第2294話 女王の手による銘刀
ダキア艦に突入したアルナスと、揚陸部隊は暴れまわっていた。
「ウサギだと思ってなめないでください!」
アリスは、神波動を高めた。
両腕を床につけ、両脚で敵兵を蹴り上げる!
ばきゃッ!
その威力で、敵兵は声も上げずに真っ二つになる。
ただでさえウサギのキックは、凶悪だ。
それは、獣人となると桁外れだ。
トラルティールの黄金騎士は基本的に全身鎧だが、中には彼女のような格闘スタイルや身軽な者もいるため、彼女のように軽鎧の者もいる。
「はあッ!」
人狼の黄金騎士が、炎をまとった拳で敵兵を貫く。
「はッ!
この程度かよ!
大魔王の手下ってのはよ!」
そのうち、わらわらと迎撃の兵が現れる。
そこで、アルナスは二本ある日本刀の一振りを抜く。
博士然としたアルナスの姿には、かなりミスマッチだが。
「初めて人に打ってもらった「刀」を持つが・・・
異様にしっくりくるな。」
そのまま、大振りの構えに入る。
「これなるは・・・
ミリアリア・イスレ・キティルハルム女王陛下が、盟友である私に打っていただいた刀。
銘を・・・
「ナカソネ・コタツ」という。」
なんだそれ。
「はあああああああああああああああッ!」
神波動を込めて、上段に振り下ろす!
「真空波動剣!」
ぶおッ!
無数の真空の刃が、神波動をまとって無数の敵兵を斬りさいた!
「さあ・・・
でてこい!
今の私の怒りと・・・
「憤怒」を司る貴様と・・・
どちらが上か・・・
見てみようではないか!」
その様子を、人牛の女性黄金騎士が見て、震え上がる・・・
「あ・・・
あたいは・・・」
言いかけた彼女の背後から、敵兵が銃で殴りかかるが、彼女は裏拳一撃で「銃ごと」粉砕する。
「聞いたことがあるよ・・・
竜族の鱗の中には、絶対ふれちゃあいけないヤツがあるってね・・・
それに触れたヤツは・・・
ぶっ殺されて、その身体を粉々にされてもなお・・・
赦されることはないって・・・
これを、地球の言葉で「逆鱗」って言うそうだ・・・」
黄金騎士たちは、顔を見合わせる。
そう・・・
憤怒の大魔王ダキアは、リシテアール三賢人の一人アルナスの逆鱗に触れたのだった・・・
こ・・・・
コワい・・・




