第2232話 デラリア隊
闇の魔王デラリアの部下・剣の魔王グロウは、機動兵器のコクピットで操縦桿を握っていた。
「魔王たちよ!
我らは「善」の側にある者!
「悪」の魔王たちを滅して、聖大魔王様・・・
ひいては女王陛下に道を開けるのだ!」
グロウ機は、右手で左腕の装甲から、一つのパーツを外す。
一瞬にして展開し、巨大な剣となった。
「おおおおおおおおおおおっ!」
暗黒神波動・・・
しかし、清浄な神波動をまとって、グロウ機は敵機をまとめて「斬って」いく。
「我らは変わる・・・
変わるんだーッ!」
旗艦ドクトル・ハルカの艦橋・・・
「先輩!
ウォルスト艦隊から、強力な神波動が!
それも・・・
暗黒神波動でありながら、かなり清浄な・・・」
ニコが報告する。
「どうせ、ウォルストの・・・
それもデラリアのところのだろ?」
ジョルジュは、ニヤリと笑う。
「あっちは、なまじっかウチよりも、効率がいい。
「魔王」程度でも・・・
案外、いるんじゃないのか?
「混沌神波動」に覚醒するヤツが。」
闇の魔王ガストール・・・
「な・・・
なんだ!?
この異様な神波動は!?」
戸惑うガストール。
「う・・・
撃てぇッ!」
ガストールの命で、無数の神波動閃熱砲やミサイルが飛び交った。
しかし・・・
「わ・・・
我が艦の神波動閃熱砲・・・
前方の機体に「受け止められました!」
「な・・・
なんだと!?」
オペレーターの報告に、目を剥くガストール。
そこにいたのは、デラリア機だった。
「ふッ・・・
ゲスの神波動は、やはりゲスですか・・・」
デラリア機は、その剣呑極まる神波動を「こねて」いるではないか!
粘土のように・・・
「ふむ・・・
やはり、私程度では・・・
ナキ閣下のようにうまくこねるのは、無理ですか・・・」
「ちょっと待てええッ!」
ガストールは怒鳴る。
「そんなことできるヤツがいるのか!?」
「いますよ。
キティルハルムの評議員にして彫刻家。
しかしながら、陶芸家でもあるお人が。」
ナキは、そんなこともできる「非常識人」なのだ。
「ふむ・・・
ナキ閣下によると・・・
同程度の光流神波動をこねて混ぜれば、いいとのことでしたね。」
ガストールの顔面から血の気が引いた!
なまじっかな「融合」は・・・
消滅エネルギーを引き起こす!
つまり・・・
「「混ぜるな危険」という言葉を知らんのかーッ!」
「知ったことではありません。」
ニヤリと笑うデラリア。
「おりゃあああああああああああッ!」
その「中途半端」な巨大エネルギー弾を、デラリア機はガストール艦に投げつけた!
混ぜるな危険!




