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天国から地獄へ

 レストランに入ると可愛い女の子が可愛い制服でお出迎えしてくれました。


 「いらっしゃいませボーニーズへ。お客様は2名様ですか」


 「いや先にツレが来ていると……あ、いたいた」


 え……ツレてどうゆうことですか直樹お兄ちゃん。

 お兄ちゃんと2人きりで食事と思ってドキドキしていたのに……

 直樹お兄ちゃんに手を振っている人を見ると……遠目だけどわかる綺麗な人だ。

 そしてたぶんお兄ちゃんの恋人だよね……シクシク。

 天国な気分から一気に地獄だよ。

 

 「お兄ちゃん、もしかして恋人とデートじゃないの?」


 「ん、そうだけど偶然会った可愛い従姉妹を紹介したくってさ」


 お兄ちゃん、可愛いと言ってくれるのは嬉しいんですけど。

 流石に彼女怒ると思うんだけど。

 そしてそんな気まずい雰囲気で食事なんかできないと思うのですが。


 「お兄ちゃん、私お邪魔みたいだから帰るよ」


 「子供がなに遠慮しているんだ、ほら行くよ」


 私の手を引っ張る直樹お兄ちゃん。

 遠慮じゃないんですけど。

 いやだ!!!


 席に着くとやはり直樹お兄ちゃんの彼女は美人です。

 あれ美人だけど見たことあるな……

 う~ん

 あ!ファッション雑誌エンエンの専属モデルの島津優子さんだ!!

 マジですか直樹お兄ちゃん。

 そんなハイスペックの彼女どこで知り合ったの?


 「ごめん優子、待たせたね」


 「ううん、で、その子は?」


 「僕の従姉妹の一条未来て言うんだ、可愛いだろ」


 やめてー!直樹お兄ちゃん。

 現職モデルの人にそんなこと言わないで。

 私が惨めになる。


 「ええ、ほんと可愛いわね」


 はいはいお世辞ですよね。

 ええ、わかっています


 「ありがとうございます。一条未来です」


 「あ、名乗っていなかったわね。私は島津優子です。直樹とは学生時代からの付き合いなの」


 微笑む優子さん……うっかり見とれてしまいます。

 

 「優子姉ちゃんオレンジジュースで良かったんだよな」


 「ええ、ありがとう」


 ドリンクバーから飲み物を持ってきた男子は優子さんにグラスを渡す。

 あれ?どこかであったことあるなこの男子。


 「やあ、義昭君久しぶりだね」


 「どうも」


 直樹お兄ちゃんが笑顔で話しかけているのにこの男子は無愛想だな。

 向こうも私に気づいたらしく目が合う…… 

 

 「ああ!お前はさっきの石頭!」


 思い出した。さっきぶつかった少しイケメンな男子だった。

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