

「…僕達は幼少期に侵海に触れてね…。引き摺り込まれたのが、父だった」


「そこからだよ。普通の人より身体能力が向上して、色々活躍したら、遂に見つかってしまってね。君達はステージ2だ。普通じゃないってね」

「引き取ってくれたのが、今の所長よ」


「…恩返しっすか?」

「どちらかと言うと、謎を解明したい、かな」

「後は、引き摺り込まれた人達が何処かで生きていないかを確認したいの」


「浚…」

「もう、何年も前だろ。それに、あんこがいる。おじいちゃんも墓の下で眠ってる。俺はそれで、十分さ」


「湿っぽくなってしまったね。次で最後だよ。浚水君の異能、水圧縮でどんなモノでも玉になるのか、調べさせてくれ」

「それは私も気になるのにゃ〜」

「あら、あんこちゃんでも分からない事があるのね?」

「モチロン、知ってる事と知らない事はあるのにゃ」


「では、この500ミリペットボトルから行こうか」


 ペットボトルを見つめて、潰すッ。


ベキ、メキメキッ、ギリギリ…。コロン…。


「リサイクル業者も真っ青になるね…」

「わぁ…。綺麗で透明な玉ね」

「…因みに食べられたりは?」

「人間はプラスチックを食うにゃ?」

「はぁ…。残念だ。ゴミのロスに繋がるかと思ったのに」

「新エネルギーになるかも?」

「私のオススメは生き物、食べ物にゃ〜」


「例えば、大量の廃棄物を纏めるとかは?」

「…ゴミの処理を王にさせるのかにゃ…?」

「…ッ、す、すまない」

「まぁ、試すのはアリだと思うよ、あんこもカニの殻とかの圧縮興味あるだろ?」

「カニの味のビー玉にゃ〜…」


 味の予想をしているのか、トリップ顔で舌を出して固まるあんこ。


これぞ、蟹玉。(о´∀`о)

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