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第3300話 火星開拓史

地球歴2100年・・・


地球は、地球連邦を設立し、その盟主を日本国首相とした。


首相や時の内閣は、本気で嫌がったが、没落したロシアや中国・・・


大統領が変わるごとに方針が変わるアメリカを盟主とすることに難色を示した。


やがて・・・


2120年・・・


地球連邦は、本格的に月を経由地として、火星開発を始める。



「おや?」


アイリオス山のふもと・・・


ここの調査中に、稲荷族の宇宙飛行士・稲荷恭介は、小型のリモコンIAI探査機を発見した。


「これは、よもや・・・」



数刻後・・・


「わ・・・

私は・・・」


意識を持った機械・・・


「やあ。

気が付いたか。」


研究室で、コンピュータのキーボードをたたいていた狐耳の男が、声をかけた。


「すまんが、君の肉体は電子部品はことごとく故障していた。

そこで僕が、僕がアンドロイドの肉体をつくった上で、君のデータを移植させてもらった。」


機械は、両手を開き、目を閉じたり開いたりする。


「わ・・・

私は・・・

NASA所属探査機・キュリオシティ・・・!

任務を・・・

データを地球に送らねば!」


立ち上がるキュリオシティ。


「待ちたまえ!

君は、力尽きて倒れた。

が、後続の探査チームが、火星探査をおこなっている。

そこで・・・

君には、この火星の守護神になってもらう計画が立ち上がっている。」


キュリオシティは、考えた。


そうだ・・・


自分は・・・


人間がこの惑星に入植する調査をしていたのだ。


彼らがきて、仕事が終わったとて、人間のために何か別の仕事をすればよい。


「わかりました。

私は人によって人のために誕生した者です。

お受けしましょう。」


これが・・・


火星開拓の一歩だった。

キュリオシティの過去回です。

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