第2025話 300トンハンマー
実は、私たちは「見えないモノ」を相手に戦うのは慣れている。
だが・・・
「ふむ、面倒ですねぇ・・・」
スパンッ!
クリスタルアイアントの胸と胴を切り離す。
神々の金属とは、まさしくこれのことか。
「擬態、これじゃ分からないにゃ。」
ナキの神波動をまとった手刀が、クリスタルアイアントの外皮をぶち抜く!
「綺麗にゃ・・・
クリストメタルみたいにゃ・・・」
「クリストメタル?」
和麿が尋ねた。
「宇宙戦艦の窓部分に使われる、金属にゃ。
ガラスみたいに透明にゃ。」
「蜜袋も、綺麗ですね。」
素材も美しいからか、幾らか渡す形になった。
とはいえ、やはり、蜜袋は確定だ。
「しかし、擬態は厄介ですねぇ・・・」
実際の戦闘は、我々が大半をになっているとはいえ・・・
「見えない」のは、痛い。
「にゃ、にゃ、にゃ~♪」
ナキが楽しそうに、その横を通過し、先へ進んでいく。
鼻歌で、「デイドリームビリーブ」を歌っている。
「簡単にゃ!」
ナキは、印を結んだ!
「召喚!
300トンハンマー!」
その手には、巨大な金づち・・・・。
身の丈程もある、巨大なそれを、何故か壁に向かって振り下ろす。
なお、金づちには、300トンの記載がされていた・・・。
「物理法則まで壊すな、アホ―ッ!」
咲希は多分、そこまで重さはないと思っているだろう・・・
神波動は、「筋力」すら一時的に引き上げる!
「電柱!」
「「天誅」だ、アホ!」
「「「「「はい?」」」」」
何故にそうなった!?
ツッコミ入れる前に、ナキが金づちで壁を思いっきり叩く。
カァァァァァァァーーーーーーーーーーーン!!
透き通った、甲高い音が辺りに響いていく。
と、何か、あちこちの壁が動き始める。
・・・・・もしかして、これ、全部がクリスタルアイアント!??
「・・・こんな解決策があるなんて・・・」
ファイさん、絶句。
いや、普通は思い付かないだろう。
しかし、思いつくのがナキ・ミケランジェロのクオリティである。
「これで戦闘が楽チンにゃ♪」
後で聞いたが・・・
ある漫画の主人公のパートナーが、使用していた武器からだそうだ・・・




