第2253話 竜族の魔導士
そのようすを、金竜族の少女が見ていた。
「ここで、私たち竜族が出ない手はありませんね。」
彼女は、右手を上げる。
「金竜火炎弾!」
一瞬で、千体の大魔王を焼く尽くす。
「ですね・・・
ミクシア様。」
銀竜族の幼女である。
「銀光列光弾!」
空を埋めていた魔王を、叩き落とした。
「あなたもやりますね、エリン。」
この戦いには、リシテアール連邦から多数の竜族も派遣されていた。
だが・・・
金竜のミクシアと銀竜のエリンのような、「専門」の魔導師は珍しい。
「そこらの混雑種は、私たちに比べて弱いですね。
けど・・・
三賢人の方々や、ティアムル一族にはさすがに・・・」
多種族を見下したような言い方だが、純然たる事実である。
そこに、キティルハルムの魔導師隊が苦戦しているのを見つける。
「エリン。
助太刀します。」
「はい!」
総崩れになりそうな、キティルハルム魔導士大隊に助勢する。
「助かりました!」
そう言ったのは、キティルハルム最強の魔導師ウィズだった。
「この戦い・・・
むしろ、ここの強さは関係ありません。
勝つことが肝要です。」
「はい!」
ウィズは、ミクシアにうなずく。
自由神ニケ・・・
「竜族まで投入されてるにゃ。
リシテアール連邦は、本気にゃ。」
ニケ神は、槍を掲げる。
「奥義!
投げ槍!」
投げた槍が、ブーメランのように飛び・・・
大魔王数体を撃破して戻ってくる。
「なんて「投げ槍」な技だ!」
「やる気があるのか!?」
大魔王たちは、文句をいっている。
「マジでやってるにゃ!」
目が「マジ」だった・・・
竜族の出番がなかったので。




