アイテム袋
「アイテム袋? それってなんだ」
爆弾の彼女はそんな装備をしているらしい。それが何なのか俺にはわからない。
「ララ、知らないの? 説明書読んでないでしょ」セガハナは知っているらしい。
そもそ説明書を読もうとは思わない。あれがなくてもやっていれば覚える。
「では、説明しましょう。アイテム袋とはアイテムを保存して置ける袋です。そのままですね」
俺はため息をつきたくなった。
「いや、そんな顔しないで。ちゃんと説明するから」
アイテム袋とは、メニュー画面を開かなくてもアイテムを使用できる装備。五つのアイテムを保存できるそうだ。ただし、アイテム袋の中の総重量がそのまま移動速度に影響があるため、大きなものを入れると遅くなるらしい。メリットとしては、アイテムは九十九個まで同じ種類のものを持てるので、連続で使用するアイテムには有効となる。例えば、先ほどの爆薬、回復薬なんかも便利になるだろう。それにこのゲームのナイフは装備して使うものと投げナイフがあり、後者はアイテムとして九十九個まで持つことができるので、結構便利になると言う。デメリットとしては、本格的な装備はつけられないということ。俺たちが持っているような剣や弓、盾刃などは装備できないということ。ということは、その装備専用のスキルを使えないということで、あまり強いスキルは覚えられないということになる。
「……と、こんなもんかな」
「なるほど。使いこなせば強いな」
「そうだねー! それに強いスキルは使えないけど、アイテム生成のスキルは育つし」
「そうなんだ。それは知らなかったな。説明書にはそこらへんは書いてなかったし」
「ということで、改めてよろしくお願いします! ユーハだよ!」
彼女は元気よくそう言った。俺たちもそれぞれその挨拶に言葉を返した。
「一旦、町に戻った方がいいかもしれないな。というか、いい加減やめないと脱水症状を起こすかもしれないし」
ゲームではあまり感じないかもしれないが、今現実は夏である。例年よりも暑さはないと言っていたが、ずっと水も取らずにいたら、死ぬ可能性がある。このことはこのゲームの運営も警告しているので、気を付けなくてはいけないだろう。
「そうだね。一旦、ゲームやめないと」
ユーハ含め各人それに頷いた。
意見がまとまったので、町にすぐに戻れる「ゲーナッハハウゼ」を使って、全員街に戻ってきた。ちなみにこのアイテムはなんと町でもう一度使うとフィールドで使ったところまで戻れる使用になっている。
「じゃ、換金してから、装備を整えて、それから落ちることにしようか」
「オッケー!」
ユーハはどうやらテンションが高い性格らしい。一人増えただけなのにかなりにぎやかになった気がする。
それから俺たちは言った通りに行動し、ゲームをやめる前に次に集まる時間を決めていた。
「えっと、夜はどうですかね。皆さんはどれくらいに寝てますか?」
「私は十二時とか一時とかだね」セガハナは顎に指をあてながら言った。
「俺は三時とかまで起きてることがよくあるな」
「私もそれぐらい!」
ということは夜に入るより、朝にした方がよさそうだ。それに遅くまで起きているのは健康にはよくないだろうし。
「明日の朝に集まることにしようか。だいたい九時ぐらいか」
俺の言葉にそれぞれ頷いた。
それから各々のタイミングで現実世界に戻って行った。
ええと、こちらを見てくださっている方は久しぶりになりますね。というか、更新止めてましたから、見てくれている方の方が少ないように思いますが、こっちも続きを書きましたので、アップしました。これからも更新回数は少ないかもしれませんがよろしくお願いします。
続く!




