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第2047話 アスガルドの使い

一国の最高権力府・・・


ここに、権力が集中してしまっているから、たまらない。


なにせ、リシテアール三賢人のうち二人が、きてしまっているのだ。


そのうえ、女王代行を務める王太子・・・


並びに、評議会員まで集まっている・・・


「まあ・・・

そうは言っても、手はないんだよねえ・・・」


「困ったモンです・・・」


ジョルジュに合いの手を入れた、小さなネズミ・・・


彼女は、白衣のポケットから顔を出し、空に飛ぶ。


くるりと一回転して、ジョルジュと同じ年頃の女性科学導師の姿になる。


ちょろりとゆれる、ネズミの尻尾がキュートだ。


彼女の名は、ニコ。


ジョルジュのパートナーだ。


「とにかく、やるべきことは、人も神もやったのです。

待ちましょう。」


そのときだった。


―そなたたちは・・・

「紙」を信じるか?―


唐突に、「神」の声が・・・


「信じねーにゃ!」


とっさに、ファクトリアが怒鳴る。


その時、光の柱が顕れ・・・


そこから、狼の耳と尻尾の「神」が顕れた。


「よい返答だ。

我は、アスガルド神族のフェンリルだ。

人狼ワーウルフ系人類の進化形態にも、その名を冠する神だ。」


そこに、ファクトリアがジト目で見る。


「そのアスガルドの神様が、何の用にゃ?」


ずざっと、後ずさる、フェンリル。


「じ・・・

実はだな・・・

オーディーン様は、常々・・・

人間に警戒感を持っておられる・・・」


「知っておりますが。」


アルナスが、涼しい顔で答える。


「が・・・

人間の社会がそうであるように・・・

神々とて、「神王」がそうであっても・・・

「神族」全体がそういう意見であると限らんのだ。」


つまりは・・・


「早い話・・・

あなたのところの「オーディーン様」だけが「アスガルド神族」で、「右翼」だとおっしゃるのですね?」


ニコが言った。


「うむ。

最近、アスガルド神族を訪ねてくる参拝客と話すと・・・

オーディーン様の愚痴ばかりだ。

人間どもを、危険視するばかりでは、なにも生まん。」


そこに、ファクトリアが・・・


すっと、肉まんを出す。


「にゃ。

お供えにゃ。」


「うむ。」


よだれを垂らしながら、受け取り、その場で食べるフェンリル。


尻尾をぶんぶんと振っている。


これを「買収」と呼ぶ。


「ま・・・

まあ・・・

アスガルド神族で会議を開き、結果・・・

「監視」として我がきた。」


どう考えても、ご機嫌取りで扱いやすそうな「人材」を寄越したように見えるが・・・


さすがに、それは誰も言わなかった・・・

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