反旗
キリヒトは狭い部屋に連行され、椅子に縛り付けられた。
手の拘束は外され、腕は肘掛けの部分にくくりつけられる。
濃厚な血とカビの臭いから、拷問用の部屋だとキリヒトは確信していた。
石造りの壁と天井で、ランプが一つだけ、吊り下げられている。
薄暗くて見えないが、部屋の床は乾いた血だらけだろう。
「さーて、どうしようかなっと」
メタルが楽しそうにそう言うと、ステルスは壁にもたれかかりため息をついた。
「上手く加減をして、アグ様に渡す前に殺すなよ。
死なれては元も子もない」
「首輪のせいで少し面倒だね。
そのおかげで拘束できたんだけどさ」
そう言ってメタルは部屋の外から、水が入ったバケツを持ってきた。
「ほら、起きてよ」
大量の水を顔にかけられ、キリヒトは激しくむせた。
キリヒトは口から水をはき出し、顔を上げた。
「手荒い目覚ましだなぁ、おい。
勘弁してくれつったのによ」
余裕そうな表情でキリヒトはそう言った。
ステルスはさっきの情けない様子とのギャップに少し違和感を覚えたが
特に何かを言うことは無かった。
「じゃ、何から聞こうか。君たちの作戦の目的にしようかな」
メタルは細い針を手から出して、キリヒトの指に近づけた。
「何のためにこの森林に入ってきたの?」
「ちょっとしたピクニックだ…ぐっ!」
針がキリヒトの指先に食い込まされ、苦痛のうめき声をあげた。
「目的は?」
「戦闘続きで癒されたくてよぉ、森林浴でも…」
そこまで言って、キリヒトは声を噛み殺した。
メタルは小さな針を何本も指から生成し、キリヒトの手を握りこむようにして突き刺していく。
がくがくと膝を震わせながら、キリヒトは下を向いた。
「目的」
どんどんと無機質になる問いに、キリヒトは汗を流しながら顔を上げて舌を出した。
「なんとなくだ、バーカ」
もう片方の手にもメタルの手が重ねられ、針が肉へと食い込む。
キリヒトは歯を食いしばって、ただ痛みに耐えていた。
拷問は2時間近く続き、キリヒトの精神は限界に近付いていた。
瞬間的な痛み自体は訓練の比ではなかったが、超再生を封じられたことで
つけられた傷が癒えることがない。
持続的な痛みに弱いのはナンバーズだけでなく、キリヒトもだった。
「いい加減吐いたら?ここまでして我慢する理由ないでしょ」
両手両足の先から血を流してぐったりするキリヒトに、メタルは呆れ声をあげた。
キリヒトは最初に叩いていた軽口どころか、うめき声すら発さなくなっていた。
「ナンバー6、ここまでだ。これ以上やってショック死されても困る」
それまで黙って見ていたステルスがそう言うと、
メタルは渋々といった様子で、手から出した針を地面に落とした。
「ちぇ、残念だなー。でもまあ、時間はまだまだあるから楽しみにしててね」
椅子から解放されると、キリヒトはずるずると滑り落ちた。
倒れたキリヒトの頭をメタルはガシガシと踏みつけた。
「ほら、立って歩いてよ。はやく!」
朦朧としながら、キリヒトはふらふらと立ち上がり歩き出した。
一歩踏みしめるごとに、地面に血が滲む。
痛みに失神しそうになりながら、キリヒトは歩き続けた。
スカル達3人が収容されている牢に到着すると、最初と同じように乱暴に突き飛ばされた。
「はい、おしまい。私は寝るから、起きたらまたやろうか」
「…なんだ、殺さなかったんですね」
クラムは倒れたキリヒトを見て、わざと聞こえるように言った。
メタルは少し首をかしげてから、乾いた笑いを発した。
「何も喋らなかったのに、報われないねえ。よっぽと人望ないんだ、君」
メタルは何も思っていないようだが、ステルスの目には僅かに疑惑の念が見て取れた。
だが、特に何もすることなくメタルと共にその場を去っていった。
「…ひどい傷ですね。これで死ぬことはありませんが、放って置くと化膿します」
クラムは拘束を解いて、背中の縫い目をスルスルとほどき始めた。
「おいおい…いいのかよ」
「そんなこと、気にしてる場合じゃないでしょう。
…シルヴァの連中が物質種に詳しくなくて助かりましたよ」
目をそらしている二人を見て、クラムはそう言った。
少量の薬を中から取り出し、キリヒトの傷口に吹き付ける。
「ぐっ…」
「痛いでしょうけど、我慢してください。消毒と痛み止め…あと抗生物質を数種類です」
キリヒトは顔を上げて、自分を治療してるクラムを見た。
「おい、拘束を解いたのか?というか…何で俺を治療してんだ?お前みたいなのが触るんじゃ…うあっ」
傷口を軽く叩いて、クラムはキリヒトの言葉を遮った。
「演技はバレてるんですよ。黙って治療されてください」
「…俺たちに言われるまで気づいて無かったが」
メルートの言葉に少し顔を赤くして、クラムは治療を終えた。
「包帯を巻ければいいんですけど…流石にそれはバレます。
手を地面につけないようにしてくださいね」
そう言ってクラムはキリヒトをうつ伏せの姿勢にした。
治療を終えてクラムが離れると、今度はスカルが口を開いた。
「…どうして俺たちを庇った?」
「そんなつもりはねえよ」
キリヒトはスカルと反対の方向を向いて答えた。
「下手だし意味がない嘘はもういいんだよ。
お前…キリヒトと、俺たちはどう考えてもうまく行ってるとは言えなかった。
仮に任務を遂行するうえでも、自分ひとりでやればいい。実際、そう言ってたしな。
…なのに何故俺たちを助けた?」
舌打ちをして、キリヒトはスカルの方を向いた。
しばらく黙っていたが、観念したように口を開いた。
「……今回捕まったのは、俺のせいだ。あれだけ大口叩いときながら、俺は負けて足手まといになった。
だから…何でもいい、なにかやらねえと、って思ってたんだよ。
あとは、そうだな…隊長として、っていうのもある。正直、何をすればいいのかまだわかんねーけど」
そこまで言って、キリヒトは再び地面に顔をつけた。
「クソ…いてぇ…」
スカルは立ち上がり、キリヒトの体を掴んだ。
「何だよ、もう喋ることはねえよ」
そのままゆっくりと移動させ、自分が元々座っていた位置まで移動させた。
メルートはその様子を見て、その近くまで移動した。
「だから何するつもりだよ、寝かせてくれよ。ちょっとでも回復しときてえんだ」
「寝るなら座ったまま寝ろ。その間に首輪を外す」
スカルとメルートが首輪に手を触れようとすると、キリヒトは首を大きく振って抵抗した。
「アホか、聞いてなかったのかお前らは。首輪が吹っ飛べば、俺は死なんかもしれんが
お前らは確実に死ぬだろ。余計なことすんな」
「じっとしてろ、『隊長』」
その言葉に、キリヒトはピタリと動きを止めた。
「今俺のこと…隊長って」
「おい動くなよ、手元が狂うぞ」
返事をせず、二人は先程の棒を使いながら首輪を調べている。
「お前ら急に態度が変わって気持ちわりーな」
「重要なのは肩書ではなく、行動だ。
罠がありそうだな…スカル、爆薬の特定を頼む」
メルートは慎重に首輪の外部ケースを指でなぞっている。
「…痛み止めが切れてきたみてーだ。頭と両手足がガンガンする…。
ちょっと寝るぜ」
キリヒトはそう言って、下を向いた。
「眠るというより、失神に近いです。痛みによるダメージは相当なものですね」
「時間が無い。さっさと首輪を解除しないと、向こうにそのつもりがなくとも隊長が死にかねん」
メルートの言葉にスカルは乾いた笑いを発した。
「あいつらの頭の悪さ故の心配ってやつだな。だが、ナンバーズとは一体何なんだ?
前線に投入すればもっと戦果をあげられるのに、こんなところで見張りをさせて…。
しかもその見張りは雑、持ち物を調べるのも教科書通りときた。あいつら軍人じゃないのかもな。
俺なら目は離さないし、ケツの穴まで調べるぜ」
クラムが咳払いをする。
首輪を調べ終わり、スカルはメルートを見た。
「…臭いから判別するにトリアリアイド系だ。威力はでかいが安定していて起爆しにくい。
作動すると、首輪に過剰な電圧がかかって起爆する…って感じのトラップだろうな。
ただ人を騙くらかすような爆弾には不向きだ。凝固剤があれば簡単に無効化できるからな」
メルートは工具で慎重に首輪の外蓋を外し始めた。
「これは…技術を持った人間に解体されることを想定していない。爆薬についてもそうだが、
仕掛けてある罠らしい罠は強引に外せば起爆する、程度のものだ。
解体するどころか、コントロールまで可能だ」
メルートは工具で電子部品の回路を切り、器用に繋ぎ変えていく。
「どうやらこれは試作品らしい。継ぎ接ぎしたあとがあちこちにある。
…よし、完成だ」
蓋をパチンと閉じて、メルートは工具を飲み込んだ。
「首輪を外すと電源も落ちる様設定してあったから、それに手を加えさせてもらった。
コードがないと再起動できないから、再利用することはできないが、
電源が落ちる時に起爆するように設定を変更しておいた。
加えて、時間で電源が落ちるようにも」
「つまり隊長さんの能力が戻ると同時に爆破、ということですか」
「実際は解除されてから数秒の猶予がある。
だから隊長なら…武器として扱えるはずだ」
メルートはキリヒトから離れ、拘束されていた時の格好に戻った。
「で、時間はどうセットしたんだ?ここで爆発されちゃ困るぞ」
「当然だ。首輪の外蓋を押し込んでから15分後に作動する。
…問題は、隊長がそれを作動させられるかだが」
ぐったりしたキリヒトを見て、メルートはそう言った。
「もう一度連れていかれる時に暴れて押し込めばいいだろう。
見苦しく暴れれば、少しは疑いも晴れるってもんだ」
「好きなように言ってくれんじゃねえか、なあ?」
キリヒトが顔を上げてそう言った。
虚勢を張ってはいるが、目の焦点が合っていない。
スカルは驚き、キリヒトに質問した。
「起きてたのか? それとも起きたのか?」
「半々だよ。痛みで覚醒して意識を失って…ってところだ。
話も半分ぐらいは聞こえてたぜ」
呼吸を整えながら、キリヒトは意識を保とうとする。
「痛み止めは少量でしたから、あまり長くは効きません。
あれから2時間ほどたったので、ほとんど効果は切れていると思います」
「2時間か…そろそろあのメタルって奴が俺をまた拷問しにくるかもな」
その時が勝負時だ、とキリヒトは覚悟を決めた。
「ところで…あー、そうだ、メルートだ。お前ってここの戦力がどれぐらいか、とかも分かんの?」
「屋内の兵士は20人ほど。不思議なことに他の捕虜は少なくとも同じ階層にはいない。
かつて隊長がいた研究施設だという話は聞いているが、建物内を歩き回る人間はほぼ兵士だ」
キリヒトは大きく息を吐いて、上を向いた。
「何かしゃべってないと寝ちまう…。あー、メタルって奴は金属を自在に操るんだ。
素材は…変な合金。多分鋼とかそのへんだ。
持ってる金属だけじゃなくて、体から生成することもできる。…ステルスってやつは?」
「体を透明にする…以外は、優れた身体能力ぐらいしか分からなかったが」
「なら、メタルの方が危険度は上か?」
「あいつらはおそらくコンビだな」
スカルが横から口を挟んだ。
「陽動と不意打ちで相手を殺す。よくある手だ。
俺たちの時、ステルスがあっさり捕まったのは正面からの戦闘に慣れていないからだろうな」
「それで、俺はメタルに負けたってことか…。
…次は負けねー。負けたくねえ」
キリヒトはそう言って、3人を順番に見た。
「こんな事態になっちまって、俺がこんなこと言える立場じゃねーのは分かってる…。
でもよ、頼む。力を貸してくれ」
この時点で、スカル達はキリヒトが何故選ばれたのか、その理由がハッキリと分かっていた。
彼が真に優れているのは身体能力でも、超能力でもなく、適応力だと。
自分の経験を元に、あらゆることを貪欲に吸収して、成長する。
ナシャエルが彼を選んだのは、その成長性を見越してのことだったのだと。
スカルが口を開きかけた時、メルートがそれを遮った。
「シッ…近づいてくる。ナンバーズの二人だ」
しばらく後、二人が牢の前まで歩いてきた。
メタルは鉄格子を掴んで話し始める。
「さて、再開と行こうか…と言いたいんだけど。
次はステルスが拷問させてほしいんだってさ」
「したいわけではない。ただ、俺の方がより合理的に情報を引き出せる」
そう行ってステルスは牢の扉を開けた。
壁にもたれかかり、ぐったりとうつむくキリヒトの所まで歩いて行き頭を掴む。
途端にキリヒトは起き上がり、叫び始めた。
「やめろ!やめてくれ!もう嫌だ、頼むよ…」
「本当に…情けないやつだ。反吐が出る」
キリヒトはもがき、牢の入り口にある鉄格子に思い切り首輪を打ち付けた。
鉄格子が揺れる音とともに、かすかに蓋がはまる音がする。
それを聞いたキリヒトは体の力を抜いて、泣き言を呟くだけになった。
キリヒトが連れて行かれた後も、メタルは牢の入り口に立っていた。
「よく眠れた?ま、どっちでもいいか。ここに来る前に言ったけど、君たちの技術が必要なんだ」
首輪が作動するまで15分。
牢の扉が開いているこの状態なら、爆発に乗じて不意打ちをかければ勝機はあるとスカルは考えていた。
武器が無いとはいえ、メタルは全員が拘束されていると考えている。
「技術だって?俺達の持ってるスキルが何でそっちに分かるんだ」
時間をかせぐために、スカルは一番うしろまでさがり話を続けた。
他の二人もじりじりと後ろにさがっている。
「何でって…まあ一番は押収した道具かな。使い込まれた上に、手入れが行き届いていた。
あとは…何だろ、雰囲気っていうの?漂ってくる臭いとか、見た目とか…できるヤツって感じ。
ああ、ステルスを捕まえた実績もあるよね」
「そんな曖昧な理由でいいのか?俺達もキリヒトと同じように尋問すればいい」
ちっちっち、と舌を鳴らしながらメタルは指を振った。
「その点では自分たちの能力に感謝すべきだね。
もし役に立たなさそうなら、彼と同じように尋問してたから。
…実際のところ彼は殺さないまでも、壊れる程度には痛めつけるつもりなんだよね」
ナイフを取り出して、メタルは檻をひっかいた。
耳障りな音が辺りに響く。
「命令されたのは生かして連れてこい、だからさー。違反にはならないんだよね。
あいつだけなんか特別扱いってさ、ほら、腹が立つじゃん?
敵は殺せって教えられたのに、あいつだけは生かして連れてこいって…」
スカルは緊張の汗を流した。もう既に5分はたっている。
「どうせ細かくバラして私達に振り分けるんだろうけど、それでも気に入らないな」
メタルはナイフをローブの中にしまった。
「ま、あんまり喋っててもアレだね。
さて、じゃあ仕事をしてもらおうか」
スカルは笑って、地面に唾を吐いた。
「はいそうですか、って敵を手伝うとでも思ってるのか?お断りだね」
仮面の奥で、メタルの目がにっこりと笑った。
「そう言うってことは予測してたよ。
さて、君はどこの国の兵士だったかな?」
スカルは黙っているが、メタルは構わず話を続ける。
「ルヴィ?サイア?どっちでも構わないよね。だって同盟国だもん」
メタルはそう言って、折りたたみ式のモニターを取り出した。
モニターを広げると、映像に映ったのは部屋の中を苛々と歩き回るコランの姿だった。
「王!」
叫び声を上げるスカルを見て、メタルは頷いた。
「そうだよね。兵士たるものそうでないと。もちろんリアルタイムだよ。その証拠に、ほら」
メタルがローブの下につけた無線に囁くと、部屋の中に居たブロックの兵士がコランを突き飛ばす。
「やめろ!!」
スカルよりも早く、メルートが大声で叫ぶ。
殺気をこめた視線を受けて、メタルは愉快そうに笑った。
「いやあ、そんな危害を加えるつもりはないよ。大切な人質だもん。
戦闘を止めるための、ね。もちろん、君達に対しても」
二人の怒り自体は本物だった。だが、それでも本来の目的である時間のカウントは忘れない。
叫んだときも、王の姿を見た時も、3人は時間を冷静にはかっていた。
「ただ早く決めてくれないと怪我はさせなくても、多少屈辱を与える行動はとるかも。
例えば…頭を踏みつけるとかさ」
モニターを服の中にしまって、メタルは続けた。
「さて、じゃあさっさとやってもらおうか。拒否権が無いことも分かってもらえただろうし」
「一つだけ聞かせろ、何をさせるつもりだ?」
メタルは大きくため息をついた。
「まだ渋る気かぁ…まあいいや、どっちにしろ教えるし」
そう言ってメタルはメルートをさせて指差す。
「彼は確かハッカーかなにかでしょ?
ここの研究施設のデータをアンロックしてもらおうと思ってね。
暗号化されてるけど、それは私達で何とかできるし。
医療兵には捕虜の治療。残る一人は…まあ、穴を掘ってもらおうかな」
「…アンロック?ここはシルヴァの施設だろ?何でデータが取れないんだ」
スカルの言葉にメタルは仮面の奥で笑ったようだった。
「それは私達の行動が非公式のものだから、だよ。
ここはかつてキリヒトくんがいたところ、ってのはもう知ってると思うけど。
彼の他に破棄されたプロジェクトが山程あるんだ。それを使ってもっと私達は強くなろうとしてる。
他のナンバーズを出し抜くためには、こっそりやる必要があるんだ。
穴を掘ってもらうのは、埋められた失敗作達の死体を見つけるため」
それを聞いてメルートは施設の奇妙さに合点がいった。
建物の外で捕虜達は労働させられているため、足音が分からなかったのだ。
屋内を歩いているのは休憩中の兵士か、過酷な労働で負傷した捕虜だけである。
「さーて、もう質問はいいでしょ。喋り疲れたよ」
メタルの言葉にスカル達は立ち上がった。
首輪の爆発まで約2分。仕掛けるためにはメタルに近づく必要がある。
メタルの目の前…牢の入り口でスカルは立ち止まった。
「あ、そうそう一つだけ」
メタルがうんざりと言った様子で首を下げる。
「もー聞かないよ。捕虜なんだから黙って仕事してよね」
「いや、ステルスの弱点についてさ」
それを聞いてメタルの目が輝く。
「え、なにか気づいた?何?それ次第で、もしかしたら私の方が上になれるかも」
「誰が聞いてるか分からないし大声で言うのはまずい、顔近づけてくれ」
スカルのすぐ近くにメタルは顔を近づける。
「ステルスの弱点は―」
首輪の爆発まであと5秒。
「お前と同じで油断しすぎってことだ」
「な―」
下の階で大きな爆破音が響いた。




