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愚かな花  作者: いちごモンブラン


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2/7

綺麗な思い出

私達は幼馴染だった。

私は幼稚園の時、この町に引っ越してきた。その時から、圭太の家族とは面識がある。最初は

知らない町に越してきて、不安で押し潰れそうだったことを憶えている。

圭太に初めて会ったのは、隣さんに引っ越しの挨拶をした時だ。

「それじゃ同い年なんですね。」

母が会ってそうそうお隣さんと仲良くなっていた。優しそうな人で、その人の後ろには私と同い年らしき男の子が、私のことを珍しいものを見るかのように凝視していた。

私は知らない人が怖くて、母の後ろで固まっていた。

「ご挨拶は?」

母の言葉にも答えず、裾を掴む力が強くなる。

「よろしくね。みなみちゃん」

私は返事をすることが出来ず、こくりと頷くことが精一杯だった。

すると、先ほどから私を見ていた男の子が私の前に近づいてきた。

いきなりのことで思わず身構える。

「よろしく!」

それは、まるで太陽にでも錯覚するほどに眩しく、私の心を溶かていた。

「…私の方こそ、よろしくね…」

私は出来るかぎりの笑顔でその子に返事をした。今にして思えば上手く笑えていなかったかもしれないが、その笑顔に惹かれていたんだと思う。


私は恋をしていたんだ。








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