表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】未来で冷遇妃になるはずなのに、なんだか様子がおかしいのですが…  作者: 狭山ひびき
第二部 ラファエル王太子の最愛

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
61/64

ローズの出した答え 1

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 救出されたブランディーヌは侍医から丸一日の安静が言い渡され、王宮の自室ではなく城の客室で休むことになった。

 というのも、ブランディーヌを心配したレオンスが離れようとしなかったからだ。


 レオンスを王宮のブランディーヌの部屋に泊まらせるわけにもいかないので、一日だけならいいだろうとラファエルがアルベリクに許可を取ったらしい。


(でも、びっくりするくらいの急展開だったわね)


 ブランディーヌを見舞った帰り、廊下を歩きながらローズはぼんやりとブランディーヌが攫われてから今日までのことを思い出していた。

 今日の正午に手紙が届けられてからが早かったのだ。

 ダヴィドは用心して人を使って手紙を届けさせたのだろうが、セドックの方が何枚も上手だったのである。


 というのも、ダヴィドが何らかの方法で接触してくるだろうことは、セドックもラファエルもレオンスも予測済みで、王都中に監視の目を張り巡らせていたらしい。

 ラファエルが予想したほかの協力者もあっという間に捕らえて、そこからブランディーヌが閉じ込められていた貸倉庫にたどり着くまで二時間もかからなかった。

 ダヴィドはブランディーヌを一時的に協力者に用意させた貸倉庫に閉じ込めて、その間にヒルカ島へ移動させる準備を進めていたという。移動のための馬車や船の手配をしようとしていたところを、ラファエルの指示で兵を率いて向かったセドックがあっさりと捕縛したとのことだった。


(ブランディーヌ様にも怪我はなかったみたいだし、本当によかったわ。……でも、これからどうなるのかしら)


 ブランディーヌが無事に保護されたからと言って、今回の件がうやむやになるわけではない。

 レオンスは今回の件を追及することで、ブロンデル国の『過激派』と呼ばれる人たちを一掃するつもりだと言っていたけれど、それはあくまでブロンデル国側の問題であって、マルタン大国側にしたら何の賠償にもならないのだ。


 これがただの個人の問題であれば、ブランディーヌも無事だったし問題追及はしなくていいだろうと、それで片づけられることもあるかもしれないが、国同士の問題である以上そういうわけにはいかない。


(どうしよう……)


 戦争は回避されると思う。ラファエルもレオンスも望んでいないから、大事にはしないはずだ。


(普通に考えたら、ブロンデル国側に賠償責任があるわよね? このあたりはレオンス殿下とラファエル様で話し合うのでしょうけど……、レオンス殿下とブランディーヌ様はどうなるのかしら?)


 レオンスとブランディーヌはお互いに想いあっている。けれど、賠償問題にまで発展するだろう事件のあとで、二人は結ばれることができるだろうか。


「賠償……」

「賠償がどうかしたんですか?」


 考えに夢中になるあまり、口に出してしまったらしい。隣を歩いていたミラが、不思議そうな顔をした。


「え、あ……ええっと、今回の処断は、どうなるのかしらねって思ってね」

「落ち度は完全にあちら側ですから、こちら側が不利になることはないと思われますよ」


 ミラとローズより一歩下がってついて来ていたニーナが言う。「そうよね」と頷いてニーナを振り返ったローズは、そこで「あ!」と声をあげた。


「そうよ、処断よ!」

「ローズ様、同じようなことばかり言ってどうしたんですか?」


 ミラが怪訝そうな顔になるが、ローズはぱっと顔を輝かせた。


「いいことを思いついたの! ニーナ、王妃様にお会いしたいのだけど、お時間を取っていただくことはできるかしら?」


 ミラとニーナは顔を見合わせて、互いに首を傾げた。





面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、

ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ