第2030話 クリスタルのクイーン
「クリスタル・アイアント・クイーンは、魔法、物理に高い耐性があります。
油断はなさいませんように。」
棒読みだ。
ファイさんのため息と共に、慇懃に注意を教えてくれたけど、今ままでの事を考えると、仕方ないかもしれん・・・
だって・・・
腕力で押し切っているのだから・・・
今までで、一番美しい扉の先。
そこもまた、巨大な水晶からなる、美しい部屋だった。
「にゃぁ、綺麗だにゃ~」
素直に、ナキが言う。
「これは、見事です・・・」
キティルハルムの民は、唯一宝飾と認めるのは、クリスタルだけである。
感嘆の言葉は、次の瞬間、耳障りな声?
鳴き声? みたいな物で、書き消された。
しかし、今回は一匹しか姿が見えない。
これは・・・
ほほお・・・
この亜神を、数で圧倒しようとは・・・
片腹痛いッ!
「行くにゃ!
どっせい!」
ナキの300トンハンマーが、壁をぶっ叩いた!
カキィィィィィーーーーーーーーーーーーーン!!
甲高い金属音の後に、水晶からワシャワシャと沢山のクリスタル・アイアントが出てくる。
ついでだが・・・
クリスタルな内壁も、破壊している。
ざっと、彼女のリアルな筋肉量・・・
神波動による、増幅分・・・
強化魔法の増幅分・・・
加速度・・・
もろもろ含めて計算すると、実質3000トンくらいになるだろうか。
「にゃーはっはっはっ!
逃がさないにゃ!」
「でかした!
ナキッ!」
サムズアップ!
「くらうにゃ!」
ナキは、両手を天に掲げた!
「え~と・・・
Fe分子を、あーしてこーして・・・
くるくるぱ~・・・」
「まさか!?
いや、こいつはアホだから、できるかもしれん!?」
言ってるまに、無数の「鋼鉄の槍」が出現!
「秘儀!
「重い槍」にゃ!」
ずががが・・・
無数の槍が、クリスタルアイアントをぶち抜いた!
「え?
これって・・・」
咲希が絶句する。
「空気中の「鉄分子」を取り出して、投擲したようです・・・
まさか、ナキにできるとは・・・」
私はすかさず、拳に神波動をまとう。
「神波動拳!」
クリスタルアイアントクイーンの腹に、一撃入れる!
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
やっていく傍から、咲希たちが解体していく・・・
ものの30分で、綺麗に片付いた。
解体も直ぐに終わり、奥に下へ階段があったため、我々は休憩も取らずに、降りていく。
さて・・・
どうなる?




