第十二話 ノーマ村
城からでた俺は城下町に出てから町の人に
転送門の場所を聞きそこに向かう。
「すいません、ドレスバニアに行きたいんです
けどいくらかかりますか?」
「うん、ドレスバニアで一番安く行けるのは
ノーマ村になるね、大銀貨2枚だよ。」
まあいきなり散財する必要もないので、
「じゃあ、ノーマ村でお願いします。」
収納袋から大銀貨2枚を出して手渡す。
「はいまいどあり、ノーマ村に設定したから
転送石を出して門をくぐってくれ。」
「分かりました、ありがとうございます。」
俺は袋から転送石を取り出し門をくぐろうと
門に近づくと門と石が7色に輝く、そのまま門を
くぐると景色が一遍した。
(おおー、まるで青いロボットが持ってるドアだな。)
門から出てこちらの門にいた人に軽く会釈をして、
村を見て回ろうとしたら、
「誰か!ミリィを、娘をみませんでしたかっ!?」
三十歳くらいの美人が叫んでいた。
「ミリィちゃんなら森のほうに行ったのを
朝見たぜ。まだ帰って来てないのか?」
通りすがりのおっさんが答えると、
「はい、まだ帰ってきてません。ああ、ミリィ
どうか無事でいて、神様お願いします。」
「あのすいません、森に何か危険があるんですか?
よければ話を聞かせてください。」
美人さんが困っているみたいだから声をかける。
「はい、今の時期森には大蛇がでるんです。
あまり奥に行ってなければいいのですが、
朝から森に行ってまだ帰ってないから
もしかしたら森の奥まで行ってしまったのかと。」
「分かりました、森はどっちの方向ですか?」
「村から北になります。」
美人さんが指差した方向に向かい俺は走り出す。
「娘さんを探してきます。」
そう言い残して俺は森に向かう。
森に入り奥に向かって走っていると、
「キャーーーーッ!!!」
女の子の叫び声が聞こえた。
俺はその方向に急いで向かうと今まさに
大蛇が女の子に襲いかかろうとしていた。
「エレメンタル・ガンソード!」
俺は右手にガンソードを出現させそのまま
大蛇を切り捨てる。
[ガンソードは変身してなくても出せます。]
大蛇を切り捨てた後座り込んでる女の子に、
「大丈夫?君がミリィちゃんかな?」
「うん、私がミリィだよ、お兄ちゃんは誰?」
「俺は火炎、お母さんが心配してるから
村に帰ろっか、ミリィちゃん。」
「うん、わかった。あ、あれうまく立てないよ。」
どうやら腰が抜けてしまったみたいだ、
まあ、あんな大蛇に襲われそうになったんだから
仕方ないか、俺はミリィちゃんをお姫様抱っこする。
「よし、じゃあ帰ろう。」
ミリィちゃんは顔を赤くして俺を見上げ、
「うん!ありがとう、カエンお兄ちゃん!」
元気にお礼を言ってくれた、うん癒されるな。
森から出ようと歩きながら俺は、
「でも、どうして1人で森に?」
俺がミリィちゃんに尋ねると、
「あのね、もうすぐお母さんの誕生日なの、
だから、お歌の練習をしようと思って。」
「そっか、でも今度からはちゃんと行先を
言ってから出かけようね。じゃないとお母さんが
心配しちゃうからね。」
「うん、ごめんなさい。」
ミリィちゃんが落ち込む。
「そうだ、ミリィちゃん。俺は君を助けにきた
んだ、お礼に歌を聴かせてほしいな。」
「えっ?うん!わかった!じゃあ歌うよ。
ラ~ラ~ラ~、ラララ~~。」
ミリィちゃんの歌を聴きながら歩いていると
森の出口につき、そのまま村に入っていく。
「ミリィッ!!」
「お母さんっ!!」
美人さんが駆け寄ってきてミリィちゃんを
抱きしめる。
「ああ、ミリィ、無事でよかった!」
「うん!お母さん、カエンお兄ちゃんが助けて
くれたの。蛇をやっつけてくれたんだよ!」
「えっ?蛇って大蛇の事?ああぁ、ミリィ。
見ず知らずの方なのに本当に
ありがとうございます、なんとお礼を言っていいか。」
「いえ、困った時はお互い様ですよ。それにお礼は
もうミリィちゃんから受け取ってますから、あまり
叱らないであげてください。」
「えっ?ミリィが?」
「うん!お兄ちゃんがお歌を聴きたいって言った
から歌ったの!」
「ああ、いい歌だった、またいつか聴かせてほしいな。」
「うん!わかった、カエンお兄ちゃんありがとう!」
「カエンさん、ありがとうございました。」
2人に別れを告げ俺は村を出る。
六年後、ドレスバニアの歌姫になったミリィと再会して
熱いお礼を受け取り、一大スキャンダルを巻き起こすのは
また別の話である。




