12 猫検査
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
猫をバッグに隠してスーパーへ。
「待ってたわよ、浚君」
「あ、こんにちは、えっと…」
「佐野のおばちゃんって覚えてね」
「ッす」
「猫ちゃんもごめんね?裏のバックヤードから入って欲しいのよ〜」
「ペット同伴不可なのは分かってるにゃ」
「…本当に話せるのね…。付いて来て〜」
言われるがまま、後ろに付いて行く。
バックヤードから入るのは何だか悪い事をしている気持ちになるな。
「此処から左に曲がればあのエレベーターがあるからね。IDはあるわよね?」
「あります」
「それなら、ここまでね。猫ちゃんも辛抱してね」
「大丈夫にゃ。ちゅーるを用意して待ってるらしいのにゃ〜」
「あら、それなら、帰りに寄ってくれたらご褒美用意しちゃうっ」
「本当かにゃ?!」
「今日鮮魚さんがハマチ仕入れたのよ〜」
「何と!?」
「実験に協力したら、差し上げるわよ〜?」
「やるにゃ〜!」
あんこを乗せるのが上手い…。流石大ベテラン。
そんな事がありエレベーターに。IDをかざして本部へ。
「やあ、待ってたよ」
「早速何から始めるにゃ?」
「す、凄いグイグイ来るね…」
「佐野さんがハマチくれるらしいんすよ」
「あ〜。なるほどね?」
「ふふっ。猫ちゃんは進化しても好物は変わらないのね?」
「お魚はDNAに刻まれた好物にゃ〜」
「それじゃ、早速プールに行こうか」
いつの間にか、バッグから深山妹の腕の中に大人しく乗っかっていた。
「今回調べるのは、浚水君の限界とあんこちゃんの基本スペックの検査、後、佐野さんから猫の好物のアンケートよ」
「検査は分かるっすけど、アンケート?」
「猫ちゃんが喋れるならどんな物を食べたいかアンケートを取りたいんですって」
「あ〜。なるほど?」
「ハマチの為にも頑張るにゃ〜」
「それじゃ、始めよう」
あんこがプールに躊躇なくダイブした。
「普通の猫ちゃんがしない様なダイブね…」
ハンディカメラで撮影している、深山妹がほのぼのあんこをカメラで追っている。
「普通に犬掻きで悠々泳ぐ猫もまぁ、居ない事も無いけど、ここからだね。あんこさん異能は使えるかい?」
悠々泳ぐあんこの犬掻きしている前足が微かに光る。
ズバァーッ!
「水の爪撃…」
「ステージ2かな」
トプン…。
静かに潜る。…1分、…2分、…3分。
「ステージ3だ…」
「嘘…」
まるで妖精の様に水の中を優雅に泳ぐあんこがそこに居た。
「コレを上の連中に見せたら腰を抜かすよ…」
「そうね。フェイク動画かAI生成を疑うわよ、きっと」
「大丈夫なんですよね?」
「そこは安心してくれ。君たちを離れ離れにしないと誓おう」
「それならいいっす」
「もし、来たらバラバラ死体が出来るにゃ〜」
「ははは…。そうならない事を祈るよ」
いつの間にか上がって来たあんこがのんびりした声でエグい事を言っていた。
「私より浚の方がヤバいけどにゃ〜」
「…どうしてだい?」
「そんなの、水分がある生物が王に逆らえるわけ無いのにゃ〜」
「…そうか。それは、そうだね…」
「…やらないっすよ?」
「信じているさ。でも、大切な家族が危険になったら迷わず使うだろう?」
あんこが誘拐される、。
ギュルン…。
「その時はビー玉になって貰う」
「……了解したよ」
「……ッ」
「浚、落ち着くにゃ〜。まだ実験が残ってるにゃ」
「あ、っと、そうだったな」
「兄さん…」
「分かってるよ。上にはくれぐれも言っておく。態々逆鱗を触るべからずってね…。王の目、か…」
AとBは鮮魚にてハマチを捌いています。(゜∀゜)




