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BATTLE ARENA 1  作者: リクルート
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魔女

毒沼最終章

 俺たちは助けられた後、その茫然ぶりから復活して、言葉を思い出したように話し始めた。


「デアンカ、大丈夫だったか」

「ええ、はい。あの人が助けてくれましたから」

 周りには敵の影すらない状態。すべてさっきの彼女が倒していった。

「ララ、デア。さっきの人、仲間にしたい」セガハナも話せる状態まで回復ししていた。

「仲間にするなら追いかけないとな。セガハナ、行けるのか」

 彼女はさっきは怖がって動けなかった。この先も同じことが起こらないとは言えない。

「そうも言ってられないよ。目標を達成するために足を引っ張るなんてヤダ」拳をぐっと握って言った。


 その言葉によって俺たちは先へと進んだ。もう霧はなくなくなっているが、紫色の水や不気味な雰囲気はなくならない。敵は一切姿を現さない。もしかしたら、さっきの彼女が倒していったのかもしれない。次の敵がスポーンするまで時間は結構あるので、まだまだ近くにいるのかもしれない。


 ドォンッ


 何かが爆発するような音。それはさっき聞いた彼女の爆発だ。多分、この先にいるのだろう。

「早く行こう。きっとあっちにいるよ」

 セガハナはさっきの怖がっている様子はもうすでにない。骸骨がいないからなのか、それとももう大丈夫なのか。それはわからないが怖くないのなら良かったと思う。


 爆発を操る彼女は魔女のような敵と戦っていた。随分と苦戦を強いられているようで、さっきの余裕はなくなっている。

「へぇ、もう追いついてきたんだ。彼女が怖がってたから帰ったと思っていたよ。でも、正直助けてくれると助かるかな」彼女はやはり消耗していたのだろう。

 ここは加勢するしかない。セガハナもデアンカもその気だったようで、すでに戦闘態勢に入っていた。俺も弓を構える。

 相手は骸骨ではない。それなら、簡単にこの矢は敵を貫くだろう。


 俺は集中して相手の頭を狙って弦を引く。視界が狭まっていく。狙うは一点、敵の頭。弦を引ききってすぐに矢を放す。

 シュッッ

 矢は相手めがけて一直線に飛んでいく。それでも相手に避ける動作は見られない。これなら当たる。


 そう思ったが矢は相手の眼前ではじかれ、その矢は地に落ちる。先手を取ったので躱せないのかと思ったがそうではない。何かが攻撃を阻んでいる。多分、そのせいで爆発の彼女も攻撃が届かなかったのかもしれない。

「今の、なに。ララの矢が弾かれたよ!」セガハナが驚きに声を上げていた。

 それは当たり前なのかもしれない。何故か。それはこのゲームのプレイヤーには魔法のようなものは一切ないからだ。しかし、相手の恰好は魔女。魔法は使えるのかもしれない。


 これは確実に不利だ。相手に物理攻撃が通じないということはこっちの攻撃はほとんど通じるわけがない。どうするか。というか最近ピンチになることが多い気がする。


「大丈夫! 私がなんとかできるからね!」爆発の彼女がそう言った。

「何とかってどうするの?」

「こんなアイテムがあるんだよ。これならもしかしたら魔法と対等かもしれないから」

 彼女が懐から取り出したのは紫の水の入ったボトル。それは沼のような紫ではなく、透き通っているというかなんとなく綺麗な水だ。

「これを武器に塗るんだよ!」

 説明を聞いてみると、その薬品は武器に属性を付けるというものらしく、もしかしたら魔法の壁を突破できるかもしれないということだった。それを俺たち三人に渡してくれ、俺たちはそれぞれの武器に使った。


 俺の矢が赤く光っているように見える。それか、熱でも帯びているような。セガハナのは緑色に光っていて、デアンカのは青色だ。それぞれ属性がついているのだろう。

「なんとなくですが、これなら倒せる気がしてきました」

「スイッチスキル。攻守交替」

 デアンカの武器が青色の光を纏ったまま、その形を変えていく。それは大きな剣だ。

「よっし、行こう!」セガハナは駆け出した。


 まずはセガハナが一撃を入れるために、走っていく。俺はまた集中して敵を弓矢で狙って、デアンカはその大剣を地に滑らせながら、敵に近づいている。

 セガハナは剣で綺麗に緑の軌跡を描く。しかし、敵はひらり、ひらりと躱している。魔女は余裕の表情をしているように見える。これではデアンカの大剣の一撃も当たらないだろう。俺が動きを止めなければ。


 ちょうど矢が引ききったところ。俺はためらわずに矢を放った。


 シュッッ!


 その矢は狙っていた通りに足に突き刺さる。敵の動きは鈍くなるはず。案の定、魔女は焦っているようだが既にセガハナ、デアンカが攻撃モーションに入っている。これは躱せない。

「アタックスキル! ブーステッドリッパー!」

「やあぁぁぁぁぁ」

 彼女の剣は緑の光を強めて、その刃が敵を引き裂く。それと同時に彼は下から思い切り切り上げる。それらはバツの印を刻む。

「怖くなんかないんだから!」

「勝ちました!」

 それぞれの決め台詞を叫んでいた。セガハナよ、それは怖いと言っているのと同じだと思うぞ。


 何はともあれ、魔女がこのステージのボスなのだろう。その敵の先にはもう紫の嫌な感じはしない。無事と言っていいのかわからないが、何とかボスを倒すことができた。


「すごい、すごいよ! ね、仲間にしてよ!」テンション高く話しかけてきたのは爆発の彼女。

「もちろん! 私たちもあなたを仲間にしたいなって思っていたんだ」

「というか、あなたの武器って何ですか」

 それは俺も気になっていた。彼女は一切武器らしいものを持っていなかった。いや、爆発物を持っているのは知っているが。

「それはねぇ、『アイテム袋』ていうやつだよ!」

アイテム袋とは何なのか

それは次回お教えします!

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