第2051話 女王の食欲
「ようやくメイン料理・・・」
高級なお肉を使った、ステーキだそうで、幾つかのソースが付いていた。
なお、少量盛りの女性陣に対し、男性は一部を除き、普通盛りである。
とはいえ、今日の晩餐会は気合いが入っているから、15品の料理が出る。
お品書きの記載には、合間にお口直し等が出るらしい。
咲希は、その味と気品に感動していたが・・・
「咲希ちゃん、ミリアム様達、大丈夫かな?」
優香が、咲希にコソッと聞く。
私は、耳をぴくぴくと動かす。
聞こえておりますよ・・・
さて・・・
エリー姫・・・
この私たちの食欲を、この程度のコルセットで抑えることができるとお思いか!?
「き・・・
貴殿は、よく召し上がる御仁のようで・・・」
貴族の一人が言う・・・
「にゃーははは!
キティルハルムは、コブラもウマいにゃ!」
ナキが言う。
「コ・・・
コブラ!?」
肉の量が男性陣よりも、倍の量のようだ。
「さすが貴族・・・
お上品な方々にゃ・・・」
バキッ!
私は、ナキの頭を殴り、拳に瞬時に回復魔法をかける。
「あんたも、貴族的立場でしょうがッ!」
ナキは、建国期から続く「ミケランジェロ一族」宗家の統領だ。
ヘタすりゃ、貴族みたいな立場だ。
「・・・・・」
貴族方は、空気を読んだようで、不要なことは聞いてこない・・・
世渡り上手いな・・・
ある一角で・・・
勇者の一人、翔太の近くで・・・
「ショータ殿・・・
あの貴婦人・・・
「コブラ」と申されたようだが・・・」
軍無関係の貴族で、翔太と仲のいい男が聞く・・・
「あ・・・
ああ。
キティルハルムの民は、何でも食うぜ・・・
特にあの女王様は、自分で脚の速い鳥を狩ってるしな・・・
しょっちゅう、巨大なウナギやサメを釣っては、王都の民に振舞っているらしい。」
「・・・・・」
絶句する貴族だった・・・




