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サバイバル
山道を登りはじめて早3時間。
タリアナの様相はすっかり変化していた。
長いブロンドの髪は草で作ったロープでまとめられ、
裸足だった足には、木の皮を編み込んで作った靴、
手には、食料調達のために作ったモリ。
先端には大きな鮭が刺さっている。
タリアナは、超絶器用だった。
落ちている物だけで火を起こし、鮭を焼く。
途中で見つけた食べられるキノコと木の実は、平たい石で作った器で煮込み、スープに……。
美味しそうな香りが漂い始める。
「さすがにお腹すいちゃったな。でも、食べる前に……」
日が沈みかけてきたので、木の枝と大きな葉っぱを使って即席の小屋を建てた。
柔らかい草で簡易的なベッドも作った。
焼けた鮭の皮がパチパチと音を立て、スープから湯気が立ちのぼる。
「ようやく一息つけそう」
そう思って切り株に腰を下ろした。
ーーその時だった。
ガサゴソと藪をかき分ける音がした。
「獣? 食料になるかしら……」
タリアナは、静かにモリを掴む。
しかし、現れたのは、儚げな表情を浮かべた青年だった。
「……腹が減った。もう限界だ……」
そんな呟きが聞こえるや否や、青年はタリアナの目の前で倒れ込んだ。




