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第2020話 女神の師

「ところで・・・」


ファイさんが口を開いた。


「リケ神は、どのようなお方で?

大変気さくな神とお聞きしますが。」


そこで、しゅたっとナキが返答する。


「あんまり仰々しくないにゃ。

フレンドリーにゃ!」


全員が、絶句する。


「ええ。

かつては、「人間」だったのです。

初代ミケランジェロの娘で・・・

ある意味、このアホの「先祖」とも言える人物でもあります。」


私が説明する。


「エルフ・人間族至上主義の聖職者によって、その命を奪われた幼子が・・・

永い刻をかけて、「神」として蘇生しました。

そこで、先代女王が彼女を王立学校に通わせてやり・・・

私が、教育しました。」


傍と手を打つ、ファイさん。


「では、ミリアム様はリケ神の「師」ということに?」


「ええ。

そうなります。

ただ・・・

神々からは、「どういう教育をした!?」と時々苦情を承りますが。」


私が、苦笑する。


「とはいうものの・・・

彼女は、人間の啓蒙教育に力を入れ、堅苦しい戒律を求めません。」


「リケちゃんに言わせれば、「神がやりすぎると、神は商売あがったり」だそうにゃ。」


和麿が目を丸くしている。


「それでも、聖地や神殿の造営は苦労したようですよ。

お金を貯めたり・・・

森林を伐採したり・・・」


金メッキの斧を使っていたし。


「後、聖地と俗界の境界の壁を「ハニワ」にしようとして、計画をたてていたものの、自分一人じゃコストがかかりすぎるので、やめたそうにゃ。

今そこは、青バラの生垣になってるにゃ。」


さすがに、計画の段階でわかりそうなモンだが。


「青バラ!?

技術が進んでいるなあ・・・

キティルハルム・・・」


和麿が感心する。


「にゃ。

こっちの宇宙・・・

マッドサイエンティスト・・・

もとい、科学に造詣のある神々が多いにゃ。

なんでも、「英知の象徴」という意味だそうにゃ。」


ナキは説明した。


「まさか・・・

咲希さんと翔太君の「ハニャ」というのは・・・」


こくり。


ナキが頷いた。


「戒め&マスコットにゃ。」


「今じゃあ・・・

お布施を取らずに、「観光」やってて、執筆活動をしていますね。

神殿や艦隊・・・

神官の人件費で、「金がかかる」と言っていましたから。」


特に、機械天使がコスト食いだ。


「え!?

「神」が、寄進を受けないのですか!?」


ファイさんが、驚愕している。


「ポリシーらしいですよ。

やると、「人間になめられる」と言って、そこだけは曲げません。」


そこで・・・


「後・・・

神域の石段の裏で、集会を開いていたアホ共に神罰を加えたり・・・

聖戦でヤバくなったヤツのところに、「あなたは「紙」を信じますかにゃ?」とか言って救援したり・・・

そういう女神様にゃ。」


「フレンドリーですね・・・」


額に冷や汗のファイさん。


「そういう神の一人はいてもいいのでは、ないのでしょうか?」


私は、微笑んだ。

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