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私的徒然草  作者: 半信半疑
114/117

114 魔王 に ついて

 今回はいつにも増して内容の薄さが目立ちますので、苦手な方はお控えください。

 オチが無いので雑談感強めです(雑談にすらなっていない鴨)。

 それでもいい方は、ひつまぶし程度に読んでください。

「魔王」。

 ファンタジーを読む者ならば、一度は目にしたことがあるだろう言葉だ。

 私が最初に「魔王」という言葉を目にした、あるいは耳にした瞬間は覚えていないが、今ではすっかり目に耳に馴染んだ言葉となった。なったというか、なってしまった。慣れというのは恐いものだね。


 数あるファンタジー作品の中で、大抵の魔王は人に害を与えるような悪しき者として描かれている。『デスマーチから始まる異世界狂騒曲』では、分かりやすい敵役として描かれており、大抵の作品も似たような形を持っているように思う。それはまさに、テンプレートとも呼べる形であり、大きな流れのようなものだ。


 しかし、全ての魔王が悪と言い切れるわけではない。

『まおゆう 魔王勇者』や『魔王になったら領地が無人島だった』のような、人族と友好的な関係を築こうとする魔族の王もいる(後者の主人公は転生後しばらくして魔王就任)。

 また、異世界で魔王に転生したという者もおり、一概に悪と断じることができない行動を取る者もいる。『人狼への転生、魔王の副官』は、ネタバレしそうなので口をつぐむ。


 …それに、人から魔王になるということもあるらしい。『転生したらスライムだった件』のレオンさんが該当する(しかし、あの方は現地人じゃなかったな)。『おれの名を呼ぶな!』の魔王にも、人から成った者がいた。


 このように、「魔王」は多種多様な在り方を持つ言葉になっている(なっているというか、そういう風にしたと言った方が良いのかもしれないが)。それはまるで、血の通った一人の人間であるかのように感じられるほどだ。


 で、そこまで多様化してきた「魔王」だけれど、単語的にはどういう言葉なのだろうかと疑問に思った。ので、とりあえず「魔王」を「魔」と「王」に分けて、簡単に調べてみることにした。


 まずは「魔」。勝手な想像だけれど、神話の世界などで、闇落ちした者を「魔に魅入られた」とか形容してそう。まぁ、偏見にすぎないので無視してほしい。

 それで意味についてだが、「魔」は「梵(māra)の音訳「魔羅」の略だそうで、



➀仏教で、教えに親しんだり、修行に励むことを妨げるもの。悪神である天魔、内面に生ずる現象である煩悩魔、出来事である死魔など。

➁人に害悪をもたらす神。また、その不気味な力のはたらいていること。悪魔。魔物。

「 -よけ」「 -の踏切」「 -の十秒間」

➂度を超して、一つのことに熱心な人。

「メモ-」「電話-」

―出典:『大辞林』第三版



らしい。➁の意味だとすでに神の域に至っていて、魔羅という言葉の恐ろしさを感じる。


 次は、「王」。王政が生まれた頃からある言葉なんだろうけど、そもそも「王」って言葉は何処から来たんだろうか、と更なる疑問が起こる。が、英語や別の言語で調べていくと底の見えない闇を見つめているような気分になったので途中でやめ、深くは追及しないことにした。

 意味は調べてみたので、そちらを載せることにする。



・王

➀国を支配する人。

㋐ 君主。中国では帝号ができてからは一等下の称号となった。

㋑ 天皇。 「都に-といふ人のましまして/太平記 26」

➁最高の地位を占めるもの。同類中最もすぐれたもの。 「ホームラン-」 「百獣の-ライオン」

➂将棋の駒の一。王将。

➃皇族の男子の中で、親王宣下がなかった者。現制度の皇室典範では、三世以下の嫡男系嫡出の男子。 ⇔ 女王

―出典:『大辞林』第三版



 しかし、どちらかと言うと世界大百科事典内の王の言及として表示された、「マリク」や「ラージャ」などの方が心ひかれる内容だった(数行しか書かれていなかったけれども)。「マリク」という言葉は、コーランでは神あるいは異民族の王の呼称として用いられたそうだが、「同じものとして扱うには違い過ぎていないか?」などと思ったりした。


 そうして「魔」と「王」を調べた後に、「魔王」という言葉を調べた。結果、某ノブさんが出てきたけれど、「魔」と同様に仏教関係の話が色々と書かれていた。気になる方は調べてはいかがだろう。


 最後に、シューベルトの『魔王』について簡単に触れ、今回の雑談を終わろうと思う。

 あの曲を初めて聞いた時は怖ろしい感じがしたが、『魔王』という言葉について深く考えなかった気がする(いや、本音を言うと当時の記憶をすっかり忘却してしまった)。で、今頃になって調べてみたのだけれど、タイトルの『魔王』は日本語訳であり、正しいニュアンスは『妖精の王』になるそうだ。以下は引用。



『タイトルの 『Erlkönig』 はゲーテの造語で、語源はデンマーク語の “Ellarkonge” です。

Ellar はドイツ語の Elf(妖精)、Konge はドイツ語の 「王」 なので、「Elfenkönig」(妖精の王) とされ、さらにデンマーク語の Ellar がドイツ語の Erle (はんの木)と発音が似ているため、このタイトルに落ち着いたとされています。』

<参考URL> http://www.geocities.jp/lune_monogatari/erlkonig.html



 妖精の王と魔王ではかなり印象が違う気がする。妖精の王の方が魔王より親しみやすそうに思えるのは、妖精のイメージが悪いものではないからだろう。

 サブカルチャー文化に浸りすぎただろうか、なんて思う今日この頃。季節は春であった。

 2000字超えてるけれど、引用が多かったので。


 前書きのアレは…アレです。

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