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第3282話 竜の逆鱗
「ま・・・
待て・・・!」
隊長はさえぎるが・・・
「そう言って待つヤツがあるか!
騎士団流奥義!」
ゆらりとアルナスは、刀を構えた。
「ティアムレットバースト!」
次の瞬間・・・
隊長は、アルナスの剣戟を全て「観る」ことはできなかった。
・・・というのも、彼女の剣戟は光の速さで、捉えることは不可能。
瞬時に赤黒い粉末が飛び散り・・・
その向こうの隔壁が粉々に消し飛んだ。
「こ・・・
これは・・・
デウス宇宙は・・・
こんなとんでもない亜神の賢人を三人も・・・」
ヘズは驚愕した。
「ヘズ卿。
わかっておられますね?
三賢人の方々は、並大抵のことではお怒りになられません。
しかし・・・
ひとたび怒れば・・・」
黄金騎士が言う。
「うるせえよ!
わかってるって!
ただな・・・」
ヘズは返す。
「これを見ても、わからねえバカがいるってことだ。
相手への無礼の限界が知らねえくらいならマシだ。
だが・・・」
ヘズは微妙な表情になる。
「相手にとって逆鱗になるものを、そうとわかって気軽に叩きまくるヤツがまだまだこの世にいるってことだ。
竜族と人狼の血だっけか・・・
よく言ったもんだぜ・・・
「竜の逆鱗」ってな・・・」
ヘズは、穴の開いた隔壁を見て震えあがった。
おっかねえ・・・




