第2041話 技術極めし王国
カーバイン王国・王都セレスティーン・・・
王宮の中庭・・・
「うーむ・・・
よもや、「神聖科学技術」の話題が出るとは・・・」
翼が生えた女神・シルフィードが、リヒャルト王に語り掛ける。
リヒャルトが、水鏡の術を展開している。
「曲がりなりにも・・・
我が国だけですからな。
創造と破壊の竜を、「完全修復」した経験のある国は。」
そう。
神話の時代・・・
カーバイン王国は、完全破壊された創造と破壊の竜・黄金の竜鳥を、完全修復した経歴があるのだ。
「でも・・・
少なくとも、人間の中に「亜神」が少ない現在においては、危険なだけです。」
「ご心配めさるな。」
シルフィードの言葉に、リヒャルトはニヤリと笑った。
「王宮の・・・
それも王家の遺伝子でロックされた、開かずの間に封印されております。
誰も開けられませんよ。」
怪訝そうな顔をして、シルフィードは姿を消す・・・
「何をやらかしたのだ・・・
あの女王は・・・」
リヒャルトは、頭を抱えた。
「聞くところによると、転移した異世界は「途上国」だという話ではないか!」
そんなところに、オーバーテクノロジーを持って行って、どうなるというのだ。
そもそも、宇宙連合で実は技術立国のカーバイン王国・・・
リシテアールが、「でかい顔」ができるのは、技術の不足分を魔法や錬金術で補っているからなのだが・・・
「リシテアールも、「猫座銀河」を傘下に収め始めているようだ。」
かなり平和的な手段だが。
「ミリアム女王が帰ってきたら、「封を開けるな」と言っておこう・・・」
リヒャルトは、誓った・・・




