第2058話 嚙み合わない寝言は、スルーされる定めにある・・・かもしれない
「いよいよ、帰れるのは嬉しいですが・・・
美味しい食べ物だけが心残りですねぇ・・・」
空気がおかしくなりそうなので、そういってごまかす。
「そう言って貰えると、この国の王族として、鼻が高いです。
ミリアム様のお陰で、我が国は100年先取りしたと言われていますよ。」
さすがフランツ殿下。
王族だけあって、目の付け所が違う。
時に、「素粒子論」を穴が開くくらいマジで読んでいたっけ。
「「森羅万象の物質は、限界まで分解すると、原子になる。」でしたか。」
「ええ。
ただ、「原子」にも種類があり、その「情報」を書き換えたり、自在に組み立てたりするまでには、さすがにどれくらいかかるやら。」
私は、ニヤリと笑った。
「猫」さながらに。
「・・・素晴らしい艶にゃぁぁ・・・
むにゃむにゃ・・・」
「現に、ナキさんの「経済論」・・・
アレをいきなりやるのは、難しいですね・・・」
「ただし・・・
「学校教育」の義務化・・・
これは、やれるところからやるべきですね。」
「必ず実現させたいです、国を豊かにするために」
フランツ殿下の言葉は、未来を任された王族の誓い。
ああ・・・
この目は、「希望」だ。
「・・・むにゃむにゃ、飯にゃ・・・
でかいにゃ・・・
ニャハハハ・・・」
いい加減に起きろや。
この変人マイスターは!
「起こしましょうか・・・」
私は、ハリセン改を取り出す。
「へッ!?」
さすがに、すさまじい神波動にびくっとなる、咲希。
「いい加減、起きろぉぉぉーーーーーーーーー!!!」
ゴッチーーーーーーーーーーーン!!!
紙よ? 元は紙だったのよ!!? 何で見た目は紙なのに、金属みたいな音になってんのよ!!!
と、咲希が目で言っている。
「にゃぁぁぁーーーーーーー・・・
な、何事にゃ!?
敵襲にゃ!?」
こいつは・・・!




