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ビリーブ

意味を知る、

「ふん、餓鬼が!」

天狗が攻撃を飛ばす。攻撃のペースが速い、ゆっくりと追い詰められていく。男も相当の手練れだが剣を折られ、絶体絶命となる。天狗がそれを見逃さず男を吹き飛ばした。男は吹き飛び、壁にぶち当たった。

「もういい、退がれ。私がやる」

マイルがそう言い、剣を抜く。龍の装飾が施された美しい宝剣だ。刀身は正義の如く透き通った白。マイルは天狗に斬りかかる。天狗はマイルの剣を扇子で受け止める。天狗は剣を押し返す、その直ぐ後にマイルの剣は天狗を貫いた。



「あはは〜うんうん、弱〜い」

小悪魔がニタニタと笑っている。霊夢と早苗は明らかに劣勢である、今生かされているのも気まぐれ。その気になればいつでも殺せる、そんなネガティヴな発想が二人の心に灯った。だが、

「あっそ、生憎負ける気がしないわ」

霊夢が言う。早苗も深呼吸して闘気を持ち直す。士気は闘う前よりも高くなっていた。小悪魔は少しだけその気迫に押される。何故か小悪魔に怒りが灯っていた。

「鬱陶しいナァ、ソレ」

小悪魔がそう呟く。そして身体を震わせる。



「今博麗の巫女に死なれると困るのは解ったわ」

先程レイの話を聞いた。少女はそう言って頭を掻いた。そこから耳が二つ出てきた。それはウサギの耳のようなものだった。アリスは驚いた様子を見せた、パチュリーは気づいていたようで特に驚いてはいなかった。

「因幡…兎…」

レイは呟く、師匠から聞いていた幻想郷の住人の一人。幸福を与える力を持つとか。だが医者であることは聞かされていなかった。

「久しぶりね、医療措置なんて…」

てゐはそう言って立ち上がる。その眼差しは空に向いていた、空では闘いが起こっていた。博麗の巫女と小悪魔の闘い。あの人はよくわからない人だ、能力も生き物の名誉を否定した能力からなのかどうか分からないがとにかく軽い。正直嫌いだった。それに小さな疑問が一つ。

「なんで俺治せたんだ?」

気になって当然である。顔を吹き飛ばされ腹を抉り取られたのだ、生きている筈がない。いくらてゐが医学に関して天才的でも治せるはずがない。てゐが答えを返す。

「さあ、知らないね、なんでか分からないけど心臓だけが動いてたのよ。動くっていうか横の血液が爆発してたのよ。それで無理矢理動いてたって感じ。しかもアリスが屠ったあの男(ラクトマン)の荷物の中に大量の輸血パックが入ってたのしかも全部あなたと同じ血液型。それでなんとか貴方を治せた、爆発は心臓が復旧したときに消えたわ」

てゐは背を向けてそう言った。



「う〜ん、難しそうだね」

ウィズダムが言う。月から戻り今は守矢神社の階段の一番下に腰掛けていた、風が心地よい。ウィズダムは横に寝転んでそのまま眠ってしまった。快い風はまだ吹いていた。



「どの道弱いなぁ〜」

小悪魔がニタニタ笑いを浮かべて言う。二人は満身創痍となっていた。闘志がない訳ではない、だが信念あろうと身体動かず。二人は地面に伏したままである。顔も持ちあがらない様子で、弱者の体を映していた。小悪魔はそんな二人に容赦なく攻撃を放つ。異常に濃い弾幕が二人に迫る。その光を二人が視認したかどうかは分からない。なぜなら

「あら〜消し飛ばしちゃいましたね〜」

二人は消え去ったからだ。その場には煙が立ち上るのみであった。



「貴方…やはりいらしていましたか」

聖は言う。寺の前にはヴァルキリーが一人で立っていた。彼の周りにはただならぬ力が漂っていた。来ると思っていて寺に人は残していない。この男は危険すぎる。それにこの男に戦力を集中させるよりほかのところに戦力を注いだ方がいい。正解。

「僧、他の者は居らんのか」

「生憎、居ませんよ」

ヴァルキリーはそれを聞いた瞬間殴りかかってきた。聖は躱す。速度が速い、聖は身体を魔法で強化する。

「勝ちたくば我が闘志を越えるが宵!」

ヴァルキリーは高らかに宣言する。聖は今一度気合を入れ直す。そして距離を置いて弾幕を放つ、ヴァルキリーはそれを走って躱す。その速度は速い、弾幕が遅れて地面に当たる。ヴァルキリーは聖に一瞬で距離を詰める、聖は膝蹴りを放つ。ヴァルキリーはそれをなんとか避ける。そして避け際に蹴りを放っていった。

「ッ…」

聖は呻き声を上げた、が、ヴァルキリーに詰め寄り殴り飛ばした。ヴァルキリーの顔が90度回転する。そして顔が戻るより前にストレートが飛んでくる。聖はそれを防ぐ。ヴァルキリーの顔が所定位置に戻る。そして上空に飛び上がる。そして身体を一瞬で丸めた。団子蟲(だんごむし)のようになる。回転もしている。聖は何をしてくるか即座にわかった。

「廻ッ!」

その一言とともに団子が降ってくる。聖は回避する。地面に落ちる、だがまだ回転が続く。そして此方に迫る。団子は速い、とにかく速い。追いついてくる、聖は前転で側面に逃れた。団子は反応が遅れて方向転換が遅れる、聖は気合を溜める。団子は正面から転がってくる。次の瞬間団子が飛び跳ねる、正拳突きを放つと分かっての回避行動。だが折り込み済み。

「破ッ!」

聖は正拳突きを団子に撃ち込む。ヴァルキリーはそれを両手で防ぐ。だが聖の気合を防ぐには事足りないのか手が跳ね飛ばされる。そして腹が空く。聖はそこに蹴りを放った。ヴァルキリーは血を吹き出す。そして蹌踉めく、聖が拳を放つ。狙うは頭。

「頭突き(こちら)の方が速いぞ」

聖の拳は当たらず代わりにヴァルキリーの頭突きが聖の頭に当たる。脳が揺れた、聖はふらふらとする。

「此処ッ!」

ヴァルキリーの放った拳が聖の顔面にめり込む。そして聖は吹き飛ばされた。ヴァルキリーは聖が吹き飛んだ先を見た。聖がよろよろと戻ってくる。だがまた力がこもる、ヴァルキリーは少し笑みを浮かべた。見込み違いではなかったらしい…。


少し遡る



聖も好きです

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