第十五話 世界の真実2
女神様との会話の途中、また疲れを感じた。
それを気にせず会話を続ける。
「でも家族を呼ぶための召喚だったなら、
どうして勇者とか聖女って呼ばれたりするので?
あと、俺みたいに巻き込まれて召喚される者が
いるのも変じゃないですか?」
俺の問いに女神様は困った顔をして、
「そうですね、まず刻印召喚は太郎の家族を
呼ぶものです。自己顕示欲が強い息子を呼ぶ
刻印が勇者、優しい心を持つ妻を呼ぶ刻印が
聖女、高い知性を持つ父を呼ぶ刻印が魔導士、
頑強な肉体を持つペット、亀太郎を呼ぶための
刻印が重戦士となってます。」
「ぶほっっっっ!!」
(か、亀、、、。川田はペットの亀っ!!)
俺が笑いを必死に堪えていると、女神様が、
「あの、笑いたければ我慢なさらずに、、、。」
女神様の言葉に甘え俺は、
「亀っ!川田は亀っ!ははははははははっ!!
何それっ!?しかも天野も勇者じゃなくて
ただの自己顕示欲の塊っ!そりゃ納得だっ!!
ぷっはははははははっ!!やばいっ!
腹筋ねじきれちゃうっ!!ははははははっ!!」
俺は腹を抱え床を転げまわった。
しばらくして俺が落ち着くと、女神様が、
「もう大丈夫ですか?そうですね、あとは
過去に召喚されて今現在生き残っている者達
について話しておきます。彼等は人ではなく、
九官鳥のぴーちゃんが不死鳥・フェニックス、
柴犬のペスが魔浪・フェンリル、
イグアナのラグナロクが黒龍・ドラゴン、
三毛猫のマイケルが獅子王・キングライオン、
カブトムシが甲虫神・ゴットビートル、
そして亀太郎が海の死神・デスタートル、
と呼ばれる、魔獣、聖獣となってます。
どうやら人よりも動物のほうが累積魔導力の
影響を強く受けてその身に力を宿すようです。」
女神様の説明に俺は、
「そういえば、ここに来る途中で大きな亀を
見ましたけど、あれが亀太郎ですか?」
「はい、そうです。大きくなりすぎた亀太郎を
太郎が海に放ったのです。そのせいで、
マーメイドやマーマンといった海で生活していた
種族は亀太郎に食べられ絶滅してしまいました。」
女神様の言葉に俺は固まった。
(えっ?そんな嘘だろっ!?この世界には俺の
オールブルーが存在しない?くっ太郎っ!!
ペットの世話ぐらいちゃんと責任もってやれよっ!
異世界にまで外来生物の問題もちこむなよっ!!)
固まってる俺に女神様が、
「とりあえず、私からお伝えする事はこれぐらい
で終わりです。よろしければあなたの事を聞かせて
もらえませんか?」
女神様のお願いに俺は、地球での戦いの事、
精霊を宿している事、召喚されてからの事を語った。
「なるほど、あなたの内に感じる力は精霊の力なの
ですか、だからこの神域でも活動できるのですね。」
女神様の言葉にどういう事?と視線を向ければ、
「本来、この神域では人は生きれません。あなたも
精霊を宿しているとはいえあまり長く留まれない
でしょう。おそらく体に疲れを感じていると思います
が、1日留まれるかどうかといったところです。」
女神様の言葉に確かに疲れを感じている自分の
体を考えて、俺は尋ねる。
「この疲れはここを離れれば消える物なんですか?」
「ええ、神域からでれば疲れは消えると思います。
でも体に神気が残るため、それが抜けるまで、
おそらく1年ほどはここに近づかないほうがいい
ですね。」
女神様が寂しそうに笑った。
(こんな美人にこんな顔させちゃ駄目だっ!!)
「1年に1度か、、、。なんか七夕みたいですね。」
「、、、?七夕ですか?」
俺は女神様に七夕を説明した。
女神様は嬉しそうに笑い俺に言った。
「それはすごくロマンティックですね。」
女神様の笑顔に俺は、
(うおぉぉぉぉっ!!かわえぇ~~~っ!!あれっ!?
これ俺いけんじゃねっ!?行ってみるかっ!!!)
「ラーフィス、俺が君の彦星になってもいいか?」
俺の言葉にラーフィスは頬を染め頷き、目を閉じた。
俺はラーフィスにそっとキスをしてゆっくり押し倒した。
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翌朝、俺の隣に裸のラーフィスが寝ている。
俺の体はすさまじい疲労を訴えていた。でも俺は
とても幸せだった。
(ラーフィス超可愛かったな、もうっ!!)
俺が煩悩に溺れていると、ラーフィスが目を
さましおはようのチュ~をしてくれた。
そしていよいよ別れの時がきた。
「カエン、寂しいけどお別れね、でも私は
あなたが来年も来てくれるのを信じて待ってるわ。」
「ラーフィス、必ず来年もくるよ、俺の織姫。」
俺が別れの言葉とともにキスすると、
「ええ、私の彦星様。それと私と交わった事で
あなたの中の神気に影響がでてたぶん1年間
年をとらないと思うわ。これはあなたが他の
女性と交わったらその人も影響を受けて、
1年間老化が止まるでしょう。
う~ん、別に浮気は許すけど、私の事は絶対
忘れないでねっ!!」
衝撃の事実とキスを返してくれた。
俺はレッドイーグルを呼び神域を離れた。
(来年、絶対またくるよっ!ラーフィスっ!!
それにこれでシルフィとの問題も解決してるよっ!
ラーフィス、ありがとぉぉぉぉっ!!!)
次話、別視点になります。
そのあとでいよいよ冒険が始まるよ。




