第2023話 ギャグでは涼しくならんの・・・
「くッ・・・
ナトリウム光線は、封印にゃ・・・」
「アホ!
やるな!」
自分の「体内塩分」を削ってまでやる技ではない。
私は、オリハルコンの扇子を取り出した。
そこに毛筆で、「バトル」と書かれている。
「はッ!」
バキッ!
ゴールドアイアントクイーンに止めを刺す。
「見事な「バトル」扇子にゃ!」
「・・・」
咲希が、ダジャレに「石化」している・・・
うう・・・
親父ギャグで、涼もうとしたんだよぉ・・・
「さぁ、クリスタルアイアント!」
ごまかすように叫ぶ私・・・
「待っていなさい!」
そんな掛け声と共に、次のフロアへ。
ごまかしとも、空元気ともいう。
階段を下りた先は、とっても綺麗な、水晶の廊下だった。
人工物のようだ。
「わぁ、綺麗・・・」
咲希が思わず言ってしまうくらいに、凄く綺麗なところ。
リシテアールでここに匹敵するのは、トラルティールのクリスタル工芸を手掛ける人熊貴族・クリストベア伯の仕事場くらいのものだろうか・・・
「綺麗ですねぇ・・・
構造はどうなってるのかしら?」
「すげぇにゃ、これで彫刻してみたいにゃ・・・」
これが、本当に自然物か・・・
「ここは、クリスタルアイアントのフロアです。
罠の他、クリスタルアイアントは擬態をしますので、気を付けて下さい。
あと、物理と魔法が効きにくいので、ご注意を。」
例に漏れず、ファイさんのナビゲーションを聞きつつ、やはり罠探知、罠解除を進めていく。
下がった分、罠が増えたし、何よりも面倒過ぎるくらい、密集しているのだ。
咲希の「イラつき」の神波動が、ボルテージを上げていく。




