場汰普LIEと蝶
「集められる分は集まったようね」
レミリアが紅茶を啜りながら言った。気楽なものだ。いつもは門の外に居る美鈴も今日は館の中に居る。巫女二人は負傷しているのでベッドに寝かしている。パチュリーは帰宅したとたん図書室にこもって調べものをしている。アリスはパチュリーについていった。
「お嬢様、何か算段のようなものはございますか?」
咲夜が畏まりながらレミリアに尋ねる。手にはもうナイフが握られている。
「にとりに作らせたものがうまく機能すれば優位に立てる」
レミリアは言い放ってラクトマンとレイの方を向く。ラクトマンはコーヒーに角砂糖を入れていた。レイはアリス達のところに行った。あそこでレイは真実を話すだろう、俺はこっちで話す。
「貴方達は一体何なの?」
やはり聞いてきたか。ラクトマンはコーヒーを飲む。レミリアが咲夜に合図する、一瞬でラクトマンの前に砂糖の容器が置かれる。ラクトマンは砂糖をさらに入れる。よく分からないが、砂糖が足りなかったらしい。
「まず最初に言っておくことがある、俺たちは宇宙人ではない。」
「我らは皆、過去の人間だ」
ヴァルキリーが呻く、聖達は耳を疑う。過去?この男は何を言っているのだ?三人の中にこのような思いが生まれる。ヴァルキリーは苦しそうに血を吐くが続ける。
「死の淵からマイルが呼び寄せた、我らは、いや我らの祖先は皆地球の人間だ」
ヴァルキリーは言う、
「死の淵から?」
聖が聞き返す。
「ああ、マイルが居なければ私は歴史の闇に葬られていた」
ヴァルキリーは死にそうになりながら言う。
咳がひどくなる。血も大量に流れていて、命が短いのは明白だった。そして聖の肩を力強く掴む。
「頼む...マイルを...いや白知を止めてくれ...奴は危険だ」
ヴァルキリーは言い残し、死んだ。
「そもそも俺たちは信仰を得る為に来たのだ」
ラクトマンは告げる。
「信仰?」
「守谷の神を見て分かるように神は信仰なしでは存在を保つことすらできん。だから信仰が必要なのだ。我らの神を生かすために」
「面倒だな、賢者ども」
マイルが少し強めの声調で言う。その先には敵が3人立ちふさがっていた。それぞれが武器を持っていた。四人の部下が前に出る。マイルも剣を向ける。一人の妖怪が前に出る、そして扇子を向ける。
「冷極聖楼」
強大な冷気を持つ風が襲いかかる、マイルは巨大な防御壁を貼る。冷気が遮断される。側面からその隙を縫って2人仕掛けてくる。四天王がそれを止める。マイルは防御壁を消滅させ、冷気を出した妖怪に向かっていく。そして一瞬で斬り伏せる。一刀両断とはいかないが顔から縦に紅い線が入っていた。妖怪が崩れ落ちる。マイルは構わず奥に行った。四天王はまだ戦っていた。
「騙し通せたな」
斬られた妖怪が立ち上がる。傷口は凍っていた、そして塞がった。その時間15秒だろうか。スナイパーが氷男に引き金を引いた。スナイパーは誰からも攻撃されておらずフリーな状態だった。銃弾が妖怪の脳天を貫く。ぐらりとよろめいて倒れた。
「死んだと思ったか?異界人」
スナイパーの体を氷塊が貫いた。スナイパーは倒れこんだ、即死だった。だが
「私は甦る」
スナイパーが起き上がる。そして精霊形態となる。その瞬間体が凍り付きまた死んだ。顔はその時のまま固着されていた。もう動かない。
「この千邦楽、撃たれた程度では死なん」
千邦楽は残った四天王の方を見る。四天王達は苦戦しているようだった。明らかにこちらの方が優勢だった。
「刹時那、邪能丸こちらはもう終わったぞ」
「...まだ居るのか」
マイルが最深部で言う。凱天玉が部屋の奥にあり、周りに燭台言われてそれは動く。そして立ち上がる、手には刀が握られていた。暗闇でよく見えないが、それは分かる。マイルは剣を握る。暗闇が一瞬で晴れる。そこには巫女の服を着た女性が立っていた。服は博麗霊夢と酷似しているが、胸の所に「爆発」と書かれていた。そして、異常な程の殺気が漂っていた。
「ここまで来てしまうとは...貴方は調子に乗りすぎました。無抵抗で死ぬか、抵抗して虐殺されるか選びなさい」
優しく巫女は言った。
「貴様に殺すと言われるとは光栄だね、博麗の巫女」
マイルは嘲笑った。
「おや?守谷の神を助けに来たのかな?」
ウィズダムがおどけて目の前の人物に話しかける。その人物、西行寺幽々子はウィズダムとは対照的に冷たい表情をしていた。蝶達が幽々子の、ウィズダムの周りを舞う。だがウィズダムの周りの蝶は弾かれ、堕ちていく。蝶は姿を残すことなく消える。
「何とでも思いなさいな、ただあなたが何を思おうと貴方は死ぬ」
幽々子は扇子を広げる。蝶達が妖しく飛び回る。
これから場面を固定していきます




