ある夏の自由研究
一週間前に「不安」を感じた。
それが少しずつ、「恐怖」へと変わっていく。
で、三日前には「絶望」だ。
夏休みの間、遊びすぎた。マンガにアニメにゲーム。
そして、高校野球だ。時間がいくらあっても足りない。
そのせいで三日前、宿題の山を前に絶望していた。
しかし、そこから僕は「反撃」に転じる。
自分でも驚くほどの、集中力を発揮した。「友だちアシスト」や、「家族アシスト」をフル活用して、どんどんと宿題を片づけていく。
で、ついに今日が、夏休み最後の一日だ。
僕はがんばった。あとは『自由研究』を残すのみだ。
「さて、『自由研究』は何にしよう」
すでに夕方なので、お手軽に済ませたい。
でも、クラスのみんなから「しょぼっ!」とか言われない、そんな『自由研究』がいいな。
「そうだ、『あれ』にしよう」
僕は『自由研究』にとりかかる。
そして翌日。夏休みが終わった。
今日から小学校が再開する。
僕の『自由研究』は、クラスで注目を浴びていた。
その画用紙に書いてあるのは、ある大会のトーナメント表だ。
今年の夏に行われた、高校野球の全国大会。トーナメント表には、各試合の結果も書いてある。
僕が住んでいる県の学校が今年、「ベスト4」まで勝ち進んだのだ。
この『自由研究』、先生からの評判も良く、職員室でも話題になったらしい。
次が最終回です。




