ep13
見返したら今までの投稿に不備がありました・・・
修正したエピソードには追記をしています。
アレンが帰ってきた。しかし、女の子と一緒だった。
アリアは突発的に心配したものの、そばの女の子を見て言葉が詰まってしまった。
いつものようにアレンから妖精が遠ざかっていくのはそうなのだが、明らかに逃げている者もいた。
アレクシス、ミシリアはティアをじっと観察していた。
裸足で瘦せた体、強い魔術を受けたであろう痕跡も見られる。
ミューシャはきょとんとしていたが、すぐに泣きそうな顔をして「かわいそう・・・」とつぶやく。
そんな中、セバスチャンが話し始めた。
「まずは、領内にアレン様が見つかったと通達に行きます。メアリー、ジェーンとともに各種用意と世話をお願いします。」
「わかりました。」
「アレン、話を聞く。皆食堂に集まろうか。ミシリアは女の子をジェーンとともにお願いできるか。」
「ええ、そうね。まずは体をきれいにしましょうか。」
どうやら、心配をかけてたらしい。
そして、家族会議が開かれると。そりゃそうだよね、一人で出かけて女の子を連れて帰ってきたんだもの。
ミシリアに声を掛けられたティアはかなりおびえた。
大丈夫だからとなだめても俺のそばを離れず、泣きそうな顔でティアは俺にも来てほしいと懇願した。
一旦、ミシリアとジェーン・俺で浴場へ向かいティアと俺は温かいお湯で濡らした布できれいに洗われた。
その後、食堂に集まった一同に事の経緯を話したのだった。
「つまり、ヤタを追いかけ一人で森に入り、この子を見つけてほっておけなくなったと。」
アレクシスが厳しい顔で話を纏める。
「一人で森に行ったのはごめんなさい。でも、ヤタをほっておけなくて!」
アレクシスは厳しい顔のまま、再び口を開く。
「怒っているのは、森に一人で行ったのが一つ。そして無責任に家族を巻き込んだ事だ。
ほっておけなかった、だから連れて帰るっていうのは何もできないお前が家族にどうにかして貰おうという軽い気持ちだ。」
その通りだ。6歳の俺では何もできない。
ティアはどう見ても訳アリで、問題も把握しないまま連れてきてしまった。
何も言い返せずにいると、ミューシャが反論した。
「でもお父様、それはアレンが優しいからでしょう!私も一人でいる子を見かけたらほっておけないわ!」
「ミューシャ、ほっておかなくてもいい。ただ、森から帰るときに魔獣に襲われたらどうする?この子は洞窟で隠れられていたんだ。ならまずは帰ってそのことを誰かに伝えるべきだ。行動には責任が伴うんだ。領主の家に生まれたからには、そういったこともちゃんと考えるべきなんだよ。」
「でも!それはこの子がいてもいなくても!」
言い合いになっていると、今度はミシリアが口を開く。
「まぁまぁ、起きてしまったからにはもうどうしようもないわ。まずはこの子をどうするか。そうでしょう?」
「あぁ、すまない。だがアレンは今後のためにもしっかりと言っておかないといけないと・・・」
「アレク。父親として言いたいのはわかるわ。でもいまは優先すべきことがあるでしょう?」
母は強し。何も言い返せないアレクシスはシュンとしてしまった。
父親の威厳を示すつもりが、逆効果になっているようでなんだかかわいそうだが、ここはミシリアに感謝をしておこう。
「それで、この子についてはうちで引き取る形になると思うのだけれどそこについて何かあるかしら?」
全員の顔を見ながら、ミシリアは問いかける。
少しの沈黙の後、アリアが口を開いた。
「お母さま、私は反対です。妖精が怯えていますわ。」
「アリア姉さま!そんなひどい事言わないで!」
「ミューシャ!でも普通じゃない子を家に引き入れるのはきっと問題が起きるのよ。私は家族と知らない子、どちらを優先するかといえば家族になるわ!」
アリアの言いたいこともわかる。
でも、それは見て見ぬふりをしているだけじゃないか。
そんなの、孤児院で手伝いをしているアリアらしくない。
妖精が怯えている?妖精が見えない俺には全然わからなかったが・・・
「アリア、じゃあ孤児院に任せる形になるけれど孤児院まで巻き込んでいいのかしら?」
「それは・・・」
「この家は多少の問題なら解決できるぐらい、パパもママも強いのよ。ねえ?あなた。」
「あぁ、そうだな。なんたって、元勇者とその魔法使いだしな。」
ここぞとばかりに胸を張るアレクシス。
「それとね、さっきこの子の体をふいた時体に魔法の傷がいっぱいあったわ。戦ったようなものじゃない。そんな状態で、ほってなんかおけないもの。」
それを聞いて、ティアの体がこわばる。
何かを思い出して、おびえているような。
その様子を見て、アリアは不服ながらも身を引いた。
「ほかに、何か言いたいことがある人は?」
今度こそ、だれも何も言わない。
「決まりね。この後のことはまたじっくりと話し合って決めるとして、まずはご飯にしましょうか。」
そうしているうちに、セバスが帰ってきて夕飯となった。
6歳に説教する内容じゃないでしょう。
なんとなく、アレクシスの勇者時代の立ち位置が見えてきますね。
また近いうちに更新しようと思います。
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