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BATTLE ARENA 1  作者: リクルート
12/27

次のフィールドは

 翌日、午前九時。町の広場にはすでに俺以外の人は集まっていた。遅刻こそしていないものの一番早く集まっていたかった俺としては遅刻と同義であると言っても過言ではないかもしれない。

「すまん。遅れた」

「いやいや、ちょうど九時だし、遅れてないよ」セガハナがそう言ってくれた。

「よーしっ、皆集まったしさっそく行こう!」

 俺たちはユーハに従って街を出て、ゲーナッハハウゼを使い、元いた場所に戻ることにした。


 転移先は魔女の家の前。魔女はボスであるため、リスポーンすることはないので安心して先に進むことができる。魔女の家の後ろにあった森を抜けると、何もないただただ広い土地に出てきた。見た目から言うと砂のない砂漠といった景色。岩石砂漠と言った方がしっくりくる。

「これは毒沼よりも行きたくないね。だって、暑そうだし、現実の体にも影響ありそうだよ」

 セガハナは嫌そうな顔でそういった。それには俺含めた三人も賛同していた。


 それでも進まないわけにはいかず、俺たちは何もない土地を踏みしめて、歩いていた。デアンカのみが暑いとの泣き言も言わずに堂々と歩いている。特に先ほどから騒がしいのはユーハである。暑いとは言わないものの、それに近いことをたわごとのように呟いている。セガハナはそれに対して、不機嫌なのか、口もあまり開かない。開くときには必ず一言目には暑いと言っている。かくいう俺も時々暑いと無意識に出ているのをさっき気づいた。

「皆さん、暑いの苦手なんですね」

「そういうデアンカは暑いのに、強いんだな」

「ええ、まぁ。家は年がら年中暑いですからね。両親がラーメン屋でして、その鍋の熱が家の中を熱くしていますからね」

 なるほど。それだけを返事として、俺は前を向いて歩いていた。先ほどから思っていたのだが、全く敵が出てこない。それか、この暑さにモンスターもやられているのかとも思える。と、モンスターの話を始めると毎回出てきていたが、今回は出てこないらしい。フラグも熱にやられたらしい。そんなくだらないことを考えながら、歩き続けた。


 どれくらい歩いたのだろうか。やっと遠くに次のフィールドが見えてきたと思う。緑があたり一面に広がっている。ということはボスが近くにいるかもしれない。俺はできるだけ気を張りながら、進んだ。

 しかし、森が鮮明に見え始めたころになっても敵は一切現れなかった。不思議に思っているのは俺だけではないはずだが、暑さのため誰も口を開かない。デアンカもここまでくると大変になってきたのだろう。


 森についてしまった。ついに、ボスを倒すことなく、次のフィールドについてしまったのである。つまり、砂漠のボスは他のプレイヤーが倒してしまった、ということになる。

「敵、いなかったね」森の木々のおかげで涼しくなったためかセガハナが口を開いた。

「確かに。ボスはもう倒されちゃったんだね」騒いでいたユーハもいつの間にかおとなしくなっていた。

 それが妥当なものの見方だろう。つまり、俺たちよりも先に進んでいるプレイヤーがいるということだ。このままだと、もしかすると俺たちがラストダンジョンのボスを倒すことができなくなるかもしれない。それでは夢というか目標を達成できなくなってしまう。それは嫌だ。

「セガハナ、デアンカ、ユーハ。先に進もう。先、越されてるだろうから」

 そう促して、俺たちは森の奥に入って行った。



 ここでは砂漠のように何もないわけではないらしい。何かが鳴く声が聞こえたり、草むらが揺れていたりする。

「どうやらここはまだクリアされてないみたいだね。早く進んで、追い付こう」

 セガハナの掛け声に俺たちは頷いて進んだ。


 茂みをかき分けている最中、不思議なことに揺れていた草むらは揺れを止め、何かの鳴き声は病んでしまった。

「つまり、また先を越された、ということか」

 誰にも聞こえないように言ったつもりだったが、隣にいたデアンカが聞いていたようだ。

「そうですね。なんとしても次のフィールドで追い付きたいです」

 彼の目には、初めて会った時にはなかった、闘志が見えていた。彼は確実に強くなっているようだ。

すみません。全部書いてから投稿しようと思っていたのですが、さすがに一週間ですべて書ききることができませんでした。なので、糖度100%の時と同じように木曜の午後九時あたりに一話か二話ずつ登校することにします。

 それと誰でも感想書けるようにしました。理由はどこがおもしろかったのか、どこか駄目だったのかを描いてほしいからです。ただ面白くないと書くのではなくて、どこがつまらなかったのかを書いてほしいです。もちろん、面白かったところを書いてくれると嬉しいですが。それでも自分の小説をさらに良くしていきたいので、感想を書いてくれると励みになります。それと書いていただいた感想はすべて読みますが、もし感想が多くなってしまった場合(そんなことにはならないと思いますが)、返事をかけないかもしれないことを先に了承していただきたいです。よろしくお願いいたします。


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