第2029話 変わった趣味
『・・・・・・』
龍は、咲希を振り落とした。
「・・・」
ナキは、昔竜族の首都ドラゴンシティで買ったという剣をみがいている。
斬られたら「辛い」そうだ。
銘は「マスタードソード」。
なんでも、そういう品ばかり店に並べる武器屋がいるそうだ。
「痛いわよ、龍・・・」
恨めしげにジトーとした視線を咲希に向けると、スイッと視線を背け、そのまま札に戻った!
アンタは、猫に子守をされている子供か!?
「咲希さん、普通に起きたら?」
和磨が言う。
「寝不足にゃ?」
ナキは、「竜族の手紙を張り込状に貼り合わせてつくった、「ドラゴンメール」という鎧」を手入れしながら声をかける。
「咲希さん・・・
若いのですから、体の管理はしっかりしないと。」
若いと、体力のリミットを図りかねるから、突っ走る。
ナキはただのアホだが。
「ははっ!
咲希さん、眉間のシワ凄いって。」
和磨は、笑っている。
「サキ様、ご飯を食べるなら、お急ぎを。
そろそろ休憩も終わりに近いので。」
ファイさんが言った。
水筒を取り出し、水を飲む。
食事はいらなかったようだ。
「んじゃ、準備でき次第、行きましょうか。」
道中・・・
「あの剣は、なんですか?」
ファイさんが私に聞いてきた。
「ええ。
リシテアールには、竜族の国があって、その武器屋が変人なのです。
あれは「マスタードソード」なのとおり、斬られると「辛い」と聞きます。」
「珍妙な武具をお持ちで・・・」
「あいつは、アホなんです・・・」




