第2292話 混成種族艦隊!
憤怒の大魔王ダキア・・・
彼は、一つだけ過ちを犯していた。
それは・・・
それまでトラルティール王国軍は、いままで真価を見せていなかったことにある。
いや・・・
正確には、リシテアールがまだ多国籍国家集合体であったころ・・・
もっと言えば、トラルティア・ウズドガルドの二国だったころからであるのだが・・・
当然ながら、一口に「人間」と言っても多種多様の種族がいる。
全体の能力は低いが、潜在能力が高い「人間族」。
各々の身体能力が一つずつ特化した「獣人族」。
魔法力が格段に高い「エルフ」・・・
こういった多くの種族の特製を活かした発展をしたのが、現在のトラルティールである。
例えば・・・
人間族に見えても、何代かおきにエルフの血が入っていたり・・・
あるいは、獣人の血が入っていたり・・・
そういう人物を「混雑種」という。
アルナスが、右手を振る。
「エルフ艦隊・・・
魔法特戦隊・・・
撃てッ!」
エルフ艦隊が、神波動閃熱砲と同時に、電撃魔法を一斉に撃ちだす!
「ぐおッ!」
ダキア艦隊が、神波動盾で防ぐ。
「テ・・・
機動兵器部隊出撃!」
「獣人・機動兵器部隊・・・
迎撃!」
素早い機体が攪乱とヒット&アウェイをおこない・・・
パワーのある機体が、叩き潰す。
ダキアは正直、アルナスはともかく、「トラルティール艦隊」を侮っていた。
それも無理もない。
なにしろ、アルナス自身の「リシテアール三賢人」の名の方が知られていたからだ。
「くくく・・・
キティルハルムや、ヘクセンティアールのような「単一種族」も強いが・・・
「複合種族」国家も充分コワかろう・・・」
アルナスの眼には、容赦のない光が灯っていた。
リシテアールの強みは、多種族であることと、混雑種の個体の多さです。




