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BATTLE ARENA 1  作者: リクルート
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プロローグ(チュートリアル)後編

チュートリアル、つづき

「行くよ! ララ」

「おう」

 ララとは俺のプレイヤーネームのあだ名である。ラピッドラビットのそれぞれの頭文字だ。

 

 目の前には敵がいる。二足歩行の熊みたいなやつ。確かコボルトとかいうやつだったと思う。あいつらもこっちに気づいてるので先制攻撃を当てるのは難しいかもしれない。ただ俺は何度も練習してきた技がある。この電子世界でも現実の感覚を使うことはできる。俺の得物は弓。集中して矢を引く。その間はセガハナが剣で守ってくれているので、安心だ。スキルなんてなくても戦える。現実で鍛えた弓術を見せてやる。


 引いた弓をできるだけ頬に寄せる。そして、視界が狭まっていく。狙うところは頭。それ以外は見えなくなっていく。


 シュッッ


 風を切る音が耳に響き矢は敵の頭めがけて突き進む。そして、勢いのあるそれはそいつの頭を貫いた。敵は砂になって消えた。

「さすが。やるねー!」

「いや、俺一人じゃ集中できないから」

 それから、敵のいた場所にあるアイテムを拾って、洞窟を探検する。


 しばらく探検して、疲れたので街に戻る。あの後はコボルトを何体か倒しただけで、宝などは一切見当たらなかった。


 街に戻って一度、換金屋に向かった。なぜなら、倒した敵はアイテムを落とし、そのとき必ず落とすものがこの換金アイテムというものだ。正直面倒くさいのだが、なんとなくこっちの方が生活している気がするので気に入ってはいる。

 換金が終わったあとは、武器や防具などの整備をしなくてはいけないので鍛冶屋に向かった。ここでは敵が落としたり、宝箱に入ってたり、フィールドに落ちてたりする素材アイテムを使って、武器や防具を作ったりもできる。しかし、素材がまだまだ足りないので作ることはできない。確か、洞窟の次のところでやっと初期装備を変えられるという話を聞いた。あと少しだ。今回は武器と防具の手入れだ。


 これが終わるのには少し時間がかかり今回はダメージが少ないので、大体一時間だ。それまではこの街の中で過ごしたり、ログアウトして現実で時間をつぶす人もいる。俺たちは毎回このゲームの世界で時間をつぶしている。ちなみに俺とセガハナは付き合っていなし、恋愛感情もない。ただ二人で楽しむために集まっている。いうなれば親友、だろうか。こんなに気が合うやつは中々いないだろう。

「少しお腹空かない?」

「そうだな。なんか食べるか」


 このゲームには少し珍しいことがある。ほかのゲームではあまり見ない、レストランやファーストフード、屋台などがたくさんあり、食事を楽しむことができるのだ。俺は食べ物にはたいして興味はないが、彼女は甘いものが好きらしく、この世界ではよく食べている。ここで食べても満腹中枢は満たされないのだが、そこが好きだという。待ち時間をつぶすときはいつも何か食べている気がする。

「ゲームの中だし、いくら食べても太らないからね。最高だよ」

「現実でもそんな太ってないだろ」

「いいや、私はね、努力をしているの。太ったら最後だと思うんだよね」

 なんかよくわからないがそういうことらしい。確かにこの世界ではいくら食べても現実で太ることはないし、もちろんゲーム内でも太ることはない。


 そんな感じで時間をつぶして、一時間たったころにまた鍛冶屋へと赴いた。それから装備を受け取る。

「じゃ、また明日ね。必ず来るのよ。うふふ」

「変な笑い方するなよ。じゃ、明日な」


 そういって俺たちはログアウトして現実に戻ってくる。

これでチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。

次から本編が始まります。

どうぞお楽しみください。

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