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野球はスリーアウトから  アイスティーシーズン  作者:


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3/20

ちょっと二軍にいただけなのに

(ああ、なんてことだ)


 いまはプロ野球やきゅう試合しあいまえ各選手それぞれ試合しあいけて、準備じゅんびをする時間帯じかんたいだ。


 おれ外野がいやスタンドをながめていた。


 いつもまったせきから、おれ応援おうえんしてくれるおきゃくさんがいるのだ。おれ名前なまえはいったタオルを、今日きょうりょうかかげているはず。


 そのおきゃくさんをつけるのは簡単かんたんだった。


 今日きょうもいつものせきで、タオルをかかげている。


 しかし、そのタオルにある名前なまえは、おれじゃなかった。べつ選手せんしゅ名前なまえだ。


 若手わかてで、クールで、イケメンの選手せんしゅ


(ああ、なんてことだ)


 おれぐんにいたのは、週間しゅうかんくらい。打撃バッティング調子ちょうしわるかったので、「ぐん調整ちょうせいしてこい」と監督かんとくわれたのだ。


 そして今日きょういちぐんもどってきたのに・・・・・・。


 しずかにためいきをつく。週間しゅうかんいなかっただけで、おれ大事だいじなファンを一人ひとりうしなったらしい。


 残念ざんねんではあるものの、あのおきゃくさんはがあるとおもう。


 あのタオルにある名前なまえ、その若手わかて選手せんしゅ年齢ねんれいわり堅実けんじつなプレーをする。


 おれおれが、というかんじではない。地道じみちなプレーで、チームに貢献こうけんするのだ。


 仲間なかまとしてたのもしいし、今後こんご成長せいちょうたのしみにおもう。


 おれはその若手わかて選手せんしゅさがした。


 ベンチのまえ屈伸くっしんをしている。


「ちょっとつきえ」


 そうって、二人ふたり外野がいやほうあるいていく。


 おれ若手わかて選手せんしゅかたむと、あのおきゃくさんにかって、った。


「おまえもれ。おまえのことを応援おうえんしてくれるおきゃくさんだぞ。大切たいせつにしろよ」


 若手わかて選手せんしゅずかしそうに、おきゃくさんにる。


 すると、おきゃくさんは大興奮だいこうふんだ。


(これでいい)


 おれおもう。


いままで応援おうえんしてくれて、ありがとうございます)


 だから、そのおれいのファンサービスだ。


(この若手わかて選手せんしゅすこ内気シャイなところがあるけれど、すごくいいやつだから、いっぱい応援おうえんしてやってください)


次回は『思い出のグローブ』というお話です。

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